L型プレートを使うべきの7つの理由と、選び方

※2018/08/23 振動や重力について詳しい方から間違いを指摘されたので、訂正いたしました。

フォトグラファーの間では一般的になりつつあるアルカスイス互換製品。そしてそのカテゴリーの中でも非常に人気が高いのが「L型プレート」です。呼称はLプレート・Lブラケット・L型クイックリリースプレートなど様々ありますが、当ブログではアルカスイス互換のL字型プレートのことをL型プレートと呼んでいます。

今回は改めてL型プレートの魅力と使うべき理由について書きたいと思います。

L型プレートを使うべき7つの理由

素早くセッティングできる

アルカスイス互換クイックリリースシステムを採用しているため、あらゆる互換製品に即座にセッティングが可能です。

振動対策に効果的

一眼レフカメラはクイックリターンミラー(以下、ミラー)が付いており、撮影するごとにパタパタとミラーは大きく動きます。この時に発生する振動のことをミラーショックと呼ばれています。このミラーショックは1/30~1/15秒のシャッターで特に顕著に現れます。

ではミラーのないミラーレス機なら問題ないのかと言えば、そうではありません。フォーカルプレンシャッターが作動するときに起きる「シャッターブレ」というものがあります。

レンズ交換式カメラを使っている以上、こういったカメラの内部構造によるブレは完璧に封じることはできません。

そういったブレを最小限に抑える方法として「三脚を使用する」という方法がもっとも効果的です。三脚を使うことで先に挙げた「ミラーショック」「シャッターブレ」以外のブレの要因をほとんど取り除いてくれます。L型プレートは無理のない体勢や角度でセッティングしやすいですから、ブレに対しても、非常に効果的なアクセサリーと言えます。

より小さな雲台が使える

縦位置撮影時に三脚の重心が中央に来るので、より安定して保持できます。雲台に無理な負荷がかからないため、小さな雲台であっても固定できる可能性が高まります。

機材の転倒の可能性が低くなる

先にもお伝えしましたが、縦位置撮影時に三脚がより安定して保持できるため、三脚自体が無理な体勢にならずに済みます。バランスを崩しにくくなりますので、三脚の転倒防止に繋がります。特に風が強い日の撮影や、足場が悪い場所での撮影では安心感が違います。

構図のズレが少ない

L型プレートの最大の武器が「構図のズレの少なさ」です。

L plate

まずは正位置でセッティングします。モニターを見ますと、三脚が真ん中に映っています。

tateiti

このまま雲台を横に倒して縦位置に構図変更すると、上のように画角から三脚が消えてしまいました。また先ほどのようにセッティングするためには、三脚を右へズラして、高さも変更しなければなりません。面倒ですし、シャッターチャンスを逃してしまう可能性だってあります。しかしL型プレートがあれば

L plate

このように三脚の位置や高さを変えることなく、素早いセッティングが可能となります。

水平を保持できる

すでに雲台で水平が出ている場合、カメラボディを何度正位置から縦位置に変更しても、水平が崩れることはありません。

六角レンチでしっかり固定できる

雲台に直接取り付けるタイプの雲台では、指の力だけでカメラボディを固定する必要があります。そのため機材の重量によってはネジが緩み方向にかかり、固定が緩んでしまう場合があります。しかしL型プレートではプレート自体がボディを包み込んでいる上に、六角レンチでネジを強固に締められるので、滅多なことでは緩んでしまうことはありません。

汎用タイプと機種専用タイプがある

L型プレートにはいろいろなカメラボディに使えるように設計した汎用タイプと、機種ごとに設計された機種専用タイプがあります

汎用タイプは機種ごとに買い替える必要がなく、経済的です。しかしネジ穴1点止めになってしまうためきちんと固定できず、ズレてしまう可能性があります。またそのズレを防止したり、ボディの保護を目的に、プレートとボディの接着面にゴムやコルクを貼ってあることがあり、そのゴムの厚みによってはたわみの原因となってしまうこともあります。

機種専用タイプは機種ごとに買い替える必要があるのでコストパフォーマンスはとても悪いです。ただ実際のカメラから型を取り、計測して作られていますので高いのも仕方がないと言えるかもしれません。遊びやガタはほとんど無く、ゴムやコルクも必要ありません。

値段が高いメーカー、安いメーカー。その違いは?

さてL型プレートを導入するメリットは十分伝わったと思います。しかしL型プレートと言ってもいざ探してみると様々なメーカーから様々な価格帯で販売されています。実際に二つの製品を比較しながら、どのような違いがあるのかをチェックしてみましょう。

L plate

価格差は9倍

上のL型プレートはどちらもNikon D750専用L型プレートです。左はアメリカのKIRK社(KES)、右はMENGS社のものです。価格はKIRKが21,870円に対して、MENGSは2,338円です。価格差は9倍です。

型取りの違い

L plate

左のKIRKがD750のボディの形状に合わせて作ってあるのに対して、MENGSの方はほとんど汎用タイプのような形状で、ピンを設けることでズレを防止しています。

角の処理が違う

これは触ってみるとすぐに分かりますが、KIRKが非常に滑らかであるのに対して、MENGSは角が尖っていて強く握ると痛くなります。当然雲台側への負担は大きく、クランプに擦り傷を付けることもあります。

センターマークの有無

カメラは三脚の中心地点にセッティングすることが理想的です。重心が安定することでブレに強くなることと、縦位置、正位置に変更した際に、構図のズレ(光軸のズレ)が起こりにくくなるからです。この中心地点がKIRKには彫り込みがありますが、MENGSにはありません。Really Right Stuff社などはレーザー刻印がされており、個人的にはそちらの方が視認しやすく便利だと思います。

ストラップホールの有無

Really Right Stuff BD5-L

KIRKやReally Right StuffのL型プレートにはストラップホールがあるので、上のようにハンドストラップを取り付けることが可能です。

剛性の違い

素材そのものがKIRKは良い物を使っているため、力を入れて捻ってもビクともしません。MENGSも固い方ですが、KIRKには及びません。マーキンスなどは薄く作られているせいか、同じ力をかけるとかなりたわみます。

結局どれを選べば良いの?

個人的な意見ですが、中途半端な製品を買うのが一番勿体ないかなと思います。

ストレス無く最高のL型プレートがご希望の方は「KIRK」か「Really Right Stuff」のL型プレートを選んでください。どちらも満足度が高いので、デザインの好みで選べば良いでしょう。

それ以外のメーカーは、正直なところお勧めはしていません。価格的な問題があるならば今回ご紹介したMENGSで良いと思います。短所はありますが、致命的なものではないですし、L型プレートを使わないよりずっと良いです。センターマークなんて油性ペンかなにかで印を付けておけば良いだけです。

まとめとしましては、ちょっと工夫して安く使いたいならMENGS、良い物をストレスフリーで使いたいならKIRKかReally Right Stuff。をお勧めして締めたいと思います。参考になりましたら幸いです。ではではー

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こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

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