皆様はCP+2010で参考出展されたというGitzoの伝説の電動雲台「アテナ」をご存知でしょうか?
完全受注生産で価格はなんと109万2000円!PCでコントロールするという操作性で、カメラのAFやレリーズ操作も可能(機種による)で、最小0.1度の精度で制御できたそうです。
しかしそんな雲台なぞ買えるはずもなく、その後発表される電動雲台は、電動とは名ばかりの電動雲台もどきばかり。たとえ今アテナを手に入れたところで、もう今のOSには対応していないでしょうし、はっきり言ってさすがにもう欲しいとは思わなくなりました。
という訳で電動雲台の夢はすでに忘却の彼方に消え去っていました。
FeiyuTechから電動雲台「QING」が発表、2月14日に発売!
…が、2020年のバレンタインデー、メールに届いた1通の雲台ニュースによってふたたび、かつての想いが心に蘇りました。
FeiyuTechというメーカーが電動雲台「QING」を発表、2月14日に発売されるというのです。しかも価格は98,450円(税込)と超スペシャルプライス!さらに発売記念で2月14日から2月16日までの3日間限定で、10%オフで購入できるクーポンコードを発行、さらにさらになぜかこの期間中に購入するとSDカード128GBまでプレゼントされるという謎の太っ腹っぷりでしたので、もうこれは買うしかないなと思い、秒で注文しました。
2月19日に到着!開封する前にスペック紹介
そんな訳で2/19、手元に到着。早く開封したい気持ちを抑えてお約束の製品の概要とスペックを紹介したいと思います。
製品概要
・本体重量はわずか1.3KGと超軽量
・タイムラプス撮影
・パノラマ撮影
・超広角撮影
・航空機グレードのアルミニウム
・Bluetoothリモートコントローラーとタッチスクリーンを搭載
・15m範囲で遠隔操作可能。
・リモートコントローラーは、ポール代わりにもなり付属三脚で更に延長可能
・アルカスイス互換クイックリリースシステム採用
スペック
項目 | 容量 |
バッテリー容量 | 2200mAh |
本体重量 | 1.3kg |
三脚取り付けネジ | 3/8インチ |
製品寸法 | 134mm×157mm×133mm |
最大チルト角度 | 120° |
最大パン角度 | 360° |
チルト速度 | 8°/時間~140°/時間 |
パン速度 | 12°/時間~165°/時間 |
駆動時間(理論値) | 5.5時間 |
積載量 | 3500g(バランス調整後) |
メーカーが想定する使用シーン
・風景のタイムラプス/パノラマ/超広角写真
・会議の記録や自撮り撮影
・プロの映像撮影
・遠隔操作撮影
いよいよ開封するよ
ではさっそく開封してみましょう。
付属品はリモコン、ミニ三脚、アルカスイス互換のクイックリリースプレート、アルカスイス互換のロングプレート、レンズサポーター、専用ポーチ、各種ケーブル、付属品用ポーチ、三脚リモコン用アタッチメント、保証書、スターターガイド。
尚、詳しい取扱説明書はwebサイトからPDFをダウンロードできます。
外観
ファーストインプレッション
ここまで引っ張っておいて何ですが、謝っておきます。
申し訳ございません。初期不良で動きませんでした。
いやぁこんな事ってあるんですねー。降参です。
雲台は正常に起動してるっぽいのですが、どうやらリモコンと雲台のペアリングが上手くいってない模様です。マニュアルによると初期化するための操作をすると、次のような画面が表示されるらしいのですが
私のリモコンですと
これですわ。なにげに画面の顔のイラストもバグってますしね。
結局昨日1日奮闘してあれやこれや試してみたのですが、やっぱり初期不良みたいでしたので諦めてサポートに連絡することにしました。
サポートの対応
代理店はTS TRADEさんです。14時過ぎにメールで連絡し、17時半に返信がきました。返送後、検品して3日〜1週間で交換品を送ってくれるという内容でした。とても丁寧な内容で、信頼できる代理店さんだと感じました。高い買い物ですので代理店さんがしっかりしていると安心して購入できますね。
触って見た感じ
さすがにこれだけの内容で終わるのは申し訳ないので、質感や見た感じの印象を書きたいと思います。
・持つとずっしり重みを感じました。軽いことを売りにしており、webでもそう書かれていたので逆に重く感じました。もしかすると軽いと書かれていなければ「思ったよりも軽いな」と感じたかもしれません。
・総アルミ製ではないようで、ところどころ樹脂製パーツが使われています。軽量化とコストの問題でそうなったのだと思いますが、やはり樹脂の部分は安っぽく感じました。
・パンの固定がない?のかもしれません。ティルトロック機構はありましたが、パンのロック機構は見当たりませんでした。そのため三脚の脱着はパン軸を指で抑えながら行うこととなり、固定力に不安を感じます。電動雲台はその特性上、振動が多いので、固定ネジの緩みが心配です。
・アルカスイス互換です。それだけでおかわりできますね。クランプの作り、操作性は悪くありません。付属のカメラプレートも可もなく不可もなく。スライド用のロングプレートは長さ固定なので、装着する機材によっては使いにくいかもしれません。しかしミラーレスカメラをターゲットにしたのに、Y字のレンズサポートを採用したのは素晴らしいと思います。
・剛性は可もなく不可もなく、という感じです。作り自体はしっかりしています。ティルトもパンもしっかりとロックできる構造ではないので、実際に使った時にどれだけ安定するかは分かりません。
・USBケーブルの端子が固過ぎます。片手では外せないくらい強固に刺さります。一箇所だけではなく全ポート同じくらい固いので、こういう仕様なんだと思います。
・ティルトロックスイッチがちょっと固いです。そして安っぽいです。物理的に壊れるとすれば、ここが真っ先に壊れそうな気がします。
・バッテリーロックもちょっといただけません。本来、こういうロックってバッテリーを装着するとカチッと自動でロックがかかるものですが、この子はバッテリーを差し込んだ後に、わざわざロックスイッチを上に上げなければいけません。ちょっとした事ですが面倒臭いですし、ロックをし忘れてしまってバッテリー落下の危険性もあります。ここは改善してほしいです。
・付属のミニ三脚はとても質感がよくて気に入りました。閉じた時に持ち手になり、握る部分がレザー風で手触りも良いです。
・リモコンの質感は最高でした。ボタン類やターンテーブルなど、操作の重さも程よい感じです。
まとめ
まとめられるほど今回はさわれていないので、本当のファーストインプレッションのまとめは改めて書きたいと思います。修理から返ってくるのは早くても月末でしょうか?早く戻ってきてほしいです。
あ、ちなみに先着購入特典のSDカードは同梱されていませんでした。問い合わせの時に聞いたところ別送だそうです。
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コメント
[…] 前回記事「FeiyuTech 電動雲台 QING (チェン)ファーストインプレッション レビュー」でサポート送りになりましたが、昨日ようやく戻ってきたので、今回が本当の意味でのファーストイン […]