Nikon Zマウント一番乗り!ANTHY35 日本最速ファーストインプレッション レビュー

安原製作所「ANTHY35」が11月11日に発売されました。開発者の安原伸氏によりますとニコンZマウント用では、私が日本で初めて手にするユーザーらしいです。光栄です。それでは日本最速ファーストインプレッションレビューをしたいと思います。

安原製作所とは?ANTHYとは?

レビューの前に「安原製作所って何の会社?」という方のために説明したいと思います。安原製作所は1998年にフィルムカメラメーカーとして誕生、レンズ交換式35ミリレンジファインダーカメラ「一式」を発売し大きな話題となりました。その後、フィルム時代の終焉とともに、カメラ部品メーカーに業務転換を余儀なくされるといった紆余曲折を経て、2012年に再び光学製品の開発・販売を再開。デジタルカメラ用交換レンズメーカーとして歩みを始めました。

現在まで撮影倍率5倍のスーパーマクロレンズや、ソフトフォーカスレンズ、全周魚眼レンズなど、非常に個性的なレンズが発売されてきましたが、この度ANTHY(アンシー)シリーズとして、35mmの単焦点レンズが発売されました。ANTHYは今後、50mmと85mmがラインナップされる予定です。ちなみにAnthyの意味は、YASUHARAのアナグラムだそうです。

外観

金属製ボディが超クールです。無骨でシンプルなデザインで仕上げは丁寧です。フードは格納式。レンズキャップは62mm径ですがフィルター径は52mmです。間違えないように注意が必要です。フィルターを重ね付けすると、レンズキャップが装着できなくなるので、その場合は52mmのレンズキャップを付けた方が良いかもしれません。

マウントの作りも丁寧で装着感は非常に滑らかです。

スペック

  • 焦点距離…35mm
  • 解放F値…f/1.8
  • レンズ構成…7群9枚
  • 重量…427g
  • フィルター径…52mm

MTF曲線

MTF曲線。※画像は安原製作所webページより

MTF曲線の見るとレンズの中心から18mm付近までは高コントラストで抜けが良さそうです。解像度に関してはバキバキに解像するようなレンズではなさそうです。

操作性

ANTHYは電気接点がないので、当然オートフォーカスが搭載されていません。そのためマニュアルでピントを合わせる必要があります。

フォーカスリングの重さは快適ですが、絞りリングが少し軽いです。各f値でクリック感があって止まってくれるのですが、フォーカスリングと同じくらい重さがあったら、さらに操作しやすかったかなと思います。

ANTHY35

マニュアルフォーカスアシスト機能(表示画像の拡大やピーキング表示など)を利用したり、レンズ情報手動設定でレンズを登録して手ブレ補正機能をONにすると操作が快適になります。

画質

画質はコントラストが高く、スナップ撮影やポートレート撮影に十分な解像度を持っています。

f/1.8 SS1/250 ISO100 jpg撮って出し

ピント周辺トリミング

ボケはとても柔らかく綺麗ですが、周辺減光にはかなり悩まされそうです。明るいシーンでの撮影では絞っても基本的に周辺減光があると思っておいた方が良さそうです。

f5.6まで絞ると描写は非常にシャープです。

f/1.8 SS1/5000 ISO100 Lightroom色温度部分補正

上の写真は超逆光での一枚ですが、ゴーストフレアはかなり抑えられています。ただし一部色が青味がかった転び方をしますので補正が大変です。

盛大にゴーストが出た例。

長所

持って出かけるのが苦にならない、とても小型軽量なレンズです。優れたコントラストと色、フレア耐性、ボケ味が素晴らしいレンズです。

f/1.8 SS1/640 ISO100

歪みが少ないです。直線的な被写体を撮影しても、気になるような歪曲はほとんど見られません。

f/1.8 SS1/400 ISO100 jpg撮って出し

金属製のレンズフードが格納されており、必要に応じてスライドさせて出し入れできます。バッグに収納する時は邪魔にならないですし、外してどこに置こうかと悩むこともありません。何気にこれってすっごい便利だなと思いました。

気になる点

周辺減光が一番気になります。色収差、色被りがあります。いずれもLightroomやPhotoshopで補正が必要です。

Z 24-70mm f/2.8の35mmとの比較

Z24-70mmf/2.8の35mmの絞り2.8と5.6で比較してみます。

事務所の玄関からの町並を撮影しました。ANTHY35は周辺減光が激しいものの、画質に関しては非常に良いと思います。歪みが少なくZ24-70mmf/2.8Sの方がパースペクティブ(遠近感)が強く出ています。
次は各部分をトリミングして比較してみましょう。

レンズ中央部をトリミングしました。ここではほとんど差がありません。ANTHY35の方が少しだけボケ量が大きいです。

周辺部をトリミングしました。ANTHYの方が絞っている分、f/2.8ではいくらか画質が良いように感じます。f/5.6まで絞ると差はありません。

周辺暗部。こちらもANTHYの方f/2.8ではいくらか画質が良いように感じます。

アンダー部分をライトルームで「シャドウ+70%」持ち上げてみました。黒潰れしている部分は圧倒的にZ24-70f/2.8Sの方が良いです。しかし螺旋階段の格子に出ている色収差はANTHY35の方が上手く抑えられています。

まとめ

色、コントラスト、シャープネス、ボケに関しては、このレンズは本当に素晴らしいと思います。価格も良心的だと思います。しかしZ6/Z7で使うならば、やはり周辺減光が気になります。特に開放〜f/2.8までの絞りで日中撮影の時が顕著です。この問題はレンズ中心部では起こりませんので、今月22日に発売予定のZ50に標準レンズとして使用するなら、結構良い組み合わせになるかもしれません。

Z50が発売されたら、そちらでも試してみて、また追記したいと思います。


購入は以下のURLよりメールで問い合わせるかたちの注文となります。
http://www.yasuhara.co.jp/anthy/anthy35/purchase.html

<作例>

f/1.8 SS1/4000 ISO100 Lightroom補正

f/5.6 SS1/2500 ISO100 Lightroom露出補正

The following two tabs change content below.
haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

コメント

タイトルとURLをコピーしました