SWFOTOのGC-01ギアパノラマクランプはとても便利なのですが、欠点があります。
その欠点とは「パンの固定力の弱さ」です。
弱いと言われてもよく分からないと思いますので、まずはどのくらい弱いか検証してみましょう。
GC-01にロングプレートを付けた機材を装着し、どのくらいの距離まで保持できるかを計測したところ、18cm1mmの位置からわずかにお辞儀し始めました。
こうやって見ますと「これだけ固定力があれば大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、三脚と雲台の間に挟んで使っていると、カメラ操作中に動いてズレてしまうことが、たまにあるんです。
「たまに」なんですがこれが仕事で使っていますと結構ストレスを感じます。
内部を確認したところ、潤滑のためにたっぷりグリースが塗布されている事もマイナスに作用しているように思いますが、それよりもこんな小さなつまみのパンノブでは固定力に限界があるのは当然といえば当然です。
もっと力を込められるパンノブに変更することで、この問題は解決できると予想できます。
そんな訳で使えそうなパンノブを探してみたところ「7字型クランプレバーネジ」というものを発見しました。
これなら純正ノブよりも力が込められそうです。
しかしネジ長がSWFOTOの純正ネジよりもかなり長いです。
このままではギアパンハンドルに干渉してしまいますので、5mmほどカットする必要があります。
クニペックスのコボルト(型番7132200)でカットしました。
ネジの先が尖ったままですとGC-01の内部機構を傷めますので、ある程度平らになるようにヤスリで整えておきます。使ったヤスリはツボサン ブライト900エクストリーム BRHIEX01。
ではGC-01の純正パンノブからこちらに換装してみましょう。
良くも悪くも赤が目を引きますね。個人的にはラインナップに黒があれば良かったなと思います。
上から見たところ。あと1mm短くカットしても良かったですね。
でもギアパンハンドルには干渉しませんので、この長さでも機能的には問題ありません。
さて肝心の固定力ですが、「7字型クランプレバーネジ」ですと21cm3mmまで記録が伸びました!
(純正パンノブは18cm1mm)
たった3cm?と思われそうですが、実際に使ってみますとかなりの改善が実感できます。ワンコインのプチ改造でこれだけ改善したのですから今回の試みは大成功と言えると思います。
SWFOTOのGC-01の固定力の弱さに悩んでいる方は参考にしてみてください。
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