ReallyRightStuffのレバークランプ「ARC-LR」はとても素晴らしい製品ですが、リニューアル前の旧モデルには1ヶ所とても困った部分があります。
その部分とはここ
ちょっと画質が悪く申し訳ないですが、拡大してみましょう。
この通り、プレートの幅が大きい物ですとストッパーに干渉してしまうのです。
特にKIRK社の製品との相性が悪いため、私の持っている製品の約1/5の機材との互換性が悪い、もしくは使えない。という結構宜しくない事態に陥っています。
クランプ幅を調節できるようになってやっと互換問題が解決したはずだったのに、新たに機能を追加した事で、また違った互換問題を産んでしまうとは…。
「RRSは一体何を考えてこんなストッパーを付けたんじゃい!?」とお怒りになる方もいらっしゃるかもしれませんが、このストッパー機能、実はなかなか優秀なんです。
重心が高い方(レンズ側)をレバーの逆側に向けて装着する事で、なんとレバーを全解除しても機材が落下しないのです。
これは文章で説明するよりも動画で見てもらった方が分かりやすいと思うので、こちらの短い動画をご覧ください。
このように、他社や以前から販売されているRRSのレバークランプだと、レバーが全解除されると機材が落下してしまうのに、ARC-LRはストッパーが支点となるため落下を防いでくれるのです。
こんな素晴らしいストッパーなのに、使えないプレートがあるなんて!何としても使いたいっ!
という訳で今回は血の涙を流しながら買ったばかりの、しかも3万円も出して買ったARC-LRに改造を施していきたい(本音はいきたくない)と思います。
削る
削ります。もう後戻りのできない改造です。下準備としてマスキングテープで、他に傷が付かないよう養生します。
使うのは、プロクソンのリューター・ダイヤモンドカッター・砥石ビット
まずは、ダイヤモンドカッターで0.3mmくらい削り、砥石ビットで表面を仕上げます。
何度か細かくフィッティングのチェックを行いながら削ります。今回は一番嵌め合いがキツかったKIRKのNikon Z 7/Z 6専用L-ブラケット「BL-ZN」を基準に削りました。
「BL-ZN」が抵抗なく嵌るくらい削りました。削ったことが原因で他のプレートに影響が出ないことを祈ります。
アルミの素地が剥き出しというのは萎えるので、気休めかもしれませんが染めQブラックで塗装。
でも割と綺麗に染まりました。プレートが当たる部分は剥げてくると思いますが、そのほかの部分は問題なさそうです。
悪くない仕上がりです。テンションが上がってきました。
早速、色々なプレートを使って互換性チェックしてみましょう。
結果は上の動画の通り、9メーカー24枚で試して、すべて快適に装着できました。


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