洗濯できる三脚グリップ
三脚グリップ(三脚カバー・レッグウォーマー)は、三脚をうっかりぶつけたり、こすってしまうといった思わぬ事故による傷を防いでくれたり、真冬のアルミ製の脚の凍えるような冷えから手を守ってくれるアクセサリーです。
そしてこのグリップ表面に面ファスナーで直接固定できるレリーズホルダーは、レリーズブラブラ問題を解決してくれるナイスなアクセサリーです。
お手頃な価格
ケンコートキナー(SLIK銘)から「三脚グリップ&レリーズホルダー」が発売されました。タイトルにも書いた通り価格はお手頃で、現時点(2020/07/20)で最も安いamazonでは送料込み2397円です。(今見たらAmazonリンクに2種類価格があります。Amazonの方を選べば2397円ですが、ビックカメラの方だとかなり高いので注意が必要です。ヨドバシカメラなら2480円で248ポイント付くのでそちらもお勧め)
似たような価格帯でNikonから「一脚パッド(ブラック)7855」という製品が900円くらいでありましたが、3つ買う必要があったのと、少し固めで巻いた時にボコっと出っ張ってしまうこと、そして握ったときチクチクする肌触りだったため、早々に使用を止めました。製品自体も今はもう廃番となっています。
光のスポンジカバー(ウレタングリップ)が3本1000円程度で見た目も良かったので、一時使っていたのですが、一度付けたら濡れても放置して乾かすしか方法がありません。管理方法によってはカビのリスクもあるので使用をやめました。装着が難しいのも勧めにくい点でした。
他にはレンズコート社など海外ブランドから発売されていますが、代理店価格は結構高くなってしまい下手をすれば1万円を超えるような高額なものもあります。個人輸入でも7500円前後しますので、ちょっと躊躇してしまいます。
今回発売された「三脚グリップ&レリーズホルダー」の2397円という価格が如何にお買い得かというのが伝わるかと思います。
スペック
商品名 | 三脚グリップ&レリーズホルダー |
型番 | TGRIPWRH |
実勢価格(2020/07/20現在) | 2397円〜2800円 |
三脚グリップ:サイズ | 260×170mm |
三脚グリップ:重さ | 105g(3枚合計) |
レリーズホルダー:サイズ | 135×50mm |
レリーズホルダー:重さ | 20g |
対応パイプ径は直径20mm〜36mmまで。グリップの取り付けは面ファスナーで、表面の任意の場所に固定できます。表面は起毛素材でちくちくしない柔らかい肌触りで、裏面は滑り止め加工されたラバー素材。
一体何mmまで巻ける?実際に巻いてみた。

左からReally Right StuffのTFC-14 Mk2 / TFC-24L Mk2 / TVC-34L。パイプ径は28.4mm / 32.8mm / 36.8mm
まずはReally Right Stuffの三脚に巻いてみました。シリーズ3(36.8mm)も余裕があります。まだまだ太い脚でもいけそうです。
私の持っている中でもっとも太いNovoflexの脚(39.2mm)も何とか巻けました。40mmくらいが限界と言う感じです。
実際に洗ってみた
パッケージに記載されている「お手入れ」によると、このような衣類の取扱い絵表示が記載されています。
液温は40 ℃を限度とし、手洗いすること。アイロン仕上げ禁止。日陰のつり干しがよい。塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止。タンブル乾燥禁止。という意味です。その他、補足説明として「洗濯時は色落ちすることがありますので、白物や淡色物と分けてください」と注釈文が記載されています。
恥ずかしながら絵表示の意味が分からなくて調べました。洗えることを大々的に謳っているのですから、せめて製品ページでも構わないので、もう少し分かりやすくお手入れ方法を記載してほしかったです。
洗剤に関しての記載がなかったので、今回は洗い桶に台所用の中性洗剤を数滴混ぜたぬるま湯を張り、手洗いしました。よくすすいだあと軽く絞り、日陰の風通しの良い場所に洗濯ピンチに一箇所挟んで吊り干ししました。
昨日は天気が良く、日中の気温は30度を超え、割とカラッとしていたので、5時間ほどして確認してみるとすっかり乾いていました。

左がさっきまで巻いていた未洗濯のもの。右が一度洗って乾燥後のもの。
縮むのではないか?という懸念がありましたが、一見するとそんな感じはありません。左が短く見えるのは巻きグセの影響です。実際に一番太いNovoflexの脚に巻いてみたところ、何となく縮んだような縮んでいないような「もしかしたら1mmくらい縮んだのかな?」という感じ。メーカーの推奨パイプ径の範囲内であれば、気になるレベルではないと思います。
起毛のふわっと感は、ちょっと薄くなります。こればかりは仕方がないですね。洗えば洗うほどヘタっていくのだと思います。衣類やタオルなんかと一緒ですね。
よくレビュー後に耐久性は良さそうですか?と聞かれることがありますが、生地や縫製の耐久性などは一定期間使ってみないと評価できないので、申し訳ございませんが答えようがありません。。
実際に使ってみた
装着したグリップ力は良好です。握って移動して、撮影して、握って移動して…を繰り返しても、特にズレるようなことはありませんでした。握り心地はソフトでストレスなく撮影に没頭できました。
もっとも気に入ったのは「SLIK」を強調していないこと。シンプルで良いんです!
私の使っているニコンのレリーズ(MC-DC2)がものすごい小さいので、レリーズホルダーが大きく見えますが、デジタルのレリーズならちょうど良いサイズです。
三脚を機材を乗せて肩に担いでみたところ、クッション性能はさほど高くありません。重い機材だと痛いと思います。が、クッション性能を高めるためには分厚くする必要があるので、これはこれで良い気がします。
要望
26cmという長さは、RRSのTFC-14 Mk2にはちょうど良いですが、Huskyには短すぎます。もともとHusky三脚用にと考えていたので、冬の冷たさからは守ってくれそうですが、傷から保護するという役割に関しては微妙なところです。
ただ、面ファスナーですので、あんまり長いと装着が難しかったのかもしれません。もしそれらの問題がないのでしたら40cm以上の長めのグリップが欲しいと思いました。
海外製品の方が満足感が高い人もいると思う
高級感があるか?と聞かれたら、ありません。装飾品ではなく実用品です。特に安っぽさも感じませんが、三脚カバーに格好良さを求める方はやめたほうが良いかもしれません。
また大型三脚をお使いで、肩に担ぐことが多いという方も、こちらでは無く、レンズコート社の三脚カバーの方がクッション性能が高いです。
まとめ
まとめるとGitzo4型までの太さにパイプに巻けて、デザインがシンプルで扱いやすく、お財布に優しく、汚れたら洗えて、さらにレリーズホルダーまで付いてくる三脚グリップ。
今まで「三脚カバーが欲しかったけどパイプが太くて足りなかった」という人や「微妙に値段が高くて手が出なかったんだよね」って人には超おすすめです。
|


最新記事 by haku (全て見る)
- 新たな中華製 Nikon Zf専用のLブラケットを発見! JLwin JL-Zf レビュー&カスタム - 9月 18, 2024
- note はじめました - 7月 2, 2024
- うずまきのひびき 〜流体のダイナミズムと美学〜 - 6月 24, 2024