正確な購入日は失念してしまいましたが、2016年から使ってきたReallyRightStuffのマルチツール「MTX」。
購入当初に書いた記事の画像のリンクが切れてしまっていたので、記事を削除しました。
6年間使ってみて、購入当初とは評価が変わっている部分もあるので、改めてレビューしたいと思います。

ボディは樹脂製。一見おしゃれで高級感がありますが、触った質感はやや安っぽいと感じます。

メイドインUSAです。この手のアクセサリーでアメリカ製というのは良いですね。
現在もアメリカで作っているかどうかは不明です。

収納ビットを出し入れする際、毎回赤い部分を回して外します。その時に指が擦れるので、長年使用していると上の画像のようにグリップの端の方の凹凸が削れて薄くなります。

グリップエンドには3/8″のネジ穴があります。

ビット装着部分の外側が3/8”の雄ネジになっています。
これらのネジを利用して、ReallyRightStuffのバーサ三脚のアッパーディスク裏の3/8インチネジ穴や、センターポールのエンドフックに取り付けて収納できます。

めっちゃ格好いいです。

3/8″のナットがあれば、このように収納しておくことが出来ます。ネジになっているというのは、様々な可能性が広がります。
しかし、このような細身のグリップでしっかりとトルクを掛けられるのでしょうか?工具として実力がなかったら意味がありません。
検証してみましょう。

計測にはKTCのトルクルを使いました。非力な私でも平均2.5N.mくらいのトルクは掛けられますので、大抵のネジの応急処置には問題ないでしょう。
マルチツールMTXはごく一般的なビット収納式のビットドライバーに見えますが、一般的な六角ビットとは差込角のサイズが異なります。汎用性・互換性はまったくありませんので、その点だけ注意が必要です。

付属ビットは22本と六角レンチが1本。ツール内に収納できるのは、ビット10本とレンチ1本となります。
どのビットを収納しておくべきか?
突然三脚の脚のネジが緩むことって、稀ですが実際に起こります。
そんな時の保険として、この工具を持っていると非常に安心です。
そんな時の保険として、この工具を持っていると非常に安心です。
しかし自分がよく使うビットを収納していないと意味がありません。
今回は私が収納しているビットを公開しますので、ビット選びの参考にしてみてください。
①まず絶対に押さえておく必要があるのは「5/32″」の六角ビット。
多くのメーカーのクイックシュープレートを脱着するためのビットです。
応急処置であれば「4mm」の六角穴のネジも脱着できます。

他にもマグプルのストラップ用パーツの固定ネジ、FixedApexのベースの雲台取り付けネジ、RRSのLプレートの縦位置プレートのスライド調整ネジ、RRSシリーズ1の脚固定ネジなど、様々なネジに5/32”が採用されています。

②KIRKのZ7専用Lプレートの縦位置プレートを固定しているネジは「7/64”」の六角ビットで脱着できます。Z7を使っている私はこのビットを収納しています。

③マグプルのストラップの固定金具のネジは「2.5mm」の六角ビットで脱着できます。

④RRS三脚の脚の固定で使う六角レンチが「3/16インチ」の六角レンチです。しかし一本では共回りしてしまうので「3/16″」の六角ビットも収納しておく必要があります。

⑤RRSのダブテールプレートのネジは「7/32”」の六角ビットで脱着できます。

⑥RRSのミニ三脚の脚の固定で使う六角レンチが「T10」のヘックスローブビットです。しかし一本では共回りしてしまうので「T10」のヘックスローブレンチも必須です。
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⑦⑧⑨「1/8”」の六角穴は意外と色々なネジに採用されています。
ARCA-SWISS純正製品を使っている方は「3mm」の六角ビットを持っておくと安心でしょう。
Gitzo三脚を使っている方は、脚の固定用に「T25」のヘックスローブビットを収納しておきましょう。しかし一本では共回りしてしまうので「T25」のヘックスローブレンチも必須です。
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⑩最後は日常生活でよく使うプラスドライバー♯1のビット。プラスネジはかなり色々な物に使われていますので、収納しておくと三脚用途以外でも重宝すると思います。
私の入り組みは以上です。RRS・ARCA-SWISS・KIRKユーザーであればインチやヘックスローブ(トルクス)が多いので、ぜひお手持ちの機材の六角穴に対応したビットを選んでください。
私が購入した当時の価格は$50でしたが、今は値上げして$60になっているようです。銀一での国内価格は税込9,350円ですので、送料を考えたら国内で購入しても良いかもしれませんね。
非常に上手くコンパクトにまとめられた工具ですので、三脚マニアなら是非持っていてほしい逸品です。
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