LeofotoからNikon Zf専用プレートが販売されたことは知っていましたが、個人的にはRRSのMC-LS(改造)である程度満足していたので、特に興味を持っていませんでした。
ただ読者さまから製品に対する質問があったり「Leofotoだから買わないんですか?」というご意見をいただきました。
誤解されている方もいらっしゃいますが私はあからさまなコピー品は好みませんが、オリジナル製品に関しては避けてはいません。
むしろ今回のようにほぼ他のメーカーが作らなかった製品に挑んだという点において素晴らしいと思っています。
その姿勢を証明するためにも、じゃあ買ってやろうじゃないか!
買わなかった本音
Leofotoのプレートを買わなかった本音を言いますと必要性を感じなかったからです。
と言うのも購入当初はNikon Zfを仕事で使っていたのですが、どうにもバリアングルモニターが使いにくいのとレリーズケーブルが使えない点が不便で、使用頻度が下がりプライベート用カメラになってしまいました。
そうしますと縦位置で撮影する機会もめっきり減ってしまいまして、そこまでZfのLブラケットに情熱を注げなくなってしまった訳です。
それでもただの横プレートだけであれば買っていたかもしれませんが、大金をはたいてRRSのMC-LSを購入して改造まで施しました。
詳しくは過去記事を読んでいただくとして、このプレートのおかげでZfをほぼストレスなく使ってきました。
これがLeofotoのプレートを買わなかった理由です。
さて前置きはここまで。そろそろ Leofoto LPN-Zfをご紹介したいと思います。
SmallRigとNEEWERのエクステンショングリップもまだ所有していますので、それらとの比較も最後のまとめで書きたいと思います。
Leofoto Nikon Zf用L?ブラケット LPN-Zf レビュー
まずは外観。
専用工具がプレート本体にマグネット式で収納されています。
アルマイトは中国メーカーにありがちな梨地仕上げで、残念ながら高級感は感じません。
グリップ部分はアルミベースではありませんが、決して柔な感じではなく、かなり握りやすくなります。
空転防止の突起は1箇所ですが、NEEWERの時に感じた気になる撓みはありません。
滑り止め・傷防止のゴムシートは無くても良かった気がしますが、これまたNEEWERの時にあった隙間が空くほど分厚い物ではないので問題ありません。
カメラ固定ネジはマイナスネジです。個人的には六角穴でしっかり固定したかったですが、ネジ穴にぴったり一致する刃厚の工具なので特に不満は感じません。
スペックで気になったのは重量です。
実測で100gなのですがメーカーの商品ページには125gと記載があり、誤差というには差が大きすぎて許容できません。誤記でしょうか?
ネジと工具を外すと96gとなり、他の全メーカーの中で一番軽量という結果でした。若干強度に不安を感じています。
使ってみた使用感
グリップの握りやすさはSmallRigに似ています。Zfのグリップが浅すぎて困っている方には有難く感じると思います。
バリアングルモニターの干渉も一切ありません。
「L」部分がレンズ側に結構飛び出していますが、思ったよりも邪魔には感じません。見た目の好みは分かれそうですが特にネガな部分では無いと思います。
バッテリー交換もスムーズに行えますし、工具が取り付けられる点もポイントが高いです。
このプレートの購入を悩んでいる方にとって一番の関心は「L」部分の使い勝手ではないでしょうか?
ケンコートキナーのアイブラケットのような感じだろうと思っていましたが、ちょっと剛性が足りなくて残念。というのが率直な感想です。
アイブラケットは剛性を高めるために敢えて分厚いプレートになっているため、この薄いベースプレートで同じ構造にしても、同じ結果は得られなかったのでしょう。
まとめ・感想
まずは価格表です。
メーカー | NEEWER | SmallRig | Leofoto | Nikon |
型番 | CA063 | 4262 | LPN-Zf | Z f-GR1 |
価格(2024/02/23時点) | ¥6,099 | ¥6,290 | ¥11,000 | ¥15,100 |
リンク | Amazon | メーカー公式 | Amazon | Amazon |
価格はSmallRigとNikonの間くらいが実勢価格。基本的な作りや使い勝手はSmallRigと変わらず、他の3社に付いていない縦位置プレートがあり、工具が収納できるのですから、価格は妥当と見るべきだと思います。
SmallRig・NEEWERより劣っていると感じた部分はありません。
ただこのプレートの導入の決め手となった一番の理由である縦位置の存在。その縦位置が弱かった訳ですから、個人的には納得のいくものではありませんでした。
プレートが厚く、重量が重くなっても構わないので、ケンコーのアイブラケットと同レベルの性能が欲しかったところです。
ちなみにReallyRightStuffの汎用Lブラケット「MC-LS」をめちゃくちゃZf専用に改造したものと、LeofotoのLPN-Zfと縦位置での剛性を比較してみました。
Leofotoも改造すれば…。と考えましたが、どう改造すれば強く逞しく成長するのか想像できていません。
また何か思いついたら記事にしたいと思います。
まとめ動画


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