プロトタイプを作ることにした
机の上でどんなに良さそうと考えてみても、結局使ってみないと良いも悪いも分かりません。とにかくまずはシンプルに一本試作品を作ってみることにしました。今回、調べたいことは以下の5つです。
- 革でいいのか?
- 長さ調節はできた方が良いか?
- 金属パーツはむき出しにしない方が良いか?
- 雲台の向きは上か下、どちらが良いか?
- 肩パットは必要か?
どれもこれも検証を避けては通れないものですので、プロトタイプを作って実際に使ってみて検証したいと思います。
プロトタイプを注文してみた
といいましても、私が革製品を手作りで作れる訳ではありません。ですので地元で制作してくれそうなショップを回ることにしました。その中で腕が良く、信頼できそうなショップがありましたので、早速依頼することにしました。それが確か先週の土曜日です。そして何とたった3日間で仕上ったよと連絡が入りました。仕事早すぎです。
プロトタイプ完成!
そんな訳でお披露目です。
私の要望通り、いや要望以上の物を作っていただきました。
ヌメ革はやっぱりめちゃくちゃ格好良いです。Twitterで上の画像をアップしたところ「重そう」という意見や「水に弱そう」という意見がありました。重さは148gで、250gのRRSのストラップに比べたらかなり軽量です。水には弱いと思います。しかしヌメ革はきちんと手入れしてやれば、汚れやシミも「味」となります。またMAGPUL社のQDシステムを採用していますので、ストラップは瞬時に着脱できます。水に浸かる時や雨の日はさっと外すことができます。
長さ調整は意外と難しく、肩パットを分離型にしないと、5cmほどしか調整できないと言われました。それは試作品としては困るかな?と思い、今回は肩パットを分離型にしました。それでも何とか20cmほど調整幅を持たせることができませんでした。さて調整幅を取るか、はたまた一体型肩当てにするのか、ここは非常に悩むところです。夏と冬ではアウターが変わるので、おそらく長さも変わるでしょう。その時にたった5cmの調整幅でいけるのか?そもそも最初のオーダー時に長さを失敗した場合、調整幅が5cmだと選択をミスる方が続出しそうな気もします。ただどちらにしても肩パットがないと凄く肩が痛くなります。三脚はそこそこ重たいので、肩にかかる負担は軽視できません。今回は肩パットが必須だと分かっただけでも良しとしましょう。
金具をなるべく使わないというコンセプトは良かったと思います。何より身体と脚への負担が非常に少ないです。簡易の金具カバーも作ってもらいましたが、このくらいの金具であれば、そこまで神経質になるほどでも無いかな?と個人的には思いました。
雲台の向きは上か下、どちらが良いか?に関してですが、やはり周囲の方に対する安全面への配慮から、雲台は下向きが良いという結論に至りました。しかしQDシステムですので実質どちらでも使用可能です。安全性が確保できるのであれば、どちらでも使用可能です。
課題は山積
今回プロトタイプを制作したことにより、色々と問題点が見えてきました。そもそも今回使ったQDスイベル(取り付け金具)はマグプル互換品のスチール製です。水に濡れたまま放置するとすぐに錆びてしまいます。この部品も何とかしなければなりません。たった今、友人のDaixさんから「ステンレス製」の互換品の情報を頂きましたので、内容を確認し良さそうであれば検討してみようかと思います。Daixさん、ありがとうございます!
そして一番の悩みどころは、やはり肩パットを一体型にするか、分離型にするか、です。また付いていたら便利そうな機能を盛り込むべきかどうか?こちらもひとつひとつプロトタイプをカスタムしながら、採用するかどうか決めていきたいと思います。


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