NEEWERから面白いビデオライトがあるよと教えてもらったので、ちょっと試してみることにしました。
2023年3月19日時点のAmazonでの価格は1万949円。
あまりライト方面に明るくないので、果たしてこの価格が高いのか安いのかよく分かりませんが、カメラ機材だと考えたら安い方ではないかと思います。
バッテリーは内蔵充電式。
胴回りは約145mmですのであまり掌が大きくない私でも楽々と握れるサイズ感で、重さも実測345gと取り回しやすいスティックタイプです。
基本機能と本体操作
RGB1には3種類のモードが搭載されています。
- CCTモード…3200K〜5600Kの可変色温度と、0〜100%の調光。GM(緑/マゼンタ)で色補正。
- HSIモード…色相、彩度、明るさの強さ調整。タッチバーでカラー変更。
- SCENEモード…17種類のドラマティックな特殊効果がプリインストールされています。カラー変更や調光、点滅・明滅の速度変更も可能。
本体操作は非常にシンプルで、まずは電源ボタン長押しで電源のON/OFF。
Mボタンで各モードに移行、⇅ボタンでモード内の各項目へ移行、+ or – ボタンで各項目の数値変更。
🔒2.4Gボタンでボタンロック⇄アンロック、🔒2.4Gボタン長押しでチャンネル⇄Bluetooth
斜め側面に配された「タッチバー」から、色相・彩度をブレンドして、様々なカラーを表現できます。
こういうギミックって反応が悪いとイライラするだけだったりするのですが、こちらは感度良好でノンストレスです。
上の動画はあえてアプリを使わずタッチバー操作しました。滑らかさがよく伝わるのではないかと思います。
シーンモードは動画制作をされている方であれば、結構重宝する機能だと思います。
これだけ覚えれば基本機能と本体操作はオールオッケーだと思います。
機能以外の部分
機能以外の部分にも随所に工夫があります。
まずは三脚ネジ穴(1/4”)が天地2ヶ所に空いており、各種アクセサリーと接続できます。
私は三脚に素早く接続するためにアルカスイス互換プレートを装着しています。
端に取り外し可能な滑り止めバンドが付いており、このおかげで斜めに立てかけても倒れません。小技が効いていますね。
マグネットも内蔵されているので、鉄製のドアや階段なんかに直接固定することも可能です。
さらにさらに、1/4”ネジ付きのストラップも付属しているため、フックなどに吊るして使用することも!
他の付属品も充実していて、個人的には光の方向をコントロールするグリッドがお気に入りです。
モバイルバッテリーから給電しながら使用することも可能です。バッテリーの持ちも良く、USBタイプCが採用されている点も評価できます。
アプリでの操作
次にアプリでの操作。このライトの一番のセールスポイントはこのスマホで遠隔操作ができるところと言っても過言では無いでしょう。
もちろんスマホにアプリがインストールされていないと使えませんので、AppStoreかGooglePlayで専用アプリをダウンロード・インストールします。
一点、注意点はデバイスの接続方法で「Bluetooth」ではなく「NEEWER Infinity」を選択する必要があります。
本体の基本機能が分かっていれば、マニュアルを読まずとも分かるはずです。接続もかなり良く、アプリ操作のレスポンスもサクサク。
距離が近ければ壁を隔てていても操作ができました。よほど分厚い壁じゃなければ、隣の部屋からでも問題なく操作できると思います。
ペアリングが切れても25m以内であれば、アプリ側から再接続できるのは有り難いです。
アプリから操作していて特に便利だと感じたのがHSIモードです。
例えば上のカラーチャートの下段3つ目のパープルを、このライトで表現したいとき、その下の数値を直接アプリに入力しますと
ライトがそのカラーを再現してくれるという訳です。
これは便利。
気になった点
気になった点はMAXの明るさ。やや控えめで、Phottix M180のMAXと比較するとこんな感じです。
この通り、明るさ重視の方にはあまりお勧めできません。
次に気になった点は、アプリでの操作距離。商品ページの説明によると「最大50m離れた場所から制御できる」と記載がありますがどう頑張っても50mは届かない感じ。安定して操作ができる範囲はせいぜい25m以内だと思います。
50mという数値が何の障害もないテスト値ということはもちろん分かっていますが、実際の操作範囲が半分しかないと分かると、やはりガッカリするものです。
逆に「約25m離れた場所から制御できる」と書いてあって、30m離れたところから操作できれば満足度が高かったのではないかと思います。この辺の受け止め方は個人差があるとは思いますが…。
まとめ
「価格的にも高いものではないし、悪い部分のひとつやふたつ探さなくても見つかるだろう」
失礼かもしれませんが、正直私はそう思っていました。
それにNEEWERというメーカーに対しても、過度な期待はしていませんでした。
しかし取扱説明書に目を通した時に、見る目が変わりました。なぜなら日本語の不自然さが無かったからです。完成度の高い製品というのは、こういった部分からクオリティが高いものです。
実際に本体良し・アプリ良し・操作性良しで、1万円程度の製品とは思えないクオリティだと思いました。
私はステマが大嫌いで、あまり褒めるだけの記事は書かない方ですが、NEEWERのRGB1ビデオライトは気になる点はあれど、悪いと思う部分は見当たらず、私個人的に満足度の高い製品でした。
ただし私自身、ビデオライトにはあまり詳しくなく、また色々と試してきた訳でもありません。
ビデオライト事情に明るい方にとっては、他社製品にはもっと安くて良い製品があるよと思われるかもしれませんので、その点はご容赦ください。
(そういった情報をお持ちの方はぜひ教えてください!)
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