ニコンの新レンズZマイクロ105mm、めちゃ売れに売れているらしいですね。
予約殺到で配送までに時間がかかるというニュースが流れました。私は6/4にヨドバシに注文したので、無事発売日の6/25に届きました。
とりあえずスペックから。
型式 | ニコン Z マウント |
---|---|
焦点距離 | 105mm |
最大口径比 | 1:2.8 |
レンズ構成 | 11群16枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ1枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
画角 | 23° 10′(撮像範囲FX) 15° 20′(撮像範囲DX) |
ピント合わせ | マルチフォーカス方式、IF(インターナルフォーカス)方式 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:4.5段※CIPA規格準拠 VRモード:NORMAL/SPORT 三脚使用時ブレ補正:無し |
最短撮影距離 | 撮像面から0.29m |
最大撮影倍率 | 1倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | 撮影距離が∞のとき:f/2.8 撮影距離が0.29mのとき:f/4.5 |
最小絞り | 撮影距離が∞のとき:f/32 撮影距離が0.29mのとき:f/51 |
フォーカス制限切り換えスイッチ | FULL(∞~0.29m)と0.5m-0.29mの2段切り換え |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 62mm(P=0.75mm) |
寸法 | 約85mm(最大径)×140mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約630g |
付属品 | • レンズキャップ62mm LC-62B(スプリング式) • 裏ぶた LF-N1 • バヨネットフード HB-99 • レンズケース CL-C2 |

実際に使ってみた感想
一番驚いたのは色収差のなさ。色の滲みやパープルフリンジのない美しいボケを実現しています。
PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8Dと比べてみました。
このように開放の差が特に顕著です。
驚きはしないものの満足度が高いのは解像力。
一部切り出したものですが、トリミングしてもブログなんかでは十分使えます。
フォーカス性能はAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDから驚くほど良くなったという感じはしません。
やや暗めの屋内で動いている被写体を追うのは、少し慣れが必要です。AF駆動音は静かですので、動画にも使えそうです。
VR(手ブレ補正)の効きは満足ですが、私の場合、基本的に仕事に使うレンズですので普段はOFFにしています。(三脚使用が前提のため)
最短撮影距離は0.29m。このくらいです。
0.29mのときの有効開放F値は4.5となります。等倍撮影が可能です。等倍と言っても伝わりにくいかもしれません。
10円玉が目一杯、といえば伝わりやすいでしょうか?
重さは約630g。大きさの割にかなり軽く感じました。それでもやっぱり少し重いので、気軽にお散歩という訳にはいきません。
フィルター径は62mm。AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDに使用していたフィルターをお持ちの場合は、そのまま使えるのが嬉しいですね。
ただレンズ最前面には、フッ素コートが採用されていますので、通常撮影であればフィルターは必要なさそうです。
フォーカスシフト撮影でも色にじみがなく、合成後も解像感の高い画像が得られます。
絞り込むと、画質が甘くなるので「どうしても1枚で隅々まで見せたい商品写真」の場合は被写界深度合成は便利です。
もちろん合成なしのブツ撮りにも、このレンズは使いやすいです。
暗所ノイズもよく抑えられていると思います。
ただし高感度ではNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sと比較すると、少しノイジーな気がします。
色の再現性は非常に高く、ホワイトバランスオートの撮って出しでも、目で見たまんまの色に近いように思います。
先ほど「お散歩に」というレンズではないと書きましたが、それでもテーマを決めて持ち出す価値はあります。
実勢価格は税込119,580円。個人的にはかなりお買い得なレンズだと思います。オススメです。



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