※注意:本改造に重大な欠点が見つかりました。同じ内容で使用される場合は、追記をご確認の上、自己責任にてお願いいたします。
大三元の最後の一本として遂に発売されたNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S。従来のf2.8通し超広角ズームレンズなのにフィルターが装着できるということで(主にNikonファンの中で)大きな話題になりました。
しかし…しかしである。112mmのフィルターというのはとっても高額です。そう、フィルターというのは径が大きくなれば大きくなるほど高額になる傾向があります。ニコンの純正フィルターに至っては保護フィルターで45000円、C-PLフィルターだと71000円と目眩がするような価格です。
実質市場最安値のKANIでさえ、プロテクターは9980円。Nikonに比べればかなり良心的な価格ですが、C-PLフィルターだと19800円、バリアブルNDフィルターだと24800円と、そんなに簡単に買える金額ではありません。こんな高いレンズを買っておいて今更2万や3万支払いが増えたところで…という破滅的な考えが頭をよぎりますが、Z14-24mmf2.8sを購入した直後の私のライフはゼロ。わはははh
ちなみに14mmという超広角画角であっても、厚みのあるC-PLや可変NDを重ね付けをした時でも、ケラレないそうです(KANI ロカユニバーサルデザイン伊藤様談)。
先日リアフィルターを入れながら「ああこれは面倒くさいなぁ」と思いましたが、これを聞いてお蔵入りが確定しました。
そこでふっと思いついたのです。なんとかして過去に買った150mm角形フィルターを活用できないかな?と。
KANIフィルター 150mm-112mm アダプターリング なるもの
早速ネットで調べてみたらKANIから「150mm-112mm アダプターリング」という物が販売されていることを発見しました。厚みもかなり薄型なのでケラレの心配もなさそう。念のためにKANIの中の方にNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S専用の150mm角型ホルダーを発売する予定はあるか問い合わせをしたところ、現時点では予定はないとのことです。これで安心してポチー
フードの花形部分をカットする
「150mm-112mm アダプターリング」を買ったからといって直ちに取り付けできる訳ではありません。なぜならこのレンズ自体にフィルターネジが切られている訳ではなく、専用フード(HB-97)のネジ穴に装着しなくてはならないからです。
そしてフードには日除けが付いていますから、KANIのアダプターリングが干渉してしまい装着できません。つまりネジ穴ギリギリまでフードをカットしなければ、KANIのアダプターリングを装着できないということです。

※左がカットした専用フード(HB-97)、右がカット前の専用フード(HB-97)
ちなみに私は綺麗にカットする自信がなかったのでフード加工の専門業者さんに依頼しました。
カットしたフードに、今回買ったKANIの「150mm-112mm アダプターリング」を装着します。
追記:フードとアダプターリングが外れてしまうことがあります。必ずフードとアダプターを接着剤で固定してご使用ください。
Fマウント14-24mmf2.8用で使っていたのフィルターホルダーを装着したら完成です。
いざフィルター装着!
そしていざ装着!
装着に関しては何も問題なさそうです。
気になるケラレは?
KANIの中のひと「伊藤さん」からいただいた情報によりますとケラレは「完璧にない」とのことです。詳しい内容に関してはyoutubeの動画をご覧ください。
また私は別の業者さんで加工してもらいましたがKANIの正規代理店であるロカユニバーサルデザインでも加工を受け付けてくれるそうです。価格は送り返し時の発送料金込みで2,980円とのこと。手間を考えたらかなり安いですね。
さらにすでに加工されたフードを8000円で販売しているそうです。単品で購入して、それをよそで依頼すると1万円以上かかかるので、これはかなりお得です。マジでこっちを買えば良かった。。
せめて皆さまは損をしないようにリンクを貼っておきますので、欲しい方は在庫があるうちにお早めにどうぞ。(※YouTubeの概要欄にもリンクはあります。)


※画像はロカユニバーサルデザインの伊藤様よりいただきました。ご提供、ありがとうございました!
サンダーで仕上げているので加工の完成度は、かなり良いと思います。
まとめ
さて今回はZ14-24mmf2.8sの純正フードをカスタムして、KANIの150mm角型フィルターシステムを装着するという荒技をご紹介しました。ケラレに関してまったく問題ないので、すでにKANIの150mm角型フィルター持ってるよという方に、自信をもってお勧めしたいと思います。


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