中華メーカー製品の台頭
これまで中華メーカーの専用Lプレートは安価な汎用品かsunwayfotoなど、そこそこ高価な物しかありませんでした。しかし最近は「MENGS」など激安中華メーカーも機種専用のLプレートをAmazonなどで販売しています。
実際に比較してみた
今回は検証のためにNikon D750用のLプレートを試してみました。比較対象はKIRKのBL-D750。
まず箱から出した時にツンっと鼻につく匂いがしました。アルマイト塗装の匂いが結構きついです。触った質感もやや安っぽく、角の処理も良いとは思えません。ここは価格なりといった感じです。
MENGSにはズレ防止用ピンがあります。Lプレートをズラして使わない私にとって、これは結構良いなと思いました。ただ前の出っ張りがボディに沿った形状ではありません。どうせピンで空転を防止するなら別にこの出っ張りは必要ないような気がしますが、おそらく経費削減のため形状は過去の何らかの製品を使い回したのだとうと推察します。2500円以下なのですからここは目を瞑るべきでしょう。
KIRKの方はシンプルな一体成形で、D750のボディの形状に合わせた作りになっています。質感は良く、角の処理も滑らかで文句なし。ハンドストラップ用ループがあるのも良いですね。問題は国内価格が2万円を超えるところですね。たかだかアルミのプレートが2万円なんてさすがに高すぎると思います。
底面です。MENGSには滑落防止用のネジが付属しています。KIRKには滑落防止機能がありません。MENGSは縦位置と分離式でネジで固定されています。
どちらもReally Right Stuffのレバークランプとの互換性があり、各ケーブルへのアクセスも可能です。
結局どちらが買いか?
価格が8倍以上ですからKIRKの方が良いのは当然です。「すぐ買い換えるかもしれないから、取りあえず使えれば良い」という程度であれば、中華激安Lプレートでも問題ないでしょう。
しかし長い目で見るなら、エッジの処理の不味さが原因で雲台のクランプを傷つけたり、撮影していて手が痛くなる可能性があります。
もし長く使おうと思っている機種ならば、中古でも良いのでKIRKやReally Right StuffなどしっかりしたメーカーのLプレートを選ぶことをお勧めします。


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