Really Right Stuff FG-02のパンベースをKIRKのG-1のパンベースに交換してみた

Really Right Stuff FG-02のパンベースと交換

まずはKIRKのG-1のパンベースとRRSのFG-02のパンベースを交換してみることにしました。

kirk-g1-pan

その理由は2つ。

1つ目はKIRKのパンベースの方がロック力に優れていること。2つ目が微妙なフリクションコントロールが得意なことです。

では早速試してみましょう。

RRS BH-55用のダブテールプレートが装着できる

雲台基部にReally Right StuffのBH-55用のダブテールプレート「TH-DVTL-55: Round Dovetail Plate」を装着してあります。KIRKのジンバルのシステムにはレベリングベースを付けるという思想設計がないのが残念です。ただRRSのダブテールのサイズ径とピッタリ一致させたと言う事は何らかの意図があってのことかも…と勘ぐるのは考え過ぎか?

TH-DVTL-55

パンロック力が圧倒的

パンの固定力は圧倒的です。ロックすれば微動だにしません。望遠レンズを使った撮影や移動ではこのロック力がとても頼もしく感じます。

テンションコントロールは微妙

kirk-g1-pan-2

青いボタンがノボフレックスっぽくて新鮮な印象です。この青いボタンはパンベースをロックする機能で、三脚から取り外す際に空転を気にせず簡単に脱着できます。この機能のおかげでダブテールプレートも強固に固定できます。地味に便利です。

そしてシルバーのノブがフリクションコントロールノブです。微妙なテンションを掛けることが出来ます。ただ残念ながら掛ければ掛けるほど擦れたような音が鳴り、パンの滑らかさもお世辞にも良いとは言えません。私がKIRKのG1からRRSのPG-02乗り換えたのは、正にこの操作性の差が理由でした。この音がビデオ撮影時に入ってしまうことが不満だったからです。

ちなみにこのパンベース、Really Right Stuffのジンバル雲台の旧PG-02には、爪幅が原因で装着することが出来ませんので注意が必要です。最近リニューアルされた新PG-02か、FG-02なら装着可能です。

g1-RRS-fg02-2

見た感じはRRSに比べると若干野暮ったい感じですが、さほど悪くはありません。操作性もジンバル雲台として考えるなら、なかなか良いカスタムだと思います。

パノラマ雲台として使えなくなる

しかしパノラマ雲台して作られていないので、センターマークがなく、角度のレーザー刻印や指標すらありません。パノラマ撮影は非常に困難です。無いなら作れば良いじゃない。という事でレーザー刻印をしてくれる業者を探しました。が、価格的にかなり厳しい結果でした。

カッティングステッカーで自作

しかし諦めきれない…。そんな時にピンと閃いちゃいました。カッティングプロッターで作れば良いのです。

kirk-g1-pan-4

センターマーク完璧です。

kirk-g1-pan-5

角度はもう少し細かくすれば良かったかな?とも思いますが、役割を果たせば良しとしましょう。少なくともカッティングプロッターの可能性は無限大だと感じました。

g1-RRS-fg02-3

まとめ

  • より強固なロック力
  • 微妙なフリクションコントロール

上記2つの希望は叶えられましたが、RRSのパンベースと比較してどうか?と言えば一長一短あります。もちろんパノラマとムービーにも対応できる分、総合的には油圧が快適なFG-02のパンベースに軍配が上がるでしょう。

また価格もKIRK本社に直接問い合わせて部品販売して購入する必要があり、280ドル+送料(2018年5月22日時点)とそこそこ高価です。KIRKのG-1はコストパフォーマンスに優れた非常に良い機材ですので、きちんとした製品版で購入し、普通にジンバル雲台として使う方が良いでしょう。

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haku
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