ReallyRightStuff の新レバークランプ「ARC-LR」最速紹介②

この製品は改訂されたため、本記事は古い内容を含みます。改訂版の内容はこちらの記事をご覧ください。

改良?それとも改悪?改訂されたReallyRightStuff のレバークランプ「ARC-LR」を忖度無しの徹底レビュー
日本では人気がいまいち伸びていませんが、私はReallyRightStuffの新レバークランプ「ARC-LR」の大ファンです。 このクランプが好きすぎて最近はこればかり選んで使っています。何がそんなに好きかって言いますと、全レバー(同社他社...

前回の記事「予想以上に早くきた!ReallyRightStuff の新商品調節可能なレバークランプ「ARC-LR」最速紹介①」で基本操作をご紹介しましたが、今回もその続きとなります。

特徴

R-LOCK (Rapid-Lock の略) システム

ARCクランプに搭載された「R-LOCK」は非常に優れた滑落防止機能です。

直径 5mm のピンで、最近のRRS純正プレートに搭載され始めている直径 5.5mm の穴にかみ合うようになっています。

R-Lock

ARCクランプのピンがプレートの穴と嵌め合うことにより、自動的にカメラのセンサーの中央位置とクランプの中央位置に合わせ、また位置ズレや機材の滑落を防いでくれます。

ロゼットマウント

ロゼットマウント RRS

最近リニューアルされたRRSの新マウントのロゼットマウントは、ARCクランプ と 雲台の結合点でのねじれを防止し、以前の実はぎ(さねはぎ)設計に起因する「遊び」を抑えます。

一体どの程度、遊びに差があるのかと言いますと、それはもう雲泥の差です。言葉では説明が難しいので映像でご覧ください。

この差が撮影に及ぼす影響はほとんど無いと思います。
とは言え、遊びが無いというのは良い事はあっても、悪い事は無いと思いますので歓迎します。

クランプ幅の調整機能

歯車形状のネジを回すことによって、クランプ幅を調整できるのですが、歯車がぴったり噛み合う角度(10度毎)じゃないと、ネジとクランプがうまく嵌め合いません。
ただし、この嵌め合いの悪さが原因で調整時にモタつくことはあったとしても、細かい調整が出来ないという意味ではなく、調整自体はとても細かく設定できます。

クランプとプレートの幅や高さの違いによる、いわゆる一般的な互換問題は解決してくれるでしょう。

新たな互換問題※現在は改善されています

今回からひっそりと搭載された機構があります。それはストッパーです。

ARC-Lr

機能としてとても良いと思うのですが、このストッパーが可動式ではないため、互換問題を生む新たな火種となっているのです。

ARC-Lr

完全に入らないプレートにはまだ出会っていませんが、KIRK社製品との相性が悪い傾向があり、Z7用のプレートなどはギリギリ入るという感じです。正直めちゃくちゃ使いにくいです。

ARC-Lr

このようにストッパーが引っかかってしまいスムーズに装着できない。押し込む形で装着は可能ですが、取り外し時が非常に固くお世辞にも快適とは言えません。

ヤスリでストッパーの角を少し削れば解決しそうな気がしますが、確証もないのに3万円もするましてや買ったばかりのクランプにヤスリを入れる勇気は私にはありません。

ストッパーの良い面もある

ストッパーがあることにより、クランプのロックが緩んだ状態でも、クランプ上でプレートが暴れる事がありません。

※ストッパーがない通常のクランプだとロックが緩んでいるとプレートが暴れてしまう。

ARC-Lr

※ストッパーがあるとロックが緩んでいてもプレートは暴れない。

またクランプにカメラを装着する際、レンズの向きをレバーとは逆側に配置することにより、レバーをうっかりフルオープンしたとしても機材が落下しません。

ARC-Lr

もちろん重力が逆方向にかかった場合は、反対に勢いよく落下しますから、安全を第一に考えるならばレバーが常に身体側(重心が低い側)にあるように操作するように心がけると良いでしょう。

【動画】R-Lockシステム

【動画】各部機能の動きと特徴

予想以上に早くきた!ReallyRightStuff の新商品調節可能なレバークランプ「ARC-LR」最速紹介①

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haku
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