「はさみもの(握り物)ならクニペックスが良い」
前回に続いて本当にそうなのか、検証してみたいと思います。
今回ご紹介するのは握り物の代表選手「ペンチ」です。
外観
コンフォートグリップ以外はごく一般的なペンチです。
スペック
●長さ(mm):180
●質量(g):235
使用感
刃の開きは非常にスムーズです。ただしこれは販売店の保管状況により個体差があるかもしれません。
先端は横溝が入っていて、しっかりと挟む対象物を咥えこみます。刃先はピッタリと噛み合わず少し隙間が空いていますので、対象物が薄すぎるとすっぽ抜ける可能性があるので注意が必要です。
通常のペンチと少し異なるのは刃先から8mm奥まった部分が丸く窪んでいることです。この形状により、パイプなどを咥えることもできます。
材質はオイル焼き入れ焼き戻し処理済みの高級特殊工具鋼。
驚いたのがサイドカッターの切れ味。そこらの普通のニッパーよりも、切断能力は高いです。
それもそのはず。なんと線径2mmまでならピアノ線だって切れちゃうのです!すごい!
入念な焼入れ処理が施されたカッター部の硬度は約HRC64とのこと。
またサイドカッターの長さが15mmもあるので、太いケーブルのカットも楽々です。
ハンドル仕様はコンフォート。ロゴが映える!
※コンフォートハンドル…二種類の異なる素材が組み合わされた赤と青のツートンカラーハンドル。赤い部分は高硬度で摩擦の少ない素材を使用しており、抵抗なくスムーズにハンドルを開くことができます。青い部分は軟らかめの素材でグリップ感が高く滑り止め効果もあり、安定した力を加えることができます。なお、コンフォートハンドルは絶縁ではありません。
MADE IN GERMANY
てこの原理を利用したハンドルの形状により通常タイプより35%負担を軽減。らしいです。通常タイプを持っていないので分かりません。
気に入った点は?
しっかりしてます。もともとペンチはあまり使わないので、いわゆる工具セットに入っていたペンチしか使ったことがありませんでした。しかし仮に比較対象が、そういった安価なペンチであったとしても、そんなに差を感じると思っていませんでした。
結論から言いますと圧倒的に差があります。工具の種類から違うのかな?ってくらい軽くて丈夫。何よりとても握りやすくてこれまであまりペンチを使ってこなかった理由は、単にこれまで使っていたペンチが使いにくかったからだという事に気づきました。
今後はめっちゃ使うと思います。
気にいらない点は?
現時点ではありません。今後評価が下がる可能性があるとするならば「耐久性」が悪かった場合だけですが、こればかりは使ってみないと分かりません。
まとめ
シンプルな工具ですので、正直期待していなかったのですが、想像以上に気に入りました。いえ、逆に期待していなかったのが加点に繋がったのかもしれません。
ですのでこのベタ褒め記事を読んだあとに手にされるとガッカリされるかもしれませんね。なので最後に保険をかけておきます。
所詮ペンチです。たいした事ないですよー。でももしもですよ。もしもペンチを買い換える予定があるという方がいらっしゃったらぜひ検討してほしい一品です。
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