友人から「ブログネタにどうぞ」と、レオフォト版クイックリンクのディスク(Q70用)を1枚いただきました。
そのおかげで「ARCA-SWISS社のネジの六角穴にいじり防止部品!?クランプ換装防止対策かどうか調べてみた」でクランプの蓋をする化粧ボルトに使える事が分かったのですが、せっかくですのでこの機会に本家ARCA-SWISS版クイックリンクと互換性があるのかどうかも確認したいと思います。
そもそもクイックリンクとは
まずクイックリンクが何か知らない方のために簡単に説明しますと、三脚と雲台をスピーディに接続するためのアクセサリー、つまり三脚と雲台のクイックリリースシステムです。
なかなか想像が難しいかもしれませんが、三脚と雲台がスピーディに脱着できるって結構便利なんです。
まずは収納スペースの都合でどうしても分離する必要がある場合。
例えば持っている三脚ケースが小さくて、雲台を付けたままでは収納できない時、雲台を簡単に脱着できたら絶対に便利ですよね。
3Way雲台みたいに大きい雲台の場合は、たとえケースに収まる長さだったとしても、幅が入らないという場合もあります。
また国内線の機内持ち込みでは、持ち込める三脚の長さが厳格に「60cmを超えてはいけない」と規定されていますので、この長さに引っかかるようであれば、やはり雲台を簡単に脱着できることが便利であるのは言うまでもありません。
クイックリンクのようなシステムは様々なメーカーから販売されている
実は三脚と雲台のクイックリリースシステムは、かなり古くから存在します。
中でもアルカスイス互換システムのものが有名で、ReallyRightStuffやKIRK、SmallRigなどたくさんの有名メーカーから販売されています。
しかし、ARCA-SWISS社が出したクイックリンクは、アルカスイス互換式ではなくバヨネット式が採用されました。
ベース側の空いている箇所にディスク側の爪を差し込み、ベース側をひねる事で素早い脱着が可能となっています。
このARCA-SWISS社とほぼ同じ仕様でラインナップを展開しているのがLeofotoで、製品名もそのまんま「クイックリンク」です。
三脚雲台マニアの私としては、最初にオリジナルを作ったARCA-SWISS社製で揃えています。
でもディスク1枚が17,610円はさすがに高すぎて、人に勧められるか?と問われた時に、正直推しにくい製品だと言わざるを得ません。
対するLeofoto版クイックリンクのディスクはなんと2,000円!
う〜ん。。。
互換性チェック
本日の記事はコピー製品をどうこうという内容ではなく、またLeofotoのディスクをお勧めしようという内容の記事でもありません。
単に互換性をチェックしようという内容ですので、コピー製品に関する件についてはまた機会があれば改めて書きたいと思います。
まずは見た目のチェック。
左側がARCA-SWISS版。明らかに異なるのはベース面で、ARCA-SWISS版にはほんの少し段差があるのに対して、Leofoto版はフラットです。
手触りはARCA-SWISS版が光沢のあるツルツルと滑らかな仕上げに対して、Leofoto版はザラザラした廉価版製品によくある質感。
サイズ・重量はほぼ同じで、LeofotoがARCA-SWISS版を完コピしたのは明らか。
雲台取り付け用のネジの長さがLeofoto版が1.5mmほど短くなっています。
ここまでそっくりなら、試すまでもなく互換性がありそうです。
それでは、Leofoto版のクイックリンクディスクをARCA-SWISS版のクイックリンクベースに装着してみましょう!
予想通り、互換性は問題なさそうです。
まとめ
今回の検証により、ARCA-SWISS版クイックリンクとLeofoto版クイックリンクは互換性があることが分かりました。(Leofoto Q70のみ)
もちろんLeofotoが互換性を謳っている訳ではありませんので、ARCA-SWISS社との組み合わせで発生する如何なるトラブルに対して責任を負ってくれません。
使用される場合は、くれぐれも自己責任という事をお忘れなきようお願いします。
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