今回は読者S様から提供していただいた情報です。
Gitzoの1型トラベラー三脚のセット品である雲台「GH1382TQD」のパン調整の方法と最適な工具を教えていただきました。
GH1382TQDのパンの動きが重い、もしくは軽すぎるという方の参考になるのではないかと思います。
調整方法
調整ネジは雲台底部の三脚取り付け用のネジ穴の内部にあります。

※画像はS様より提供
このネジが最初、かなり固く締まっており、また溝幅が広いため手持ちのドライバーでは舐めてしまいそうで断念されたとのこと。
よりフィッティングの良いドライバーを求めて、STAHLWILLE(スタビレー)のスタビードライバー (-)1.2X8 4724-3を購入されたそうです。

※画像はS様より提供
このドライバー選びが大成功!
ネジ穴とドライバーのクリアランスがこれでもか!というくらい狭いので、回す際の横振れによるカムアウトを防ぐことができました。刃先の厚みも丁度良いとのことです。
またフィッティングの良いドライバーですと、さほど固さも感じなかったそうです。
さて、この調整ネジは逆ネジとなっており、時計回りに回すとパンベースは緩まっていき、反時計回りに回すと締まります。

※(写真左)ネジを時計方向に目一杯回した状態 /(写真右)ネジを反時計方向に目一杯回した状態
「この位置」という決められた固さがある訳ではないので、ユーザーが丁度良いと思う位置にセットできたら調整は完了となります。
私の所有している1型トラベラーのレジェンド雲台は4mmの六角穴付き止めネジが入っており、それを外すと内部には3mmの六角穴付きの調整ネジが現れます。
おそらくこのネジとGH1382TQDのマイナスネジは同じ役割なんだと思います。逆ネジになっているのも同じです。
私が以前所有していたGH3382QDも六角穴でしたし、ネットで画像検索したところGH1382QDも六角穴のようです。
最近仕様が変更されたのか、はたまたGH1382TQDのみ仕様が異なるのか分かりませんが、もしお持ちのGitzo1型トラベラー雲台の調整ネジがマイナスネジでしたら、今回の記事がとっても役に立つと思います。
S様、情報提供ありがとうございました!

※画像はGitzo製品ページより。センターボール雲台トラベラー1型QD「GH1382TQD」とセンターボール雲台1型QD「GH1382QD」は同じ1型でもサイズが異なるため仕様も異なるのかもしれません。
後日談
ミイラ取りが何とやら。記事を書いていましたら、このドライバーが無性に欲しくなり買ってしまいました。
グリップはザラザラしていてグリップ力があります。握りやすいっすね。
デザインは格好良いまでは言えませんが、悪くもありません。
細⇄太ネジ変換アダプターのこのマイナス形状の物を回す際に便利。
3/8インチのネジ穴とほぼピッタリの軸径というのが良いですね。
お値段はドライバーとしてはまぁまぁお高いですが、おそらく太ネジ穴に対してこれ以上ピッタリの軸径のドライバーは無いと思いますので、用途に合う方には最高のドライバーになると思います。


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