全国の機材オタのみなさまこんにちは。今日も機材紹介のお時間がやってきました。
本日のお題は「スーパークランプ」ですが、スーパークランプだけだと非常に地味な記事で終わりそうですので、組み合わせると便利なアクセサリーや、活用法まで幅広くご紹介したいと思います。
スーパークランプとは
まずスーパークランプを知らない方のために簡単に説明します。
スタジオ撮影の定番機材のひとつであり、非常に便利なクランプです。私も2つ所有しています。アルミ製で重量は400gとずっしり重いですが、その分とても頑丈にできています。人間工学に基づいた設計のレバーにより、15kgまでの機材を確実に固定します。1/4インチネジ穴や、スピゴット用ホール、六角形の16mmのアタッチメントを備えているので、様々な使用方法が可能です。
それではどんな使用方法があるかご紹介しましょう。
机などフラットな板に挟むことができる
その形状からパイプにしか固定できないように見えますが、付属のウエッジというアクセサリーを使えばデスクなど板状のものに挟んで固定できます。ただし挟める厚みは1cm〜3cmくらいまでです。ポールであれば1cm〜5cmくらいまで固定することができます。
ただうっかり紛失してしまうことがあり、私もすでに2回失くしてしまいました。。別売でも売っていますが、そこそこ高いので注意して取り扱ってください。
クイックシュークランプや雲台を取り付けてカメラを装着できる
スーパークランプには1/4インチネジ穴とM5ネジ穴が空いています。それらの穴を利用してクイックシュークランプや雲台を取り付けることが可能です。
これはきっと知らない人が多いと思うのですが、スーパークランプの2箇所のM5ネジ穴の間隔は30mm。勘が鋭いマニアの方なら気づいたかもしれませんが、RRSやKIRKの60mmの3つ穴クランプの両端の貫通穴の間隔も30mmなので、アルカスイス互換スーパークランプに変身するというわけです。
このようなクイックシュークランプや雲台を利用してカメラをセットすれば、例えば三脚が立てられないような場所でも、パイプやテーブルを利用して撮影することが可能です。
このようにオートポールとスーパークランプを組み合わせれば超真俯瞰撮影ができます。アイデア次第でセッティングの可能性は無限大に広がります。
Uフックやトレーシングペーパーポールを使って背景紙やトレペをセットできる
六角形の穴を利用して、Uフックやトレーシングペーパーポールを装着できます。これによってトレペや背景紙をセッティング可能となります。
マジックアーム・フリクションアーム・アーティキュレーテッドアーム
この六角形の穴に対応したライティング用のアクセサリーは豊富でManfrottoからたくさん発売されています。その中でも特に便利なのがマジックアームやアーティキュレーテッドアームです。
三脚の脚にスーパークランプを装着し、Manfrottoのマジックアーム 143RCを取り付けました。細かい微調整が苦手なアームですが、固定力は相当あるので、私はこれに外部モニターを取り付けています。
さらにこのクイックシューはPeakDesign ピークデザイン デュアルプレート PL-D-2に対応しています。このプレートに交換しておけばアルカスイス互換の雲台とフリクションアーム、どちらでも装着可能となり非常に便利です。Manfrottoからも同じようなプレートが販売されていますが、台座の形状がフラットではなかったので、こちらを選びました。
このプレートひとつでアルカスイス互換、Manfrottoの200PL、PeakDesignキャプチャーに対応。機材好きの方なら一つ持っておいても絶対損はないと思います。
ダブルスーパークランプ
最初からスーパークランプが2個組みあわせたダブルスーパークランプという製品もあります。私も2つ持っています。より強固にセッティングの骨組みを組みたい時に便利なアクセサリーです。
スーパークランプの欠点
欠点は大きく重いことです。しかしサイズが小さくなれば、それだけ固定力も弱くなるので仕方がないと思います。デザインが野暮ったくて所有欲が満たされないところも欠点と言えば欠点かも。
ラインナップ
ラインナップは035と035Cの2種類。違いはレバーの向きを任意に変更できない固定式か、変更できるラチェットハンドル式か、だけの違い。操作性においてこの差は大きいので、600円くらいの価格差であれば035Cをお勧めします。ダブルスーパークランプにはラチェットハンドル式がないのが残念です。
安い類似品もある
スーパークランプといえばManfrottoが有名ですが、中国のトキスターも品質は悪くありません。というかマンフロットの上位機種「035C」と同等の機能を有し、さらにスピゴットアダプター付きで3000円弱というバーゲンプライスです。私も2つ持っています。欠点はネジ穴の精度があまり良くないところ。それ以外は概ね満足しています。
まとめ
さて、少し地味目な機材ではありますが、とっても便利なManfrottoのスーパークランプをご紹介しました。いくつか持っておくとスタジオ撮影の表現の幅が広まると思います。
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