世界の上質工具を販売しているファクトリーギアが台湾の大手工具メーカー「キングトニー」の総輸入発売元として取り扱いを始めました。
メーカー自体は知っていましたが使ったことは無かったので、これを機に買ってみることにしました。またどうせなら上の動画で紹介されているアイテムを購入してみて、品質面など誇張して紹介されていないかどうかも検証したいと思います。
キングトニー ユニバーサルジョイントビットホルダー 75mm
75mm(全長は88.4mm)のスリーブ付きビットホルダーです。ビットソケットはマグネット式です。
スリーブを掴んで回すことで軸をブラさずにビスを回すことができます。
この製品の目玉機能は「ユニバーサルジョイント」。
この青いスリーブをビットソケット方向に引くことで20°までフレキシブルに使うことができます。
角度を付けるとより芯ブレが大きくなりますが、ここでもスリーブが大活躍し、通常のユニバーサルジョイントよりも快適にビスやボルトを回すことができます。
少しだけ使った感想としましては、スリーブが扱いやすく、普通のビットソケットとしても「普通に」使えるのが好印象。
「ユニバーサルジョイント」としても他社製品と比較して劣っていないと思います。
よくありがちな二つの機能を組み合わせたら、どちらも中途半端になっちゃった。というストレスは感じません。
強度や耐久性などに関しては分かりませんが、ファクトリーギアの動画の説明通り、なかなか良い工具だと思います。
小型の電動ドライバーとの相性が良く、私はベッセルの電ドラボールに差しっぱなしにしています。
ただユニバーサルジョイントビットホルダーは他社からも販売されており、角度も30°まで使えたり、インパクトでも使えるという製品もあります。
信頼できるメーカーを選ぶことも重要だと思いますが、使用用途に合った工具を選ぶことも大切です。
キングトニー ユーティリティナイフ
お次はユーティリティナイフ。動画内でイチオシと紹介されているアイテムです。
まず手に取った感想としてはデザインが安っぽい。安っぽく感じる最大の理由はこのシールなんじゃないかなと思います。
さて気を取り直して機能を見ていきましょう。
一見すると刃を出すためのメインレバーに見えるこの部分は、刃は出せるものの、指を離したら自動的に刃が引っ込みます。正直私個人的にはあまり必要ない機能ですが、人によっては便利なシーンがあるのでしょう。ああ、安全対策としては良いかもしれませんね。
ちなみにメインレバーはこちらの赤丸のレバーです。
刃が止まる位置は2段階です。
隙間から刃が見えている部分はPPテープやPEテープなど、いわゆるビニール紐をカットする際に便利。
刃の交換はとても簡単で
この小さめのレバーをスライドさせるとストレージが出てきます。替え刃は2枚収納されています。
替え刃に関してはまだファクトリーギアの通販サイトに取り扱いがありません。
でも刃厚0.6mm ブレード長さ61mmの台形刃の替え刃であれば互換性があります。
レノックスのチタン製の替え刃のようにサイズは同じでも、刃厚が異なるものは互換性がありませんので注意が必要です。
安い替え刃であれば100枚入1780円のWORKPRO。こちらは互換性があり、切れ味も差を感じませんでした。
切れ味の持続性や刃の強度・耐久性に関して、キングトニーの替え刃よりも優れているかどうか現時点では分かりません。
キングトニーの替え刃の価格が分からないため何とも言えませんが、おそらくWORKPROより安いということはないと思います。
段ボールをカットする程度の使用用途であれば使い捨て感覚で使えるWORKPROの替え刃の方が良いかもしれません。
私の主な用途は段ボールの開梱やカットなので問題ないのですが、もっと固いものを切る場合はレノックスの刃の方が強度があるので、そちらに対応したユーティリティナイフを選ばれた方が良いと思います。
キングトニーの評価
今回は初めてキングトニー工具を買ってみました。
個人的な評価としましては品質は良く、お値段もまぁまぁお手頃。
デザイン性は低く、機能重視のインダストリアル工具という印象を受けました。
積極的に揃えたいとか他のメーカーと入れ替えたいと思うほどではなく、他のメーカーでは見つからない工具があれば買っても良いかなぁと思いました。
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