ARCA-SWISSギア雲台の不満
ARCA-SWISS C-1 cube GPやARCA-SWISS d4 GPを使っていて一番不便だと思うのは3軸微動と謳いながら基部パンは微動じゃない。ということです。
パン(水平方向の回転移動)のギア駆動はクランプ部のみとなっており、パノラマ撮影する場合には良い機構ですが、一般撮影においてはパンの微動は雲台基部(下部)の方が便利な場面が多いのです。
というより、両方とも微動できたら最高なんです。
不満を解消すべくSWFOTO「GC-01」を購入
そんな希望を叶えるため、今回購入したのがSWFOTOの「GC-01」です。
中国メーカーにありがちな欧米メーカーの劣化コピー品ではなく、おそらくSWFOTOのオリジナル品だと思います。
付属品は六角穴付きM6皿ボルトと六角レンチ、保存用ポーチです。説明書が付くものがあるそうですが、私の物には付いていませんでした。
確証はありませんでしたが、やっぱりSunwayfotoがブランド名を変更したみたいですね。社名は変わっていないようです。
底面にはアルカスイス互換のダブテールプレートがネジ止めされており、一般的なアルカスイス式のクランプに装着できます。
クランプに装着した時にブランドロゴが正面に来ないのは、わざとなんでしょうか?
ダブテールプレートは付属の六角レンチで取り外し可能です。中央のネジ穴は3/8″太ネジになっています。細→太ネジ変換アダプターは付属していません。
ARCA-SWISS Z雲台のホゾとの互換性があります。M6ボルトが付属してますので、ARCA-SWISS Z1及びZ1+に換装できます。
RRS雲台のホゾとも互換性はありますが、1/4”ボルトですので換装はできません。上の画像は乗せているだけです。
ベース径は約58mmです。ノブが長めに設定されていますのでシステマティックタイプのアッパーディスクでも干渉せずに使用できます。見た目は不恰好ですが。
水準器の精度は可もなく不可もなくですが、カメラをセットすると結局見えない位置ですので、実用性は高くありません。
ギア雲台側にダブテールプレートを装着しないといけないため36mmくらい高くなります。
しかし基部にギア駆動の微動を追加すると言う目標は達成できました。
実際の使用感
ぶっちゃけますと全然期待はしてなかったんですよ。いっつも中国製品には裏切られますしね。
どうせガタ付きが酷かったり、固定力が弱かったり、機材乗せたら激重で指が痛くなるんでしょ?と。
ところがですよ。これめっちゃ良いです!
操作ノブがかなり大きいので快適に回せますし、特に引っ掛かりやガタ付きは見られません。
何よりもこれだけの機材構成でも普通に微動できます。おいおいマジかよ!
個体差があるっぽい
かなり完成度の高いGC-01ですが、Amazonのレビューを読んでますと、結構個体差があるっぽいです。
●パンロック時にわずかに左回転する
●(指が痛くなるくらい)ギアの動きが固い
●微動の動き始めにやや遊びがある
以上3つがレビューで報告されていましたが、幸運なことに私の購入した物には見られませんでした。珍しく一発で当たりを引いたようです。
でももうひとつ買えるかというと、ある程度の勇気と覚悟が必要です。
欠点
パンノブの固定力が弱いです。普通に使っている分には気になりませんが、私のように雲台の下に配置したい場合は結構気になります。
M5ネジなのでレバーの大きな物に交換したところ、ある程度改善しました。
あとはデザインが野暮ったいですね。アルマイトもザラザラしてて高級感がありません。
せめて表面がツルッとした質感に仕上がっていれば、もう少し所有満足度が高まるのではないかと思います。
(当たりなら)価格は妥当
私が買った価格は9100円でした。他に代替品が無く、ギア装置は高額なものが多いので、価格は妥当じゃないかなと思います。
もちろん当たりであれば良い買い物だったと思いますが、ハズレなら同じ評価ができるか分かりません。
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