ライティングとは
ライティングとはストロボを焚いて、ただ明るく照らせば良いというものではありません。「瞬間の光をどう扱うか?」その技法を今回少しご紹介したいと思います。
説明的な写真の場合
記録写真であっても、ひとつひとつ「何故?」と考えながら解決策を模索していくという作業をしておくと、ライティングのステップアップに繋がります。
ライティングでするべきことと、知っておく必要があること
- どこにシャドウ(本影)をつけるか
- どこにシェード(陰)をつけるか
- ハイライトの設定を考える(大きさ・明るさ・場所)
- シャドウ・シェードの設定を考える(大きさ・暗さ・場所)
- 写真全体のトーンを考える
- カラーイメージを考える
まずはシャドウとハイライトは表裏一体です。シャドウのついた反対側にハイライトが生まれます。ハイライトはもっとも光が当たる場所で、被写体の質感や形状を強調したり、高級感の演出も担います。影はもっとも隠したい(隠れても良い)部分であり、見せたい部分(テーマ)の引き立て役です。また影があることで立体感を出し、高級感も演出できます。
最適な光をみつけるには、被写体をよく観察すること
いくらライティングが最適でもアングルがダメだと作品は輝きを失ってしまいます。被写体を魅せるカメラアングル、被写体を輝かせるライトアングル、それらを見つけるには観察しかないのです。
自然光と人工光
自然光とは主に太陽光(と太陽光の反射光)です。自然光は太陽光を大気と雲がディフューズするという、壮大なライティングシステムと言えます。圧倒的な光量を誇り、まんべんなく均等に照らしてくれる反面、時間や天候によっていっときたりとも同じ条件では撮らせてくれないという、扱いにくさを持っています。
晴れた日の太陽光の色温度は5000〜6000ケルビンとなっており、一般的なストロボは太陽光に極めて近い色温度となっています。
素材の質感や、影の存在が本物らしさを演出する
現実に目で見えている質感と、脳内でイメージされた質感は異なるものです。実際には色々と周りの物が写り込んでいても、脳内ではそう処理されていないのです。また光があれば必ず影があると、これまた思い込んでいます。実際には薄暗くて影なんてほとんど出ていなくても、影が落ちていると非常に自然に見えるので、本物らしく見えるのだと思います。
暗い部分があることは自然なこと
ライティングしていると「暗い部分が気になる病」を発症することがあります。レフ板を使って明るさを持ち上げても、足りないと感じるようになったら発症を疑いましょう。実際は暗い部分があって当たり前なのです。不自然なライティングにならないように、冷静に判断するようにしましょう。
まとめ
最後にライティングの流れをまとめたいと思います。
被写体の選択
まず何を撮りたいのか?被写体とテーマを決め、ライティングのイメージを描きます。
被写体の観察
何を見せたいか?または見せなければいけないか?あるいは何を隠さなければいけないか?を写真を見る人の気持ちになって考えます。ライティングの明るさ、光の固さ、被写体のアングルや背景、小物などもこの時に考えておくことが大切です。
撮影の準備
撮影を行うための準備に取り掛かります。背景や被写体のセッティング、必要な小道具を用意したり、定常光・ストロボなど必要な照明の準備をしましょう。トレーシングペーパーや黒締めのケント紙なども必要に応じて準備しておくことが大切です。
実際に撮影する
準備が整ったらいよいよ撮影開始です。
誰だって最初から上手くはいきません。試行錯誤しながら、ライティングを学んでいきましょう。とにかく上手くなるには失敗を重ねることです。どれだけ本や教材で学んだって、経験に勝るものはないのですから。
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