【Illustrator】軽くて綺麗なPDFの書き出し方

IllustratorでPDFを書き出してクライアントにメールで添付されるDTPのデザイナーさんやオペレーターさんが多いと思うのですが、使われている画像やファイルが大き過ぎると、書き出したPDFも大きくなってしまいます。
特に近年、デジカメの高画素化やアプリケーションの高性能化に伴い、ファイルサイズは肥大化の傾向があります。
場合によっては最小ファイルサイズ(WEB用)で書き出しても、メールに添付できないほど大きなPDFになってしまうこともあります。

「別名で保存」でのPDFを書き出し方

まずは比較のためにも普通に「別名で保存」からPDFを書き出してみましょう。
Illustrator-pdf
作成手順は以下の通りです。
「ファイル」→「別名で保存」→「フォーマットをAdobe PDF」→「保存」→「Adobe PDF プリセットを最小ファイルサイズ」→「PDFを保存」
ファイルサイズは127KB。フォントはとても綺麗ですが、配置画像がかなり粗いです。200%まで拡大してみます。
Illustrator-pdf2

このような感じで画像が荒れ荒れです。最小ファイルサイズでのPDFの別名保存は画像の劣化が激しいのが難点です。反対にパスで作成したイラストや文字は非常に綺麗です。

Illustratorで軽くて綺麗なPDFの書き出し方

では、いよいよ【一手間かかる】軽くて綺麗なPDFを書き出す方法をご紹介したいと思います。

作成手順は以下の通りです。
「ファイル」→「書き出し」→「フォーマットをJPEG(jpg)」→「書き出し」→「各アートボードごとにチェック」→「範囲を1」

…とここまで進むと「JPEGオプション」というウインドウが現れます。

「画質を0」→「カラーモードをRGB」→「形式の方式をベースライン(最適化)」→「スキャンを3」→「深度を高解像度」→「カスタムを300dpi」→「アンチエイリアスをなし」→「イメージマップにチェック」→「クライアント側にチェック」→「ICCプロファイルを埋め込むのチェックを外す」

Illustrator-pdf4

これでOKをクリックするとjpg画像が書き出されるはずです。そしてその画像を今度はIllustratorではなく、普通にMacのプレビューで開き、PDFを書き出したら完了です。

作成手順は以下の通りです。
「ファイル」→「PDFとして書き出す」→「詳細を表示」→「方向を横向きに」→「保存」→「”PDF”を使用」

それでは早速、出来上がったPDFを見てみましょう。

Illustrator-pdf5

ファイルサイズも少しだけ減りました。こちらも200%まで拡大してみます。

Illustrator-pdf6

フォントは少し粗くなりましたが、配置画像は明らかにこちらの方が綺麗ですね。先ほどの画像と並べて比較してみましょう。

Illustrator-pdf7

左が普通にPDFで別名保存した方で、右が今回ご紹介した書き出し方です。一見してお分かり頂けると思いますが、画像の劣化の少なさが圧倒的です。

まとめ

文字やパスで書かれたイラストを綺麗に見せるなら「別名保存」、配置画像を綺麗に見せたいなら「jpg書き出し後にPDF化」がお勧めです。

ちょっと面倒くさい方法ですが、IllustratorのPDF作成でファイルサイズなどでお困りの方は一度試してみて下さい。参考になりましたら幸いです。

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haku
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