久しぶりにレビュー記事です。今日ご紹介するのはアメリカの雲台メーカーアクラテックから販売されている「Swift Clamp(スイフトクランプ)」です。
どんな製品かは是非とも下の動画を見てください。アクラテック社の動画センスにきっと痺れるはずです。
一言で説明するならアルカスイス互換カメラストラップの部品
取り付け部分がリング状になっていますから、ブラックラピッドやレバーナスカンなど、様々な金具に取り付け可能です。これまでこの手のクランプはKIRKのセキュリティストラップやRRSのQDクランプなどがありました。
※画像はKIRKより 国内販売はスタジオJin
画像はReally Right Stuffより
しかしどちらもノブ式で取り外しが少し面倒臭いなという気持ちがありました。アクラテックはレバー式でスムーズに脱着できます。
普通のクランプとしても使える
5/32インチのレンチでネジを外すとリングとクランプが分離します。このリングの空転防止が実に良くできています。
この4つの突起に合わせて、リング側はパンク状に作られており、また90度方向を変えても装着可能となっています。
この4つ突起がスパイクとなっていて、ネジを締めるだけでクランプが空転しにくくなります。
操作方法
クランプ自体もとても優れた設計で、このクランプではアルカスイスのプレートの相性問題がほぼ起こらなくなっています。なぜなら爪の両側が可動式となっており、プレートに合わせて瞬時に微調整ができるからです。
レバーは端にあるシルバーの金具を押すだけでロック解除となり、レバーを操作できます。そのため服の袖がレバーに引っかかったとしても、不意に外れることはありません。
欲を言うなら、安全対策のために90度で一度止まってほしかったと思います。そのため滑落防止ピンの存在理由がよく分からない残念な感じになっています。
重さもちょっとネック
RRSのB2-FABN-MICROが40g、B2-FABN 38mmが64gであるのに対して、アクラテックのSwiftClampは106gと少し重いです。ノブ&レバーのハイブリッド構造ですので仕方がないですが、肩からぶら下げて使うものですので、長い目で見るとこの差は結構大きいです。
個体差があるみたい
B&Hのレビューを読んでいると「ロックが解除の動作が渋くて、誤ってカメラを落とした」という人と、「クランプに傾きがあったため交換した」という物がありました。決して飛ぶように売れる製品ではないと予想するならば、このネガティブなレビューの数は見落とせません。おかしいなと思ったらB&Hに交換を申し出ても良いかもしれません。
値段が一番のネックか
価格が149.95ドルとかなり高いです。RRSが65〜70ドル、KIRKがストラップ込みで76.95ドルと比較すると、この製品が如何に高いか伝わると思います。
まとめ
長い間「買おう買おう」と思いつつ、何となく踏ん切りがつかずにズルズル今日まできました。個人的には概ね満足はしています。しかし入手して思ったことは、良くも悪くも「想像通り」でした。期待を裏切ることはなかったけれども、期待以上のものでもなかったという感じです。
現状、これ以上のストラップ用のクランプは他にありません。がしかし、他人にお勧めできるか?と問われれば微妙と言わざるを得ません。その理由は「価格」一点につきます。
お勧めするユーザーは、ブラックラピッドを愛用されていて、尚且つアルカスイス互換ユーザーです。ぴったりハマる人にとっては最高の一品となるでしょう。
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