本日KANIのNikon AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED専用の角形フィルターホルダーがリニューアルされました!当ブログではいち早く入手しましたので、最速レビューをしたいと思います。KANIユーザーは必見ですよ!
外観
※画像はKANI_filterより提供
装着方法
これまでのようにいちいちレンズを外して、レンズの後玉側の方から通す必要がなくなりました。前玉側から装着することが可能です。工作精度が高く、脱着も非常にスムーズです。固定ネジは下に一箇所だけですが、使っていて特に心配するようなことはありませんでした。使っていくうちに緩くなっていくかどうかは、現時点ではわかりません。
ReallyRightStuffのロングプレート「MPR-CL II」がホルダーに干渉してしまいました。ホルダー固定ネジを上に向けてもダメでした。パノラマやる人はロングレールに ReallyRightStuffのMINI-CLAMPS や FAS-CLAMPS を合わせると良いと思います。こういう情報や機材の紹介はKANIさんが公式で扱ってくれると有難いですね。
※MPR-CL IIだとホルダーが干渉します。
※FAS-CLAMPだとホルダーを避けてセッティングが可能です。
ちょっと話が逸れましたが、いよいよホルダーをセットします。
ホルダーの装着は上の方にある二箇所の突起を引っ掛けます。
次に右下の方にあるローレットネジを回して固定したらセット完了です。もちろん先にフィルターをセットしてから取り付けてくださいね。遮光用のスポンジがフィルター側に付いています。これは消耗品のようで、ホルダーを購入すれば交換用の予備スポンジが同梱されています。
※ホルダーのキット内容は専用ポーチ、フィルター3枚重ね用の部品、予備のスポンジ1組。
150mmフィルターの種類
フィルターの種類はたくさんあります。NDだけでも4/8/16/32/64/128/400/1000と8種類、ND以外にもハーフグラデーション、CPL、光害カットフィルターなどがラインナップされています。
ケラれの検証
標準は2枚重ねですが、付属の部品を組み合わせれば3枚重ねまで可能です。ただしハーフグラデーションなどで角度を傾けて使いたい場合は2枚までの方が実用的です。
2枚重ね
まずは2枚で検証してみました。なお今回の検証はすべて14mmで行なっています。
まずは正位置です。当たり前ですが全然大丈夫です。
最大角45度でわずかに端にケラれが見られます。ちょっと見落とすレベルのケラれですので、傾けて使用する際は注意が必要です。
3枚重ね
いよいよ3枚重ねです。まずは正位置から。
おー!全然問題なさそうです!これは嬉しいですね!
ただし流石に少しでも傾けるとケラれ始め、45度までくると下のような感じです。
私は3枚重ねをするかと考えたら、そういうシーンが今のところ思いつかないので、ケラれにくい標準の2枚に戻しておこうと思います。ユーザーの使用用途に合わせて枚数をカスタマイズできるのも良いところだと思います。
実際の使用感
実際に屋外に持ち出して使ってみました。無風に近い状態で、晴天でしたので、悪天候ですとまた評価も変わってくると思います。参考程度にお読みください。
剛性
ホルダーのレンズ側、フィルター側ともにローレットネジ1点止めですが、使っていて不安になることはありませんでした。欲を言えばフィルター側の方は指で動かすと、若干カパカパ動きますので、もう少しカッチリ止めれたらもっと良いのになと思いました。今回フィルターつけっぱなし、ホルダーつけっぱなしでそこそこ移動しましたが、特に緩んだりするようなこともありませんでした。
フィルターの脱着
しっかりホールドされていて、緩みそうな感じは一切ありません。遮光用のスポンジもすぐに剥がれそうな感じはしません。もう少し取り外しが簡単だったら良いとは思いますが、それだと落下事故が増えそうですので、これはこれで良いのかもしれません。
回転
一度NiSiのホルダーを回転させていただいたことがあるのですが、かなりスムーズだったと記憶しています。こちらもまぁまぁスムーズに回転できます。ただNiSiの方がスムーズだったかも…。うーん正直あまり覚えていません。
まとめ
ここ数日、各メーカーのフィルターの品質、ホルダーの使い勝手、14mm使用時のケラれなどを色々調べましたが、総合的にみてNikonのAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDで150mm角のフィルターを使いたいという方には、このKANIのNEWホルダーが一番なんじゃないかなという結論に至りました。自信を持ってお勧めしたいと思います。参考になりましたら幸いです。ではではー
商品ページこちら
今回この記事用にほんの少しだけ早く購入させていただいたのですが、個人的には凄く買って良かったと思っています。角形フィルター自体が初心者に近く、他社との比較はできませんが、大きな欠点は見当たりません。ちなみにKANIの社名の由来は「響きが良いから」。KANIの社長はかなりカメラ好きで、納得のいくフィルターを自ら作ろうと考えたのが会社設立の経緯だそうです。フィルターはコーティング技術、コーティング強度が高いため、汚れても高精細レンズクロスで拭き取ればほとんどの場合、大丈夫だとか。以上、KANI担当者から聞き出した豆知識でした。
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