前回記事「FeiyuTech 電動雲台 QING (チェン)ファーストインプレッション レビュー」でサポート送りになりましたが、昨日ようやく戻ってきたので、今回が本当の意味でのファーストインプレッション レビューです。
でもレビューの前にまずはサポートのお話から。
株式会社TS TRADE のサポートの質
まず本体とリモコンのペアリングができないという初期不良をメールで伝えたのが2/20。問い合わせから数時間後に返信がきました。内容も丁寧で信頼できそうと感じました。
到着後3日〜最長1週間で交換品を返送するとのことでした。もし1週間以上かかる場合は、その旨連絡すると書かれています。この時に期間限定でもらえるSDカードが同梱されていなかった事も伝えました。どうやら別で明日送ることになっていたそう。ああすいません、失礼しました。
しかし3日経ってもSDカードは届きません。念のためまた問い合わせてみたところ、発送が遅れて昨日発送したとのこと。。レターパックの追跡番号も案内されましたが登録されておらず、結局届いたのはその3日後でした。うーん?ここでもしかしたら結構いい加減な会社?という不安が頭をよぎります。
そして到着から7日目、メールが来ていないことを確認の上、改めて問い合わせをしました。すると明日発送するとのこと。やっぱり忘れてたんじゃないですかね?そんなこんなでようやく返って来ました。しかし入っていた伝票には「ご指摘の現象は再現しませんでした。念のため下記の交換修理をしました。ペアリング済みです。」それが本当だとすれば、いつ壊れるか分からない製品ということになり、それはそれで怖い話です。
さてでは気をとり直してスペックをおさらいしましょう。
スペック紹介
製品概要
・本体重量はわずか1.3KGと超軽量
・タイムラプス撮影
・パノラマ撮影
・超広角撮影
・航空機グレードのアルミニウム
・Bluetoothリモートコントローラーとタッチスクリーンを搭載
・15m範囲で遠隔操作可能。
・リモートコントローラーは、ポール代わりにもなり付属三脚で更に延長可能
・アルカスイス互換クイックリリースシステム採用
スペック
項目 | 容量 |
バッテリー容量 | 2200mAh |
本体重量 | 1.3kg |
三脚取り付けネジ | 3/8インチ |
製品寸法 | 134mm×157mm×133mm |
最大チルト角度 | 120° |
最大パン角度 | 360° |
チルト速度 | 8°/時間~140°/時間 |
パン速度 | 12°/時間~165°/時間 |
駆動時間(理論値) | 5.5時間 |
積載量 | 3500g(バランス調整後) |
メーカーが想定する使用シーン
・風景のタイムラプス/パノラマ/超広角写真
・会議の記録や自撮り撮影
・プロの映像撮影
・遠隔操作撮影
外観

側面。ティルトロック、各種ケーブル端子があります。

側面反対側。充電用の端子、電源ボタンがあります。

底部。三脚取り付けは太ネジ(3/8インチ)です。
ファーストインプレッション
まずは質感。約1.2kgの重さで軽いような重いような微妙な重さです。USB端子周辺など、ところどころ樹脂製パーツが使われています。その辺りは安っぽく感じます。
バッテリーの充電は本体とリモコン両方必要です。どちらか一方が切れても操作不能となります。固定機能が付いていないので、手動で固定もできません。モバイルバッテリーは必須です。充電しながら操作はできるっぽいです。(操作中に充電時を示すランプの点滅を確認)
バッテリーのロック機能がちょっとお粗末です。解除は手動で仕方がないとしても、装着する時くらいはバネ式で固定できてほしかったです。
バッテリーといえば本体側のバッテリーはUSB-C端子ですが、リモコンはマイクロUSBです。こういうの統一できなかったのでしょうか?荷物が増えて面倒です。
パン方向の固定機構がありません。そのため三脚に装着するとき強固に固定するためには、パンローラーを指で押さえながら固定する必要があります。
ティルトロック機構はありますが、任意の角度で固定できるものではなく、あくまでも水平位置で機材を安定させるためだけのものです。
クイックシューシステムはアルカスイス互換です。これは良かったと思います。クランプの作り、操作性は悪くありません。付属のカメラプレートに関しては私は使わないと思いますが、特に質が悪いという訳ではありません。
作り自体はしっかりしています。しかしティルトもパンもしっかりとロックできる構造ではないので、機材を持って揺らしたり負荷をかけると、当然ですが動きます。これがフィールドでの風や振動にどう影響するかは分かりません。
対応しているカメラボディと本体を接続すると自動的にペアリングします。(電源が入っている状態ではペアリングしない場合があります)試したところ対応表一覧に載っていたZ6はもちろんですが、載っていなかったZ50も問題なく動作しました。これには安心しました。
しかしその接続用の本体USBケーブルの端子が固過ぎます。一旦挿すと片手では外せないくらい強固に刺さります。どのUSBポートも同じくらい固いので、こういう仕様なんだと思います。
ティルトロックスイッチがちょっと安っぽいです。物理的に壊れるとすれば、ここが真っ先に壊れそうな気がします。雲台が傾いていて機材が載っている状態では、ロックが解除できない場合がありました。
2kg以上の機材を載せて、スピードが早い操作をすると雲台がガタガタと音を立てて動作することが頻発します。ロースピードから徐々にスピードを上げていくと、ガタ付きは起こりにくいようです。使い方にコツが要りそうです。あと耐荷重3.5kgは守ったほうが良さそうです。
付属のミニ三脚はとても質感がよくて気に入りました。閉じた時に持ち手になり、握る部分がレザー風で手触りも良いです。
リモコンの質感、感度、操作性は良好です。ボタン類やターンテーブルなど、操作の重さも程よい感じです。操作の内容も比較的直感的でマニュアルを読まなくてもだいたい分かります。
シャッターリモコンとして使えますし、対応しているレンズであればズームやマニュアルピント合わせも可能です。
動画
まとめ
最後に個人的な理由で申し訳ないのですが、現在仕事もプライベートも大変忙しい状態です。もう少ししっかりした内容の記事を書きたかったのですが、今回はこの辺で締めさせてください。
QINGを使った第一印象は「面白い」です。うーんと思う部分はたくさんありますが、夢がたくさん詰まっています。未来を感じさせてくれます。価格は約9万円と決して安くはありませんが、使い道は無限大。これは安い!と感じた人もきっといらっしゃると思います。私もその一人です。
次回はもう少し詳しく書くつもりですので、しばらくお待ちください。ではでは〜


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