【雲台レビュー】久々の雲台新製品紹介!ARCA-SWISS P1+誕生!

コロナ禍で業界全体が元気がない中、我らアルカ民に超ビッグニュースが飛び込んできました!このたびアルカスイス社から新製品が発売されたのです!その名も「ARCA-SWISS Monoball® p1+

最速で購入しましたので早速ご紹介したいと思います。

モノボールP1 +誕生!

新製品とは言いましてもすでに発売済みのP1のリニューアルです。P1という製品を皆さまはご存知でしょうか?

おそらくほとんどの方が存在そのものを知らないのではないでしょうか?

それもそのはず。世界的に見ても不人気で「良いところがほとんど無い。」という辛辣なコメントが並ぶ雲台なんです。その一番の理由が角度制限があることで、通常の撮影に使うには不便すぎたからです。そう言えばGitzoの旧システマティック雲台も角度制限がありましたが、やはり不評でしたね。

ARCA-SWISS Monoball p1

ARCA-SWISS Monoball p1。角度が約37度までしか傾かないため、一般用途での撮影には向きませんでした。凄く固定力が強いわけでも、ブレに強いわけでも、小型軽量なわけでもなく、メリットをほとんど感じらられない雲台でした。

案外アルカスイス社自身も「何とかしなくちゃ」と思っていたのかもしれませんね。

それではP1からP1+にリニューアルされた一体どう生まれ変わったのでしょうか?まずは変更点から見てみましょう。

P1からの変更点

●全高が33mm高くなりました。
●重量は85gの微増です。
●90度倒せるようになりました。
●ロックリングがブラックカラーに変更されました。
●フリクションコントロール調整ダイヤルの位置が変更されました。

外観

ARCA-SWISS アルカスイス p1+

ARCA-SWISS アルカスイス p1+

デザインはP0を大きくしただけという感じですが、P0のブラックとシルバーのツートン切り替えではなく、オールブラックの大人っぽいカラーリングです。

どこか愛らしいフォルムなのに、カラーリングがクールなのがとても印象的です。

操作性

操作性は基本的にロックリングを回すだけとシンプル。P0とほぼ一緒で、私自身が慣れているということもありますが、非常に扱いやすいです。

慣れてきたらフリクションを調整しなくても、リングの回し具合で心地よいテンションで機材をコントロールできます。

スカートの1箇所にドロップノッチがあるので、ここに倒し込めば90度傾けることができます。

パンはクランプ下に1箇所あるだけです。基部にパンがないのは、たまに扱いにくいと思う事があります。

旧モデルのP1はフリクションコントロールの調整がほとんど機能していませんでしたが、P1+は比較にならないくらい調整しやすいです。また勝手に動くような事もありません。これはとても良く出来ています。

動画

感想と価格とZ1+との比較

さて久々の雲台の新製品レビューでした。個人的にはP0が好きで、もう一回り大きなモデルがあったら良いなぁと常々思っていました。でもサイズ的にZ1+との住み分けが難しいし、出ないだろうなぁと思っていたので、良い意味で期待を裏切られた感じです。

お値段は販売国が異なるため、B&Hで取り扱いが始まるまでハッキリしませんが、B&Hのp1の在庫品の価格が$459.95、ロバートホワイトのp1+の価格が£397なので、おそらく5000円くらいの値上がりです。B&Hの価格は$520くらいになるのではないかと予想します。

Z1+と比較するとどうか?と聞かれると悩む所ですが、ブレの強さや耐荷重を考えるとZ1+を選んだ方がいいと思います。

操作性やデザインで選ぶなら、個性的なP1+の方が満足度が高いと思います。

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!
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