先日書いた記事「SOS!SWFOTO GC-01 ギアパノラマクランプが固い時の解決策」で、SWFOTOのギアパノラマクランプの調整方法をご紹介しましたが、今回は分解してさらに滑らかな操作性を実現できるのか?を検証してみたいと思います。
分解方法
まずは、クランプ中央のネジのネジ穴周辺をバーナーで50秒炙ります。
この時、熱しすぎると近くにある水準器が変形してしまう可能性がありますので注意しながら作業します。
次にカニ目レンチという工具をネジにしっかり押し当てながら、反時計方向に回し緩めます。
熱がしっかり入っていれば、簡単に回るはずです。
無事にネジが外れました。
パンロックノブを緩めると、クランプ部分が外れます。
上はクランプを外した内部の様子。
塗布されているグリースは、かなりちょう度が高い粘着質なものでした。
上部の歯車パーツを外してみます。
この段階で微動ノブを回してみたところ、スルスルとかなり軽く回るので、ちょう度の低いグリースに変えるだけで、かなり軽くなりそうです。
私が人柱となってみましょう!
グリースアップ
まずはグリースをパーツブレーキクリーナーで綺麗に落とします。
軽すぎるのも操作性が悪くなりそうですので、ちょう度2のものを採用したいと思います。
今回はスズキ機工の超極圧潤滑剤 LSベルハンマーゴールド グリースNo.2 50ml LSBHG16を、元のグリースが塗布されていた部分に薄く塗布しました。
あとは外した逆の手順で組み戻せばグリースアップは完了です。
検証結果
結果としては、私の持っていた個体はもともと動作が軽かったため、体感できるほど軽くはなりませんでした。
グリースアップで操作性を良くすることは難しいようです。
しかし、SWFOTO GC-01 ギアパノラマクランプのアマゾンレビューの中には「分解してグリスを綺麗にふき取りご目的の機能させること出来ました。」や「一ヶ月ちょっとくらいでロックが効かなくなり、使えなくなりました」というものがあります。
今回の分解作業の記録が、いつか誰かの役に立てば幸いです。
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