タウンユースのカメラリュックを真剣に悩んで買ってみた話

「大は小を兼ねない」

三脚もそうですが、カメラリュックも大は小を兼ねません。

なぜならリュックは荷物が「入る・入らない」で良し悪しが決まる訳ではないからです。

なのに私には今撮影用のリュックが、F-stopのTilopaしかありません。

デカイ。デカすぎる。

ちょっと街に出かける時に「三脚一本とカメラ1台を持って出たいな」というシーンでも、この重装備なのであります。ショーウィンドウに映る自分の姿を見るたびに「どこに行くの?」と自問自答している毎日です。

またたくさん入っちゃうものですから、ついつい機材を詰め込んでしまい、いつも亀仙人の修行かな?ってくらい重くなってしまいます。

街歩き用にせめてもう一回り小さいリュックを追加しようと思い、Twitterの方々にオススメを聞いてみました。

ハクバ GW-ADVANCE ピーク 25 E1

※画像はハクバ webサイトより

まずは澤 正道さんオススメのハクバ GW-ADVANCE ピーク 25 E1。25Lサイズの中型カメラバックパックです。日本人の体型に最適化したハーネスや、背中へフィットするS字形状のスプリングスチールフレーム内蔵背面パネルで、なかなか背負い心地は良かったです。

バッグを下ろさずに機材を取り出せるサイドアクセス構造で、上下2気室とフロントポケットの3気室設計となっています。インナーボックスを取り外して上下気室のファスナー仕切りを開ければ、通常のバックパックとしても使用可能です。

他にも「くびの負担がZEROフック」を標準装備し、側面に三脚を取り付け可能となっています。重さは約1400g。

パッケージ傷ありのアウトレット品が9500円で在庫ありでしたので、別に失敗しても良いかという軽い気持ちで危うくポチッと逝ってしまうところでした。リュックはスペースを取るので、うっかり買ってはいけないのでした。

結局デザインがあまり好みではなかったので、冷静に考えて長く使い続けていくことは出来ないだろうなと思い却下しました。

Endurance

※画像はビーハーフ株式会社Endurance(エンデュランス)webサイトより

プロカメラマン、studio9中原一雄さん監修による、高性能カメラバッグを網棚三平(初代)さんからオススメされました。

エンデュランスは超有名ですのでもちろん知っています。友人も何人か使っていますし、評判も良いので、優れたバッグなんだと思います。帆布を使用したモデルはデザインもなかなか格好良いなと思っていました。

ただ私が欲しいと思った帆布モデルは容量が12L(最大約18L)しかないらしく、少し足りないかなぁと思います。

でも容量は各メーカー毎の測定値であって、基準がバラバラなので、数値なんてアテになりません。その辺も含めて実際に見てみようと思いましたが、残念ながらEnduranceは量販店には置いてないみたいです。実際に背負った感覚がわからない以上、評価のしようがないので、今回は見送りました。ぜひともヨドバシやビックなどの量販店で取り扱ってほしいですね。中原さん、よろしくお願いします!

MYSTERY RANCH ミステリーランチ

マドハンドこまつくん奥田 瑛登くんからはミステリーランチを推されました。ふたりが使っているのはASAPとクーリー25。私はフライトジャケットが好きなので、バッグまでミリタリーっぽいのは、ちょっとどうかな?と思っていたのですが、生で見ちゃうとやっぱり欲しくなりますね。ヤバイヤバイ。

※写真はBOLT BASE。許可をいただいて撮影、掲載しています。店舗の場所はこちら→地図

軍に採用されているだけあって、クオリティの高さは「ちょっとミリタリーっぽくしてみました」というリュックとは段違いです。デザインはめちゃくちゃ好みです。

ただしミステリーランチは今回の候補の中で唯一カメラ専用のリュックではありません。私もかつてカメラ専用バッグが好きになれなかったので、長い間ノースフェイスのリュックの中にインナーケースを入れて使っていました。そのため「カメラ専用でなければ!」というこだわりは特にありません。問題となるのはカメラ用として使って「使いやすいかどうか?」だけです。カメラ専用設計じゃない分、他の製品よりもハンデは大きいと思います。

NYA-EVO FJORD36

※画像はNYA-EVO webサイトより

まつげさんオススメはNYA-EVO Fjord 36バックパック。Fjordはフィヨルドと読むそうです。北欧デザインらしく他にはないお洒落さを感じます。重さは1700g。

Gentaro Kitaniくんが持っていたので、早速見せてもらうことにしました。げんたろうくん、いつもありがとう!

カラーはカメラバッグとしては珍しいホワイト。背負ってみたところ、本当に軽くて驚きました。今回色々見てきましたが背負った体感で、1番軽いんじゃないかな?と思いました。機能的なポケットが充実していて使いやすさも申し分ありません。

F-stopのICU Mサイズを入れて上に少しスペースが余る感じで、さすがは36L、容量不足で困ることは無さそうです。

F-stopと一緒でアクセスは背中側からベロンと開けるタイプです。ファスナーはF-stopの方が開閉しやすい気がしました。開けてしまえば全体が見渡せて、とても良い感じです。

ユーザー満足度が非常に高く「もう一度買い直せるとしたら、どのリュックを買う?」という質問に対しても、またこれを買うと断言していたのが印象的でした。こういうのって大事ですよね。私が買い直せるとするなら多分Tilopaは買わないと思うので。

気になった点はショルダーベルトです。少し固めで薄いのが肩から胸にかけて負担になりそうかな?という懸念を抱きました。あとは価格も結構凶暴です。インナーケースまで含めると500ドル。ちょっとお試しで…っていうような甘い金額ではないので、結構勇気が必要ですね。

他にも色々見てきました

ツイッター以外のカメラ仲間からもいくつか情報をもらったので、どうせならたくさん見ておくことにしました。

Gitzo、Manfrotto、ニコン、Lowepro、ハクバ、Thule、ナショナル ジオ グラフィック、エレコム、Vanguard、ピークデザイン、アークテリクス、マムート、グレゴリーなどカメラ用と登山用を中心に神戸大阪をあちこち回って、色々なリュックをじっくり見て、触って、背負ってきました。

各メーカー、長所短所様々でとても参考になりました。1ヶ月以上かけて検討し、自分がタウンユースのリュックに何を望んでいるのか、具体的に分かってきました。

タウンユースのリュックで私が必要と思う項目

  1. デザインが一番重要
  2. 軽くて背負いやすい
  3. 入るだけ詰め込んでしまう傾向があるので容量は多くても30Lまで
  4. パネルローディング型(ザック全面をファスナーで開閉するタイプ)
  5. できる限り素早く機材にアクセスできる
  6. ショルダーハーネスがしっかりしている
  7. 防水性能が高い

まずは街歩き用のリュックで一番重要なのはデザインだと思います。いかにも写真撮りますよっていうリュックではなく、おしゃれな物を選びたいですよね。ただしこの項目でいきなりほとんどのカメラバッグが候補から外れてしまいます。

次に軽さですが「重量が軽いリュック」と「軽く背負えるリュック」は違います。こればかりはユーザーの体感によるところですから、実際に背負ってみないと甲乙はつけられません。また良し悪しは人それぞれ違うでしょう。

隙間があるとついつい機材を詰め込んでしまいたくなる衝動ってありませんか?私はあります。Tilopaにもガンガン詰め込んでしまうものですから、いつも重くなってしまい、撮影地に着く頃にはクタクタです。どうしても持っていかなければならない時は仕方がないとして、普段の撮影であれば30Lでも大きいくらいです。とはいえあまり容量が小さいと入らないので、落とし所としては20〜25Lくらいがタウンユースではベストかなと思います。

パネルローディング型であることは、とても私にとって重要です。三脚雲台周りの細かい機材が多いので、ガバッと開いて何がどこにあるかを一瞬で見渡したいからです。ただし気室が分かれているメリットももちろんあるので、この辺の良し悪しは判断が難しいところです。またパネルローディング型だからといって、開けるのに時間や手間がかかるのは困ります。なるべく素早くアクセスできるものが希望です。

私は痩せ型体型で鎖骨などが骨張っているので、ショルダーハーネスが固かったり、細く頼りないと、痛くなってしまいます。いくらデザインが気に入っていても、それが原因で使わなくなってしまう可能性があります。それと今回は20〜25Lくらいのリュックが希望ですので、ウエストベルトの有無にはこだわりません。もちろんあった方が便利かもしれませんが、もし使わないなら邪魔にもなります。脱着できれば一番良いかもしません。

防水性能に関しては、そこまで完璧を求めている訳ではありません。ちょっとした雨なら大丈夫ってくらいで良いと思っています。

以上の項目をひとつひとつ確認しながら、約1ヶ月間以上、悩みに悩んで、ようやくひとつのリュックにたどり着きました。

ミステリーランチ 2DAY Assault

まずミステリーランチ(Mystery Ranch)を知らない方のために少しだけ説明します。米国モンタナ州ボーズマンを拠点としたバックパックのメーカーで、デイナ・グリーソン氏が2000年に設立。4つのライン(マウンテン、ハンティング、ファイヤー、ミリタリー)を基軸にプロダクトを展開しています。 その質の高さが評価され、2004年からは米海軍特殊部隊「ネイビーシールズ」のオーダーも受けているそうです。

今回私が購入した2DAY ASSAULT(ツーデーアサルト)は、ミステリーランチの代表モデル“3 DAY ASSAULT”をスケールダウンし、ミリタリーの最前線ではなくタウンユースを意識して作られたリュックです。今年の7月に発売されたばかりのバリバリの新商品です。

今回の候補の中でデザインが一番格好良かったのが、選んだ最大の理由です。MOLLE などのミリタリー要素が強いですが、内部にはPC/ドキュメントスリーブを採用するなど、使い勝手もかなり良く仕上がっています。

側面にはサイドポケット、サイドストラップ、モール。

ユーザーの身体に合わせて背面長を無段階で調整可能です。この調整を行うことで、まるでオーダーメイドのようなフィット感が得られます。

おまけ程度のウエストベルトも付いています。こちらは取り外しも可能となっています。

ガバッと開けられるシステムなのも購入の決め手となりました。すべてのジップが止水ジップ仕様で防水加工がされています。ミステリーランチの代名詞とも言える機構「3ジッパー」は、トップリッド部に指を引っ掛けてめくりあげるとスムーズにパックが開くようになっており、2アクションで全開にできる構造です。

開け方はこんな感じでめっちゃスムーズ。

リュックの購入ついでにゾイドバッグSサイズとウェブキーパーも買いました。ショップの店員さんにおねだりしてグレゴリーのステッカーももらっちゃいました。

ゾイドバッグにはレリーズケーブルなどの小物を適当に入れてサイドポケットに入れておけます。

ウェブキーパーは余ったテープをくるくる巻いてマジックテープで止めておけるナイスアイテムです。

F-stopのICUのlargeを試しに入れてみましたが、パチパチ過ぎて格好悪いですね。

インナーケースは別のものに変えたいと思います。

奥行きと幅が一回り小さいものを探したら中国製のNEEWERしか見つかりませんでした。安いしダメ元で注文してみました。後ほど聞いたところ、F-stopのICU Medium Shallow も同じようなサイズらしく綺麗に収まるそうです。

リュックの底にレインコートを敷いて入れたら、上のような感じ。幅も奥行きもF-stopのようなパチパチ感がなくて、スッキリ良い感じ。緩衝も悪くないですね。当分はこれで様子見します。

Really Right StuffのTQC-14 Mk2を装着してみました。このくらいの縮長と重さまでの三脚であれば快適に運用できそうです。でも雲台を装着したら、ちょっとトップヘビーになりますから、前後の揺れ幅が大きくなって負担が大きくなります。雲台付きならトラベル三脚くらいが丁度いいと思います。

製品すべてに生涯補償が付いています。 ただし、洗濯、経年劣化、過失によるダメージは保証対象外となるので、特に加水分解には注意して扱っていきたいですね。

価格は27000円(税抜)。2DAYは米国生産ではなく、アジア製造ラインですので比較的に安価に入手可能となっています。ただ安いか?と聞かれたら微妙なところです。私は気に入ったので安い買い物だったと思っていますが、デザインが好きじゃなかったとしたら、少し高いと感じたかもしれません。

購入直後でまだ欠点が見つかるほど使っていませんので、使用レビューは書けません。ただ背中の密着度が高いので身体に負担がない代わりに、蒸れやすいように感じました。その他はまだコレと言った気になる点はありません。

動画

カメラリュックに最適!MYSTERY RANCH ミステリーランチ 2DAY Assault

まとめ

さて、今回は1ヶ月以上かけてリュックを探してきました。

大部分をデザインで候補から外して、残った候補の中から必要な機能で絞っていきました。最後はNYA-EVO Fjord 36バックパックと2DAY ASSAULTの2択でかなり悩みました。

でも「買ったものの、やっぱりあっちも気になるな」という後悔がないのは、ほとんどの製品を見て触って背負ってきたからだと思います。

今回の体験から皆さんに伝えたいことは、リュックを買う場合はネットだけの評価に頼るのでなく、実際に店舗で実物を触ってから購入してほしい!ということです。皆さんがお気に入りのリュックと出会えますように!

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

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