以前、INDIEGOGOのサポートメールにレジェンド雲台の耐水性に関して質問を送ったところ、次のような回答がありました。
●Gitzoレジェンド三脚は現行トラベラーと同様の耐水性
●雲台は雨に濡れても問題ない
●使用後は必ず汚れを綺麗に拭き取って、乾かすこと
●海水の場合は水洗いとグリースアップが必要
どんなものか早速実験してみましょう!
雨を想定して上から横からスプレーしていきます。
この通り、びしょびしょに濡らしました。
濡れると操作性は少し引っかかりや重さを感じます。明らかに濡れる前と比べて変わったという事は分かります。
ただしめちゃくちゃ操作性が落ちるという訳ではなく、スチル撮影目的であれば(動きのある被写体でなければ)まず問題ないでしょう。
次にメンテナンスです。
濡れたところをタオルで拭き取りました。ボールをくるくる回してみると隙間から水が跡を引きます。
もしかして雲台内部に水が溜まっているのでしょうか?
気になるので分解して確認してみることにしました。
分解
まずはフリクションコントロールダイヤル・メインノブ・パンノブを外します。全て工具要らずで外せます。パンノブの内側に入っている小さな固定用パーツは小さいので紛失しないように注意してください。
次に雲台の底に4mmの六角レンチを突っ込んで、止めネジを外します。
さらに六角レンチを突っ込むとパンベースごと回して外すことができます。
スナップリングを穴用のスナップリングプライヤーで外します。
内側のパーツを外すとさらにもう一枚スナップリングが現れますので、こちらも同じように外します。
どんどん外していくと、ついにボールが現れました!
分解に要した時間は10分程度だと思うのですが、この通り内部に水は一切入っていませんでした。
ジッツオの公式回答の言う通り、雨に濡れた程度なら乾いたタオルで拭き取ってやれば問題なさそうです。
全パーツ。特に分解に関して注意すべき点はありませんが、外した順番や向き(上下左右)を間違えないようにしてください。
分解に必要な工具は穴用スナップリングプライヤーと4mmの六角レンチのみですが、先の細いラジオペンチがあれば作業しやすいです。
おすすめはフジ矢のMP8-150。先がギザギザになっていないため、つかむ対象物を傷つける心配がありません。非常に細くピンセットのような操作感で扱う事ができます。
もうひとつ、先が90度曲がったピックツールがあると便利でした。私が使ったのはMAC TOOLSのピックツールですが、価格が高いのでstraightあたりの安価なセットをひとつ持っていると重宝すると思います。
プロモーション用のGIF画像でも分解シーンがありましたから、おそらく簡単に分解できると思っていましたが、思っていた以上に簡単でした。
まとめ
レジェンド雲台は「雨に強い雲台」かと言うととても微妙で、せいぜい「雨に弱いとは言えない雲台」くらいと結論付けたいと思います。
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