ニッチ過ぎて惚れるメーカー HejnarPHOTO | カメラと三脚とアルカスイスとときどきMac

今日は非常にニッチなアルカスイス互換製品をリリースしてくれる事で有名なHejnarPHOTOの中でも更にニッチなアクセサリーをご紹介したいと思います。

HejnarPHOTOって？

まずこのメーカー自体を知らない方のために少しだけ会社概要を書かせていただきます。

本拠地・設計・製造すべてを米国で行う純アメリカメーカーです。代理店や、小売店を介さず、自社webサイトのみで販売を行なっているようです。webサイトには「営業チーム、集会、パーティー、「今月の従業員」コンテスト、企業会議、株式、オプション、従業員、頭痛などはありません。」とハッキリ書かれてあり、非常に小規模な会社であることが伺えます。口コミのみで広がった今時珍しいメーカーと言えるでしょう。

どんなに長文でメールを送っても、いつも2行しか返信をくれないHejnarPHOTO。
公式かどうか分からない私並みに雑なYoutubeチャンネル

そんな謎と秘密のベールに包まれたHejnarPHOTOのニッチな世界を少し覗いてみましょう。

Manfrottoのギア雲台をアルカスイス互換化

日本では誰も知らないような小さなメーカーの認知度を大きくアップさせた製品が「Manfrottoのギア雲台をアルカスイス互換化させるアダプター」でした。私も初めて知った時は衝撃的でした。私が使っていた頃とは違って、何種類かラインナップされているようですが、今でも人気の高いロングセラー商品です。

410/405ギアヘッド専用アダプターのwebページへ

実はめちゃくちゃニッチな製品が多い

※画像はHejnarPHOTOより

デジタルスケールを搭載したマイクロメーター、ムービーローバーやミラー社雲台用のプレートがついたアルカスイス互換クランプなど、いったいどれだけの需要があるのだろう？と三日三晩考え込んでしまうような製品が販売されています。

めちゃくちゃニッチだけど便利な製品も多い

もちろん中にはニッチだけど便利なアクセサリーもあります。今日はその中でも3つ厳選してご紹介したいと思います。

1.スピゴットアダプタープレート

直径16mmのスピゴットアダプターが組み込まれたアルカスイス互換プレートです。6061-T6アルミニウム製・黒色アルマイト処理。価格は25ドル。モノブロックを三脚で使いたいときに、こちらがあると便利ですね。

2.クランプアダプター

クランプアダプターは、クランプF60を除くすべてのHejnar Photoクランプに取り付けることができます。また、中央にスロット（溝）が装備されている他のメーカー（RRSやKIRKやアルカスイスなどの一部製品）のクランプに取り付けることもできます。スロットは0.207インチ（5.26mm）より広い必要があります。こちらを使用することで、セットアップの向きをすばやく切り替えることができます。6061-T6アルミニウム製・黒色アルマイト処理。価格は25ドル。

3.Peak Design Capture Camera Clip V3用クランプアダプター

Peak Design Capture Camera Clip V3のクランプアダプターは、ピークデザインのキャプチャー互換でアルカスイス互換のプレートです。6061-T6アルミニウム製・黒色アルマイト処理。価格は29ドル。

空転防止用のピンが用意されていますので、クランプとプレートがズレる事はありません。

小型のクランプを選べば通常のキャプチャープレートよりも85g増ほどですので、小型軽量のカメラであればめちゃくちゃ使いやすいです。具体的にはNikon Z50＆16-50mmズームで使ったところ、かなり快適でした。

使い方としては、ボディ専用L型プレートにPeak Design Capture Camera Clip V3のクランプアダプター＆アルカスイス互換クランプ（出来ればHejnarPHOTO社のクランプが望ましい）を装着します。オススメは1.5インチクランプ。

その状態でピークデザインのキャプチャーにセットします。三脚を使わない撮影では通常のピークデザインのキャプチャーと使い方は一緒です。つまり85gほど重くなっただけです。少し高さが増す分、揺れやすくなりますので重い機材だとツライかもしれません。

三脚を使用する場合はキャプチャーではなく、クランプから外してボディ専用L型プレートで装着できます。つまりピークデザインの利便性を損なわずに、L型プレートの剛性も損なわないという、理想に近いアクセサリーなのです。

今買ってはいけない製品

NikonのFTZ用のプレートが発売されているのですが、Z50のグリップに干渉してしまい脱着できません。この問題についてはHejnarPHOTO社とやり取りをしており、近くアップデート予定という事です。ですので今はまだ買わない方が良いです。またリニューアルされたら追記したいと思います。Z6/ Z7で使うという方は問題ありませんが、前後の方向を逆にしないと、一般的なアルカスイス互換プレートに干渉してしまうので、やはりリニューアルを待った方が良いと思います。