今回はReally Right StuffのFG-02のレビューです。※本商品は現在、廃番となっています。
基本性能・外観
重量は1824g。PG-02でもちょっと重いと思っていましたが、さらに200g重いのはネックですね。
パノ・ジンバル雲台ですからきちんとセンターマークも付いています。
油圧式でフリクションコントロール搭載です。この2本の突起を押し込む事で油圧が掛かり、負荷が掛かります。
最大に掛けるとかなり重い機材まで対応可能だと思います。パンベース側も油圧式です。推奨気温は-18°〜60°まで。
底にはダブテールプレートが標準搭載されています。これはとっても便利。
ティルトロックも操作しやすく、ロック力も強力です。
アームのクランプ部分。しっかりしたクランプとなっており、素早く安全に脱着が可能です。
細かく分解できます。
そしてフルジンバルで購入するとキャリーケースも付属されています。専用設計ですのでピッタリ収納出来ます。
使い勝手
長所
長所は何と言っても凄くしっかり作られているところです。ジンバル雲台で分離式という剛性を求めるなら不利な条件ながら、他社競合製品より剛性に優れています。
次に操作性の滑らかさが半端ありません。これは油圧式であることが理由で、他社製品と一線を画しています。特にパノラマ撮影とする場合、フリクションを重く設定しておけば、とても快適に角度を合わせることができます。また操作音が小さく滑らかな動きで被写体を追うことが可能ですので、ジンバル・パノラマ・ビデオと1台3役として使うことができます。
そして格好いい。デザイン面でこれほど格好いい製品を私は他に見たことがありません。
短所
短所は大きく重いこと。これは本当にネックです。特に山間部で使用したい場合は持って登る気がしません。またポーチをバッグに入れて移動する場合、かなり大きなバッグを選ぶ必要があります。
次の欠点はフリクションフリーがスカスカ過ぎるところ。位置合わせがシビア過ぎて、レンズ内ズームですら画角を変えるとバランスが崩れてしまいます。ちょっと面倒くさいです。また1段階目のフリクションがちょっと重いので、フリーと1段階目の中間くらいの段階があったら良かったと思います。
まとめ
約6年間、私の中でジンバル雲台1位を防衛し続けている絶対王者であるFG-02。
ジンバル雲台をたくさん試してきましたが、結局手元に残ったのはこのFG-02だけです。
本製品は廃番となって久しく、後継機が出てこないのが残念でなりません。
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