工具の花形といえばラチェットという方が多いと思いますが、私がもっとも好きな工具はスピンナーハンドル(ブレーカーバー)です。
主に固着したネジを緩める時に使用しています。
今回、はじめて伸縮式のスピンナーハンドルを買ったので、ご紹介したいと思います。
重さ・長さ
まず手にとって思ったことは「重っ!」でした。伸縮式なので仕方ないですが、やはり通常タイプと比較するとここが最大の欠点となります。
次に最大のメリットである伸縮機能。
ボタンを押し込むとロックが解除され3段階の長さに伸縮できます。
最大まで伸ばした状態ですと約410mm。今使っているSnap-onのFHBB12Aよりほぼグリップ分長い感じです。
ガツンッ!とトルクをかけたい時にこの長さは重宝しそうです。
1段縮めて約335mm。この長さが3/8スクエアのブレーカーバーですと、もっとも扱いやすい長さかもしれません。
バイクの整備なんかで活躍してくれそうです。
もっとも短い状態で約260mm。約15cmも縮まり、Snap-onよりも約4cm短くなりました。
三脚の整備や、雲台のクランプ取り外しにはこの長さが良いかもしれません。
この長さなら小さめの工具箱にも難なく収まりそうです。
他の各部も見ていきましょう。
各部
一般的なスピンナーハンドルとはちょっと変わっているのは3/8差し込み角の角度。
なぜか45度傾いています。何度か使ってみましたが、傾いている事によるメリットは感じられませんでした。
強度を出すためなんだと思いますが、この傾きに関してはクローフットとの組み合わせが相性最悪です。
裏側はフラットな面になっています。
グリップ
一番気になるのはグリップのアヤ目ローレット加工。なぜか1.8度ほど傾いており、見た目が落ち着きません。
このほんの少しの傾きは、敢えて施した機能のひとつなのか、単なる加工ズレなのかは分かりません。
結構強く握り込むことが多い工具ですので、ローレットは掌が痛くなります。
だから個人的にはラバーグリップの方が好みです。
使い心地
さて、これまでのブレーカーバー同様、ガツンガツンと固着ネジを外してみました。
実際の使い勝手は可もなく不可もなくという感じで、特に他のメーカーのものと比較して良いも悪いもありません。
短くすればトルクを加減できるので、雲台のクランプを取り外す時にも便利かなとは思いました。
価格

ファクトリーギアで販売しており、価格は税込8,900円と少しお高めです。
スペックが似ている水戸工機の3SH420SLが6,000円前後ですので、よほどこだわりがないなら、他のメーカーを選んでも良いと思います。

あとがき
少々今回の記事の内容から話が逸れるので、あとがきという形でボヤかせて頂きます。
最近のDeeNの製品はせっかく良さそうな物があってもお値段が高くて躊躇うことが増えました。
いくら物価が上がっているからとはいえ、DeeNに関してはちょっと上がりすぎな気がします。
特に最近購入したアルミレールソケットホルダー用マグネットなんて1,300円もしました。
買った後で思いましたが1,300円も出せば、マグネット付きのソケットホルダーが普通に買えます。
それに、これってすでにDeeNのアルミレールソケットホルダーを買った顧客しか買わないオプション品なんですから、もう少し考えて価格設定してほしかったです。


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