2020年10月30日に発売したばかりの「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」を持って、これまた発売したばかりのNikon Z6IIを抱えて、撮影に行って来ました。あと気になっていた「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」と比較もちょいちょい織り交ぜていきたいと思います。
秋晴れの気持ち良いお天気です。神戸の街を散策しながら撮影していきます。
描写は「さすが」の一言です。再生ボタンを押すのが楽しみになるくらい素晴らしい写りです。
ようやく三脚を立てられる場所に着いたので比較してみましょう。
左がF4、右がF2.8。こうやって比較してみると同じ画角のレンズで絞りを揃えても、歪みの出方やボケ量が微妙に違いますね。
もう一枚、すこし場所を移動して比べてみましょう。
上の写真を先ほどと同じように、同じ設定値で撮影し、各部分をトリミングしてみましょう。
周辺部と暗所の画質に圧倒的な差を感じますね。日差しの強弱の差は多少ありますが、それを差し引いてもF2.8の描写力の圧勝です。
同じく周辺部と暗所の画質の差は圧倒的です。
次はゴーストの出方です。日中はどちらも優秀であまり差を感じませんでした。しかし夜はオバケの時間です。さすがのZレンズも夜になるとゴーストが現れます。
下のゴーストが出ている方がF2.8です。ただしF4が出ないのか?と言えばそうではなく、F4でゴーストが出て反対にF2.8が出ない。という事もあり、角度の問題かもしれません。某比較サイトの口コミを読んでいますと、もっと盛大に出ている画像を見ましたが、再現が出来ませんでした。照明の種類によるものかもしれませんね。
Z24-70mm F2.8Sとの24mmでの比較もしてみました。
左が24-70で右が14-24です。歪みに関しては14-24の24mmの方が優秀に見えます。
描写に関しては数枚見比べると、何となく24-70mmF2.8の方が解像しているように感じます。
夜景も撮影してきました。14-30mmF4と14-24mmF2.8の比較です。
左が14-30mmF4、右が14-24mmF2.8。レンズ中心部はあまり差がありません。
…が、やっぱり周辺部になると差が出始めます。
空の明るさの違いは、わずかな時間の差だと思われます。
四隅でさらに暗い場合は画質の差が顕著です。
このカットがブレているのかな?と思うくらい差が出ましたが、他のカットを見比べても暗所の画質差は似たような感じでした。
Z14-24mmF2.8Sは専用フードに112mm径のフィルターが装着できますが、ケラレの検証も行いました。7mm厚のフィルターまではまったくケラレはありませんでした。
しかし11mm厚のフィルターで上のようにケラレが発生します。手持ちのフィルターでは7〜11mm間の検証ができないので、ニコンに問い合わせをしました。
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sに弊社製品以外のレンズフィルターをご使用の場合、
なりますので、ご参考としていただけましたら幸いでございます。
フィルターの重ね付けではケラレが発生しますので、
※推奨しているシートフィルターの厚さは0.
なお、112mmのNDフィルターの発売等につきましては、
以上、ご回答申し上げます。 今後ともニコン製品をご愛顧いただきますようお願い申し上げます
ニコンサポートさん、お忙しい中ご対応いただきまして、誠にありがとうございました!
まとめ
撮影していてちょっと面倒臭いなと思ったのはレンズキャップですね。レンズの先端が花形フードみたいになっているので、キャップを装着する時に向きが決まっています。手探りで締めようとして上手くハマらないことが何度かありました。慣れるまでは装着ミスで落とさないように気をつけようと思います。
レンズを持ち出す際にうっかりZ24-70mmF2.8Sを付けてしまったことがありました。私がうっかり者なだけかもしれませんが、非常にサイズ感やデザインが似ているので、うっかりさんは持っていくレンズを間違えないように注意が必要です。
たった3日間の検証ですが、Z14-24mmF2.8Sの描写は素晴らしいと感じました。重量もサイズも扱いやすく、Z14-30mmF4から乗り換える価値は十分あると思います。
しかし価格差は結構あります。LサイズプリントやSNSやブログに掲載する程度であればZ14-30mmF4でも十分と言えます。予算や用途に合わせて悔いのない選択をしてください。
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