Gitzoのミニ三脚「GKTBC1」の雲台はロゴマークが2本の脚の中間に位置しています。
この雲台にはパンニング機構が搭載されていないので、この位置を変更することはできません。
しかしこの事が原因で、首を倒すと三脚のバランスを保てなくなり、転倒してしまいます。つまり縦構図にしたり、真上方向に構図を組むことが出来ないという事です。
これは流石に不便すぎます。今回は雲台の方向を変更したいと思います。
まずは雲台の上部の3箇所のネジを外します。使用工具はヘックスローブ(トルクス)T10です。ヘックスローブレンチは安物だと遊びが多い物が多いので、WeraやPBなどしっかりしたメーカーの物を使ってください。ちなみに私はMatcoToolsのラチェットセットを使用しました。
ボールが外れると黒いネジが見えます。このネジにはネジロック剤が掛かっていますので、外す際にはDremelのガス式ハンダゴテの先をバーナーにして15秒間ほど炙ります。
2.5mmの六角レンチで外します。使用工具はWeraのヘックスプラス2.5mmです。
雲台を外すとこのような柱が現れます。最上部を見るとホゾがあるのが分かると思います。雲台の内側にはピッタリ一致する溝がありますので、最初にハマっていた方向を180度反転させます。
黒いネジにネジロック剤(中強度)を2〜3滴塗布して締め込み、ボールを取り付けたら完成です。
ロゴの前に脚がきました。
縦構図にしても脚が踏ん張ってくれるので転倒しません。
少々重めの機材でも耐えてくれます。
しばらく使ってみましたが、特に変更したことによるデメリットはありません。むしろ最初からこの方向で設計されていたのでは?と勘ぐってしまいます。
ともあれ、これで快適に扱う事ができるようになりました。
今回の内容で一番気を付けて欲しい点は内部の黒いネジにはネジロック剤が塗布されているということです。バーナーで炙れば簡単に緩みますが、熱しない場合は結構苦戦すると思います。六角穴が2.5mmと小さく、ネジも柔らかいので無理をすると簡単に舐めてしまうので注意が必要です。
改造行為となりますので、失敗した場合、メーカーのサポートが受けられなくなる可能性があります。くれぐれも慎重に、そして自己責任で作業なさってください。
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