パノラマ雲台の選び方

今年に入ってずっとタネを蒔き続けてきた「パノラマ撮影」。その成果が出始めたのか、このところパノ・ジンバル雲台の問い合わせが増えてきました。

RRS PG-02

中でも多い質問が以下のふたつです。

  • ReallyRightStuff PG-01は使えるか?
  • お勧めのパノ・ジンバル雲台はどれか?

今日はこの質問に関して書きたいと思います。

ReallyRightStuff PG-01は使えるか?

もちろん機材として使えるから販売されています。ただしこの製品のコンセプトは「ポケットに収まるくらい小型軽量なパノ・ジンバル雲台」です。旅行メインで使いたい人や、とことん軽さにこだわっている人向けの製品と言えるでしょう。そのためPG-01をメインのパノ・ジンバル雲台として運用していくことは、お使いの機材がよほど小型の機材構成じゃない限り、お勧めはしません。操作性、剛性、固定力、どこを比較しても上位機種「PG-02」の足元にも及びませんので、本格的なパノラマ撮影に取り組みたいと考えているなら、迷わずPG-02をお勧めします。

pg-02-3

お勧めのパノ・ジンバル雲台はどれか?

先の項目ですでに答えを書いたようなものですが、一番のお勧めはReallyRightStuffのPG-02です。もっと言えば操作性の面で、一世代前のモデルがもっともお勧めでした。お金に糸目をつけないなら、さらに上位機種の「FG-02」もお勧めです。

KIRKの「G-1」も似たような構造ですが、この製品はパノラマ向けに作られた製品ではないため、角度指標やセンターマークが付いていません。自分で角度指標をマーカーやシールなどで作れば代用は可能ですが、そこまでするほど、この製品は安価ではありません。ジンバル雲台としては優れていますが、パノラマ雲台として選ぶのは、あまりお勧めはできません。

お勧めパノ・ジンバル雲台

  1. ReallyRightStuff PG-02(一世代前のモデル)
  2. ReallyRightStuff PG-02(現行機)
  3. ReallyRightStuff FG-02


少しずつ揃えていくという方法もある

ReallyRightStuffの直販なら個別で購入することも可能となっています。ただしセットより少し高くなることと、送料が高いので、トータル的には相当割高になってしまいます。

※画像はReallyRightStuffより

パノラマパッケージという製品もある

多重列パノラマキットというパッケージ製品も販売されています。

※画像はReallyRightStuffより

パノラマパッケージに似せて安価な他社製品で揃える

アメリカのB&Hや日本のアマゾンを探せば安価に似たような機材構成を揃えることができます。ジョブデザインのアームはそこそこしっかりしている割に安価ですし、プレートやクランプであればsunwayfotoもそんなに悪くありません。パノラマクランプだけは高価な製品と比べると、精度に差がでますが、こればかりは仕方がありません。とは言え、本格的なパノラマ撮影が3万円代で実現できるのですから、多少の妥協は必要です。最初はこういう機材からスタートして、お金が貯まったら一部分ずつReallyRightStuffに差し替えていくというのも良いと思います。

Jobu Design BWGマイクロジンバル
Sunwayfoto DMC-200R 垂直レール

アマゾン中華パノラマ雲台
SUNWAYFOTO スライドプレート DMP-200

まとめ

上で書き忘れていましたが、パノラマ撮影にはレベリングベースも必要ですね。レベリングベースに関しては前に書いてますので、そちらをご覧ください。

レベリングベース選びのすすめ

パノラマ雲台は本格的な製品になると途端に価格が跳ね上がります。しかし価格に比例して使いやすいとは言えず、私個人の感想としては、ReallyRightStuffが頭一つ抜けて使いやすいと思いました。他のものに関しては、結局かなり妥協して使う必要がありますので、それなら安い構成を自分で探して、組んだ方が幸せなんじゃないかな?と思います。参考になりましたら幸いです。ではではー

The following two tabs change content below.
haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

コメント

  1. e_Whisky より:

    うっかりPG-01を買ってしまうところでした。
    記事を拝見してよかったです。
    悩ましいのは、PG-02がバック・オーダーなので、秋のシーズンに間に合うか?というところです。

    • haku haku より:

      e_Whiskyさん、こんにちは。秋のシーズンにはギリギリ間に合うのではないかと思います。今回は本社の引越しがあったので2ヶ月近い遅延になっていますが、ようやく2ヶ月前の分が出荷され始めたようです。楽しみですね。

  2. e_Whisky より:

    いつも”教えて下さい”ばかりで恐縮です。
    ご報告と、またもや”教えて下さい”です。

    先日、B&HにPG-02とPG-01を注文し、在庫のあったPG-01は7/26に配達され、PG-02は9月下旬の見込みだそうです。(お奨めではないPG-01も注文したのは、万が一PG-02が間に合わなかった時の抑えで公共交通機関での旅行用です。)

    1.ノーダルポイントの探し方:カメラの位置と1本目の割り箸と2本目の割り箸の間隔距離はどのくらいに設定されておられますか?
    2.センサーの中心と水平アームの支点を合わせる方法:PG-02は水平アームの回転中心に十字線が刻印されているので合わせ易いのですが、PG-01はレベリングベースの固定つまみがあり回転中心の目印がありません。何か良い方法があればご教示ください。

    長々と失礼いたしました。ご教示賜れれば幸いです。

    • haku haku より:

      ご購入おめでとうございます。
      ふたつ同時なんて凄いですね!

      さてご質問1の件ですが、距離によって撮影結果に影響が出ては意味がありません。
      ですので細ければ距離はあまり関係ありません。
      たとえば窓から見える電柱と、手前に割り箸。でも良い訳です。

      質問2はまず最初に三脚をレベリングベースを使って水平にして、PG-01をセットします。
      水性ペンか何かでツマミの中央に印を書きます。支点を合わせます。
      アーム側に付いている目盛りの数値をメモに取ったら完成です。
      多くの方がクランプ付きプレートの裏にそういった数値を書き込んだメモをラミネートして貼っていますよ。
      私はすべての機種のポイントをスマホのメモに書いてあります。
      数値でセットした方が早いですし、PG-02でも高い位置から狙いたい場合は現地で上から覗いてセッティングはできません。

      以上、回答でした。