前回旧クランプをNEWクランプに交換したHusky三脚ですが、次はウッドパン棒を交換してみることにしました。交換したのはもちろんトヨ商事公認の、スタジオJinオリジナルHUSKY専用ウッドパン棒 長さ:ショート(S)です。
芯棒は純正品と同じもので、材質はスチール。ステンレスではなくあえてスチールなのは、万が一機材が転倒した際に、曲げて衝撃を吸収するためです。
被写体が近いとシルバーだと反射してしまうことがあるので、個人的にはシャフトのカラーが黒メッキバージョンもあったら良いなぁと思います。
ネジ部分に少しサビっぽい変色が出ていますが、スチールなので仕方がないのかもしれません。
そしてこのパン棒の主役であるグリップ部。材質は伐採から20年以上物の国産けやきで、職人さんがひとつひとつ削り出して手作業で作っているそうです。
天然木は木目がひとつひとつ異なるため一点物。さらに使い込むうちに風合いが変わっていき自分色に染めていくことができます。もちろん仕上げにはニスやラッカーなどは使われていません。
グリップの端には1/4インチのネジ穴が空いています。三脚バッグに入れるときにグリップを外して、もう片方の端に装着することが出来ます。
価格は1本5500円(税込)と決して安くはありません。しかし国産の品質の高いけやきを使っていることや、腕のある職人さんの手作りであること、世界でたったひとつの自分だけの物であること、そしてトヨ商事公認であることを考えれば、買う価値は十分あるのではないかと思います。
実際の使い心地(握り心地)は想像通り手に馴染む感じで、強く握っても純正パン棒のように痛くなりません。その分グリップ力は劣りますが、だからと言って特に過不足ありません。
気になった点はネジ山のサビっぽい変色と、独特の匂い。梱包の箱を開封した瞬間、結構強い匂いが鼻につきました。しかしこれは徐々に薄れていくものでしょう。変色に関してはサビ落としを塗布してワイヤーブラシで軽く擦れば消えました。ただクロームメッキが傷つくとそこから錆び始める可能性が高いので、ほどほどにしてサビ止めを塗っておく方が良さそうです。
さて話しはパン棒とは違うのですが、交換したKIRKのクランプが非常に快適です。最近アルカスイス製品を純正クランプに戻して使っている(P0 Hyburid以外)ので、余計に快適さが身に沁みます。KIRKを使うと他のノブを使うのが億劫になるので困りますね。
リニューアルされた当時多かったバネの不具合も無く、心地よいしっとりとした操作感です。個体差はあるかもしれませんが水準器の精度も抜群で、今回は非の打ち所がありません。最高です。
Huskyのちょっと古めかしいデザインとも合っていて、HuskyにはReally Right StuffよりもKIRKだなぁと改めて思いました。
さてHuskyの改造、まだまだやりたいことがありますので、少しずつ手を加えていきたいと思います。
最新記事 by haku (全て見る)
- note はじめました - 7月 2, 2024
- うずまきのひびき 〜流体のダイナミズムと美学〜 - 6月 24, 2024
- シルバーアクセサリーを格好良く撮影しよう - 6月 12, 2024
コメント
[…] スタジオJinからカスタムパーツが販売されています。以前ご紹介したウッドパン棒です。元はアメリカのデザインの製品と日本の伝統工芸技術との融合が非常に魅力的だと思います。 […]
[…] HuskyスタジオJinモデルの旧クランプを新型クランプに交換 パン棒をウッドグリップに交換 […]