11月22日に発売以来、いまだにどのメーカーもNikon Z50のLブラケットを発表しません。よほど大ヒット機が出るまでは、APS-C機では出さないつもりでしょうか?
2020年7月16日更新。SmallRigから発表されました!
まず一体なぜ開発されないのでしょうか?その理由を探ってみましょう。
Nikon Z50専用Lプレートが発表されない理由
この製品がなかなか発表されない理由は主に3つあります。
- 液晶モニタが180度上下可動式チルトであること
- アルカスイス互換ダブテールの幅よりも、ボディの幅の方が狭いこと
- FTZとの距離が近すぎること
液晶モニタが180度上下可動式チルトだと普通にダブテールプレートを作ると、プレートにモニタが干渉してしまい、可動途中で止まってしまいます。
私個人的には90〜100度くらい傾いてくれれば問題ないのですが、メーカーとしてはクレームの元となるので嫌でしょうね。…となると干渉しないように前にせり出すしかありません。
すると液晶モニタの干渉はなくなりましたが、今度はFTZに干渉してしまいます。こちらの方が大問題ですね。
結局この問題を回避するには上のような歪な形状にするしかなく、かなり大きなサイズのプレートになってしまうでしょう。これではZ50のコンパクトなボディという恩恵をまったく得られなくなってしまいますね。
こういった諸々の問題があって、どのメーカーも開発に乗り気じゃないのだと思います。Z50がめちゃくちゃ売れていたら動きもあるのでしょうけど。
出なかった場合の代替案
もし今後どこからも発売されなかった場合は汎用Lプレートに頼るしかありません。今の所、Z50対応と謳っているのはKIRKのULB-1のみです。
しかし明らかにゴムが分厚いですし、縦位置プレートも前後の調整が出来ないようですから、ばっちりマッチングするとは思えません。
私のお勧めはマーキンスの汎用Lプレート PV-80 + LV-170 汎用 L-プレート セット です。
液晶モニタ問題もFTZ問題も解決は出来ません。しかしボディ用プレートも縦位置プレートも個別に前後にズラすことができるので、液晶モニタを90度以上倒せる位置にセットできますし、そこまでズラしても各端子にアクセスできる位置まで縦位置プレートも位置調整ができます。FTZを使うときはプレートを後ろにズラせば取り付け可能です。
実際のところどうなのか、問い合わせてみた
もしかしたら開発に乗り出しているメーカーもあるかもしれません。そこで各メーカーにメールで問い合わせをしてみました。まだすべてのメーカーから返答がきていませんが、なんと1社発売予定(本当は私がお願いしたのですが…)とのお返事がありました。まだ発売自体が予定の段階ですのでメーカー名を明かす訳にはいきませんが、半分諦めていただけにとても嬉しいです。
2020年7月16日更新。SmallRigから発表されました!
また他のメーカーからも発売の予定の噂を聞いたら追記したいと思います。
※KIRKからZ50専用のLブラケットの開発の予定は無い、自社の汎用プレートを使ってほしい、と返信がありました。
※ReallyRightStuffから「需要が少ないと判断し開発しないと決定した」と返信がありました。汎用LプレートMC-Lをご利用くださいとのことです。
※sunwayfotoからも生産の予定は無いと返事がありました。汎用プレートDPL-03Rを利用してほしい、とのことです。
※ProMediaGearからも生産の予定は無いと返事がありました。各汎用プレートを利用してほしいとのことです。
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