すごく価格が高くても毎日使うものでしたら無駄ではありませんし、贅沢とは言えません。しかし欲しいという欲求だけで、実際はほとんど使い道がないものだったら、それは贅沢品と言えます。
私にとってTP-243はまさに最高に贅沢三脚そのものです。
製品のクオリティが高い
構造はベルレバッハ三脚に似ており、なかなか完成度が高いです。届いて1週間くらいは何の匂いか分かりませんが、鼻につく匂いが気になりました。雲台取り付け台の直径はBH-55を基準に作ってあり、思った以上にゴツい三脚です。
基本仕様
1段階開脚したら圧倒的に安定感が増します。
大抵の機材なら安定して撮影が可能です。
グラウンドレベル開脚。この状態ですと脚の先は設置面には着かず、裏側に付いているゴムが設置部分となります。高さは約45mmとかなり低いです。
最大高は430mm。メーカーサイトでは450mmとなっていますが、この高さは雄ネジも含んでいるのかもしれません。型番のTP-243ですから2段43cmと覚えると良いかもしれません。
メーカーサイトでは1147gとなってますが、実測では1124gです。これも結構な誤差ですね。
折り畳んだ時の長さは31.5cmとそこそこコンパクト。ただ幅がゴツいのでバッグに入れるとなると結構スペースが必要です。
石突変更に難がある
標準の石突はスパイクです。
脚を抜いて反転させるとゴム脚となっています。
私はこちらの方が利用率が高いので、こっちを標準にしてほしかったです。と言うのも、この少し飛び出たボタンが脚が抜けないためのストッパーとなっているのに、片方にしか付いていないため、ゴム石突側だとストッパーが働かず抜け落ちてしまうのです。この欠点は致命的です。
対策としては1個25ドルのゴム石突に交換する事です。スパイクは使いたい時だけ交換するというスタイルにすれば、ほぼ弱点は無くなります。
まとめ
結構ベタ褒めしましたが、あくまでも実用的な三脚が揃っている私の【趣味的な道具】としての評価です。一般的な三脚としてはかなり使いにくいので、何か用途を求めている方は候補から除外した方が良いかもしれません。参考になれば幸いです。
(※2024年1月31日現時点では廃番により購入できません)
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コメント
こんにちは。
お久しぶりです。
少し大きめのテーブルトップ三脚を探していたらここに至りました(というかはじめからハクさんのブログ上で探しましたが😆)。ミニ三脚を物色しているのですが、ポケットサイズでなくともいいので少し高さを稼げて尚かつ接地面積を大きく取られないというテーブルトップ三脚を探していますがこれを一段目開脚した場合、例えば設置に取られる面積はお持ちのGitzo Traveler 2とそんなに変わらない感じでしょうか?。実はRRS TP-243と類似した製品でSunwayfotoのT1A20というのがありますが(というか丸コピー?)、それか同じくSunwayfotoのT1A20D-Tかで迷っています(日本未発売?)。以前いただいたArca Swiss P0を活かす意味ではTP-243と同じサイズのT1A20の方がピッタリマッチするのではと思っていますが、如何せん実物を手にする機会がないので迷ってます(T1A20D-Tはサイズ的にはピッタリですが開脚が一段しか選べず高さも今ひとつ足りないです)。もしわかりましたらご教授ください。🙏🏻
Nordlysさん、お久しぶりです。TP-243は1辺28cmの正三角形の設置面積となります。トラベラー2は41cmですので、かなり差があります。T1A20はデザインまで寄せた、いわゆるパクリ製品ですので、申し訳ないですが私のスタンスとしてはあまりお勧めはできません。というよりコピー元であるTP-243自体、趣味のモノとしては良いのですが、携行性が悪くお世辞にも使いやすいとは言えません。テーブルトップとして使うよりもグラウンドレベルでこそ威力を発揮する三脚だと思います。テーブルトップで微妙な高さがあるものなら、案外ベルボンのウルトラミニ553なんかは良いように思います。
ハクさん、わざわざ測ってももらいましてありがとうございます。🙏🏻
T1A20、つくりはとてもいいようですが確かにUSのAmazonだったか足が幅広で畳んだとき分厚くテーブルトップ三脚としては携行性が悪すぎるというレビューがありました。何よりよく調べてみたらこれにP0をつけると雲台付きトラベラー2とほとんど変わらない重量になるようです。こちらでは日本製三脚は市場からほぼ全廃されてしまったようなので(SLIKの工場はまだありますが)おとなしくミニ三脚のSunwayfoto T1A20D-Tにしようかと思ってます(日本未発売?)。
はじめまして。RRSのTFA-01 Ultra Pocket ‘Podが非常に使いやすかったので、もう少し背の高い物を・・・と思い、TP-243とTP-243 RUBBER TIP WITH SAFETY STOPを購入してみたのですがどうにも、交換用のラバーチップが固すぎて三脚足に入れることができません。
Nordlysさんが同セットを買われた際は、妙に固いとかあったでしょうか?
長めの六角レンチで力のモーメントを稼いだり、滑らないようにラバーの手袋で三脚足を持ったり、さらには三脚足をストーブで熱して膨張させたりとあらゆる手段をしても、後数ミリ入りません。普通に手でしめれば、数ミリどころか1.5センチほど手前でねじ込みが止まってしまいます。
RRSには上記内容を画像付きで問い合わせ、正しい物を送ってもらうか、こちらから三脚足とはまらない現物を送るからどうするか回答待ちです。
アメリカ人の力で締めれば入って「しまい」、さらに無理やり戻せば交換用ラバーチップのネジ山が矯正されて使えるようになるのかもしれないのですが・・・
Takashi Tatenoさん、こんばんは。ハクですが、お答えします。私のセットは固くないです。普通にアメリカ製品にありがちな初期不良ですので、多分問題なく交換してもらえると思います。返送手続きなどはちょっと面倒くさいですが、返送用の番号などはRRS側が用意してくれるので頑張って手続きしてみてください。
コメントありがとうございます。その後の報告です。
カスタマーサービスから「本当にTP-243の足に入れているか?」といったおいおいというやり取りの後、品質担当から
「グリスを縫って試せ」「最初は固い」の指示。
結局、上下ともにストッパーを一度抜き取り、その穴に上下ともドライバーを突っ込みトルクをかける事で何とか締めることは出来ましたが、ストッパーを抜くときにも一つ異様に固いプラスチックパーツがあり、結局そのパーツは戻す際にバネを指示する棒部分が折れて使い物にならなそうです。ストッパーの径が穴に対して大きいので、ストッパーを少しやすりで削れば良さそうではありますが。
地面側にその、ストッパーが無い側を使うようにします。
何とか使えるようにはなりましたが、RRSの加工精度、私が当たった製品はひどい物でした。
先に買ったPocket Podの品質が良いと思い、TP-243も購入したのですが期待外れでしたね。
メーカー出荷時の状態で使えば良いのだと思いますが、スペアパーツの精度は惨い物でした。
Takashi Tatenoさん、ご報告ありがとうございます。その対応は結構ひどいですね。私も前に別の製品で初期不良があった際、なかなか上手く伝わらなかったので、無理やり返送して交換してもらったことがあります。あとは動画を撮って確認してもらうようにしています。壊れた部品を撮影してメールされてはいかがでしょうか?指示された通りにしたら壊れたと伝えれば良いと思います。泣き寝入りするのは勿体ないですよ。
ハクさん、コメントありがとうございます。画像もつけて送り、先方のメールシステムで消される可能性もあるので、自分のサイトに張り付けリンクもしています。
さらに続報です。結局、何とか締められたもののトルクをかけすぎたおかげで片方ははめ殺し状態に。
先方からは今更
「リペアに送れ」と指示。定型文なのでしょうが、リペアは有償の場合あり云々・・・とあります。
もうここまで来たら面白いので、向こうに付き合ってみようと思います。もちろん、返送の送料に対する先方の負担は提案してきません。
事の顛末は、日本語であればこちらが一番、世の中の方に多く知っていただけるので報告しようと思います。
英語ではB&HのTP-243製品レビューに今までの顛末を記載しました。TP-243自体はB&Hで購入したものです。
Takashi Tatenoさん、こんにちは。B&Hで購入されたのであれば、B&Hに申し出た方が早かったでしょうね。あそこはバンバン返品交換に応じてくれます。もちろん購入日からの日数にもよりますけど。ともあれここまで来たらReallyRightStuffで何とかしてもらいたいと言う気もします。仰っる内容であれば、ほぼ無償保証になると思います。ただ送料がどうなるかという所が難しい交渉になるかもしれませんね。最終的な事の顛末はしっかりと記録し、いずれ何らかの形で発表させて頂きます。
haku様
三脚の足のみ送ってから約1か月半。
途中、EMSのトラッキングから到着を確認して何回か連絡するも返信が無く、挙句
「どこに届いているかわからないから探している」といった不安を煽る返信もありつつ、最終的にはDHLの運送便で正規の製品が返ってきました。
タップの切り直しをしたのか、まぁ何とか、手で回せる状態になり、上下にゴム足がついた状態で戻ってきました。
ゴム足もB&Hで購入できればB&Hに相談するのですが、足のみはRRSで購入したため今回のような面倒なことになってしまいました。
最終的に修理自体は無償、こちらからの送料分が費用負担となりました。
まぁ、直って使えるようになったので良しとします。
Takashi Tatenoさん、色々と不運が重なってしまったようですね。でも良くも悪くも、思い入れのある一本になったのではないでしょうか?これからたくさん使ってあげて、良い思い出と作品をたくさん作ってください!