さてブログ開設後、初の長期企画となる「三脚ストラップ製作」の第2回目は、素材選定、デザイン案など各部の構想を練りたいと思います。
前回、色々と盛り込みたい内容を書きましたが、あれもこれも実際にすべてを実現しようとすると、無理が生じるでしょう。結果的に大きく重くなって、使いにくくなってしまっては意味がないので、必要最低限の所からスタートして、後々どうしても必要なものを足していきたいと思います。
また「そんな本格的な三脚ストラップなんて、高価な三脚を使っている人しか買いませんよ」というともさんの一言により、Manfrotto190、055シリーズ以上の三脚のみ互換性を持たせる事にしました。全部をターゲットにすると中途半端になっちゃいそうですしね。ごもっともです。
各部構想
QDマウント
ステンレスかアルミ合金(強度や耐食性が優れている6000番、7000番台)にしたいと思っています。RRSはネジ止めする仕組みですが、それだと1/4インチネジしか通りません。3/8ネジに固定する場合、変換アダプターで装着する必要があり、三脚ストラップなど荷重が掛かる部分に使うには剛性に不安を感じます。(実際には大丈夫だとは思いますが)
ですので1/4インチ、3/8インチの両方とも使えるように設計したいと思います。これによりGitzoとManfrottoのイージーリンクコネクター、RRS Apex両方に対応することができます。また仮に緩んでしまった際も工具が必要ないようにしたいですね。
ロープ
ストラップホール用の紐。Gitzoの旧システマティックのように、ストラップホールの空いている三脚に取り付ける用のロープです。しかしロープ式ですと素早い着脱はできないので、この取り付けはしないようにします。旧システマティックには何らかの金具を取り付ける事で使えるようにしたいと思います。
脚側の取り付け金具
雲台側は色々と金具が異なりますが、地面側の金具は一種類にしようと思っています。アルミ合金(強度や耐食性が優れている6000番、7000番台)で、QDマウントを搭載。脚のパイプ径に合わせて、サイズを5mm程度調整できるようにしたいですね。この部品さえ上手く作れればほぼ完成は見えてきますが、最大の難所となりそう。
QDスイベル
RRSの三脚ストラップで採用しているマグプル社のQDスイベルはスチール製のため、雨に濡れて放置しておくとすぐに錆びてしまいます。この部品を流用しても不満が残るだけですので、他社製の錆びない上位互換品を探したいと思います。
ストラップ
今回は最初から革製で制作したいという強い気持ちがあります。滑り止めという目的で生成り1枚物のヌメ革製が良いのではないかと思っています。また完全に金具を使わないようにすると、長さ調整ができなくなるため、最小限の金具は使用します。しかし金具には革でカバーを作り、身体にも三脚にも優しい設計にしたいと考えています。ストラップの幅は30mm程度と考えていますが、肩の部分は重量がかなり掛かってきます。30mmでは痛くなりそうですので、分離型の肩パットを作り負荷の分散を図りたいと思います。
まずは試作品を作ってみない事には、良いも悪いも分かりません。どれだけ机上で良いだろうと想像しても、使ってみたら使いにくかった。。では意味がないのです。QDスイベル以外の部品は良いストラップが完成してから考えても遅くないような気もしてきました。色々なものに手を広げると中途半端に終わりそうですので、まずはひとつかふたつに絞って完成を目指したいと思います。


最新記事 by haku (全て見る)
- RRSのASCEND雲台にコンパクトノブエクステンダーを取り付けてみた - 1月 27, 2021
- やっと出た!Really Right Stuff プラットフォーム付きクイックカラム| ASCEND-14-PFQC - 1月 26, 2021
- 【2021年1月】三脚雲台関連ニュースまとめ - 1月 25, 2021
コメント
ご無沙汰しています!
いつの間にかこんな面白い企画始めておられたとか!
是非参加させてください(笑)
QDスイベルのパーツに関してはさすが軍用品なのか、SUS製とか割と種類あるみたいですね。
革製は僕も賛成です。革の部分での長さ調節はいらないんじゃないかな?
いろいろ夢が膨らみます。まさにreallyrightstuffですね。
h_nakさん、お久しぶりです!
ぜひぜひご参加ください。
色々考えてるのですが、まだまだ課題は山積みです。
でも一歩一歩進んでますので、期待していてください ^ ^