【一脚レビュー】神一脚か、ただ値段が高い棒か!? Steadicam Air-15

重い機材を一脚に乗せて使っている時に、高さを変えたい場合はすごく大変です。中にはバランスを崩してうっかり機材を倒してしまったという人もいらっしゃるでしょう。

今回は自動で高さを上げることが出来る一脚「Steadicam Air-15」をご紹介したいと思います。

まず箱は開封したら結構豪華なケースが付いてきました。嬉しいなぁと思いましたが、一脚に雲台を付けたら入らないというク●仕様…。そっと箱に戻して仕舞い込みました。

気を取り直して本体を見ていきます。

カーボンはGitzoを彷彿させるようなカーボン柄で、品質も良さそうです。これまで色々なカーボンパイプを触ってきましたが、これはなかなかのものです。

雲台取り付け用に3/8インチ、カメラに直付出来るように1/4インチ、どちらにも対応しています。アッパーディスクのサイズと形状がアクラテックにベストマッチです。ストラップとスポンジグリップも丁寧な作り。ステディカム製品を買うのは初めてですが、好感がもてます。

石突はベルボンのGEO PODやGitzo一脚と似たような大型の蹄型タイプです。

この一脚のメイン機構であるフットペダルは収納時はロックを掛けることができます。フットペダル自体を引っ張って下方向に捻ると、ロック解除となります。

ペダルを足で踏めば、ガスリフトスプリングによって自動で脚が伸びます。伸びるスピードは早すぎず遅すぎず、良い感じです。iPhoneで動画を撮ってきたのでご覧ください。

踏み込んでいても、少し力を入れて上から押さえつけていれば伸びてきません。そうやって高さを微調整する事ができます。そのままさらに押さえつければ縮める事ができます。最初はもっと楽な力で簡単に縮めることができないのかな?とも思いましたが、それだと逆に重い機材を乗せている時に一気に下がってしまう可能性があるので、こうなったのは仕方がないのでしょうね。

ガスリフトで伸びた脚はフットペダルから足を離すと上昇は止まりますが、脚がロックされる訳ではありません。下に荷重をかけたらスプリングの分だけ下がります。(荷重を解けば下がった分は戻ります)しかし耐荷重6.73kgを超えない限り下がることはないため、よほどの望遠レンズじゃない限り、下がって困ることはないと思います。

超大型機材をお使いの方は、Air-25という上位機種(耐荷重11.3kg)を選ぶと良いでしょう。

さてでは実際に使ってみます。

1段目は70cm、2段目は117cm、全部伸ばせば156cmとそこそこ高さがあります。

ガスリフトスプリング機構が重いため、重量は1.6kg。可搬性は良いとは言えません。狭い移動範囲で、じっくり撮影するようなシーンに向いています。実際の撮影での使用感は重いことを除けばとても良好でした。フットペダルで伸縮できるというのは思った以上に便利ですし、可変式石突も非常にスムーズです。またガスリフトの脚はパン方向に回転しますので、流し撮りも滑らかにできます。

心配点は内部に金属が使われいるという部分。内部に水が混入した場合に分解などはできません。海や泥に脚を突っ込んで使用することはできないと考えた方が良いでしょう。雨くらいでは大丈夫だと思いますが、濡れたまま伸縮すると内部に水が溜まりそうですから、しっかり拭いて収納した方が良さそうです。

そしていつも通り、価格が結構凶悪です。国内で購入すると税込5万円以上と一脚としては、かなり高額な製品です。ところがアメリカの通販サイトB&Hではなんと100ドル割引で299.95ドルで販売しています!お得!(麻痺)

という訳でNovoflexからRRSのアンビル30と続いて、マニアック機材第3弾「ステディカム Air-15」をご紹介しました。参考になりましたら幸いです。

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

コメント

  1. philotripus より:

    ハクさん、こんにちは。便利な一脚を購入されましたね。ガス圧で上下させるからカメラに優しそうです。1.6kgという重さも一脚にしては重いですが、三脚なら軽い方かと。そういえばガス圧ではなく、空気圧でセンターポールの下降をコントロールするリンホフの三脚を使っていたことがあります。西ドイツ製の白い三脚でした。ところで、Z6の背面液晶パネルの手ぶれ補正のアイコンの件です。その後は問題なしでしょうか。一度消えていたので初期化して復活させていたのですが、いつの間にかまたアイコンが消えています。手ぶれ補正は効きますし、iボタンから画面上でオンオフ出来るのですが、アイコンがないと不便ですね。いったいどのタイミングでアイコンが消えてしまうのか謎です。

  2. philotripus より:

    ハクさん、今いろいろZ6をいじっていたら、displayボタンを何回か押していると手ぶれ補正アイコンなどが消える画面を発見しました。とんだ早とちりですみません。ハクさんのはもっと深刻な状況でしたね。

    • haku haku より:

      philotripusさん、トラブルではなくて良かったですね。私の方はあれ以来問題ありません。結局何だったのか分かりません。Nikonからも返事が来ましたが、同様の報告がないらしく、今現在、実際の症状が出ていないので、どうしようもないといった感じでした。再度症状が出たら、今度は初期化せず原因を探りたいと思いますが、できればもう起こってほしくないですね。

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