望遠レンズサポーターも多種多様ある
望遠レンズサポーターと言いましても本当に色々あります。いずれも望遠レンズを三脚に装着した時に、構図がズレないように固定したり、ブレを抑えたり、マウントに負荷が掛かりすぎないようにサポートすることが目的です。
そんな数々ある望遠レンズサポーターをひとつずつ見ていきましょう。
SLIK レンズサポーターⅡ
まぁ何となく「ダメだろうな」と思っていたのですが、SLIKのアウトレットストアにたまたま安く出ていたので購入しました。下のクリップで三脚の脚を挟んで、上の二股の受けでレンズを支えます。お手軽ですが、欠点も多く、まず肝心の固定力は最弱です。一旦セットするとレンズを振れなくなりますので、かなり面倒です。そしてそんなに苦労した割に、ブレ防止の効果には疑問が残ります。一度実践で使って落胆し、売却しました。あまり悪くは書きたくないのですが、正直なところ軽い以外は良い部分が見つけられずお勧めできません。
Gemtune LS-200 レンズサポート
アマゾンで5000円程度で購入したアルカスイス互換の望遠レンズサポーターです。今は12000円くらいに値上げしているみたいです。個体差かもしれませんが、精度が最悪で直角がまともに出ておらず、ローラーが片輪しか乗りませんでした。不良品と言っても過言ではない状態でしたので、すぐに返品しました。
FEISOL QP-300C
こちらはカメラボディとレンズを止めてしまうタイプで、上記2製品に比べればまだ少しマシな製品でしたが、満足度は高くありません。まず角の処理が不味く、掴むと手が痛いです。ネジや部品すべてがチャチな感じで、セッティングも容易とは言えません。価格も6000円オーバーとそこそこするので、まったくお得感もありません。
Really Right Stuff LENS SUPPORT PKG
※画像はReallyRightStuffの商品ページより
非常に強固に作られていて、今回ご紹介する中で唯一、超望遠レンズにも対応できる剛性があります。しかし価格が290ドルと高額。一般庶民にはちょっと手を出し難いと言わざるを得ません。またレンズの三脚座を固定するクランプがちょっと使いにくいのもお勧めできない理由のひとつです。
Velbon SPT-1
これまでご紹介した中では一番バランスの良い製品だと思います。レンズ取り付け側のプレート下部がアルカスイス互換となっており、また三脚座の取り付け部にアルカスイス互換クランプを取り付ければ、さらにセッティングが容易になります。カメラボディ側の構造はシンプルながら、よく考えられていると思います。質感も良く、剛性に優れている割には345gと意外と軽量。価格も実勢7800円前後と良心的です。これは結構お勧めです。
最後に専用品ではありませんが、ひとつ面白い方法をご紹介します。
マンフロット 244MICRO フリクションアーム
このようにフリクションアームを三脚のイージーリンクコネクターや脚に取り付け、反対側をボディに装着することにより、強固な望遠レンズサポーターになります。構図変更時はロックを解除する必要があるため、マウントへの負荷は軽減できませんが、ブレ防止としてはかなり優秀な性能を発揮します。地味にお勧めです。
まとめ
望遠レンズサポーターとしてもっとも性能が高いのはReallyRightStuffのシステムです。ただ価格に対して性能が見合っていないかな?というのが率直な感想です。対してベルボンのSTP-1は価格の割には良く出来ていますので、お使いの機材に適合するようでしたらお勧めします。マンフロットのフリクションアームは他にも色々と用途があるので、一本持っておくと便利だと思います。
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[…] 以前『望遠レンズサポーターはどれを選んだら幸せになれるか?』という記事を書きましたが、その記事では以下のようにまとめました。 […]