もう買い替え不要!最高の三脚を選ぶ秘訣

せっかく三脚を買ったのに、何か納得できない。値段が原因で妥協して買ったものの、すぐに不満が出てきて違う三脚が気になる…。クチコミを信じて買ってみたけど、思っていたほど性能が良くなかった。良いメーカーだから買ったのに雲台が使いにくい。などなど三脚の不満を抱えている方々に「失敗しない三脚選び」ではなく【最高の三脚の選び方】をご紹介したいと思います。

まずは見るところは石突から

石突とは三脚が地面と接するゴム製の部分のことです。この石突はゴムで作られているため、削れたりひび割れたりと劣化してしまう部品です。消耗品と考える必要があるため、交換ができることが理想的です。また中にはスパイクという金属製の石突が内蔵されたものがあります。

くるくると石突を回転させる事でゴムが引っ込み、スパイクが顔を出すという仕様のものもあります。しかしこの石突とゴムの隙間に砂利が入り込んだり、石突が回転することにより、グリップ力が若干弱い可能性もありますので、シンプルなものが一番かもしれません。大抵の高級三脚にはスパイクはスパイクのみで販売されていますので、スパイクが必要なシーンでは、その都度交換することをお勧めします。

Really Right Stuffの三脚は非常に良い三脚ですが、この石突がちょっと滑りやすい素材となっています。屋外では問題になりにくいのですが、フローリングなどツルッとした床ではかなり不安定となりますので、屋内中心で使う方には向いていないかもしれません。

詳細はこちら→ Really Right Stuff 三脚の石突のスリップ対策

脚のロック機構

主に脚の固定方式はレバー式とロックナット式の2種類があります。

操作性に関しては好みが分かれると思います。レバーにも利点があるのですが、一番の問題は「メンテナンスがしにくい」ということです。本格的に三脚を使って撮影をすることは、過酷な環境で使う機会が増えるいうことでもあります。時に海水を浴び、雨の中、泥の中、写真家以上に汚れることとなるでしょう。そのまま放置しておくとすぐに錆びてしまったり、動きが悪くなってしまいます。

ロックナットを採用している多くの三脚は、簡単に分解できるようになっている製品が多く、正しくメンテナンスすれば長く三脚を良い状態で使い続けることができます。またGitzoはほとんどの内部部品を個別で購入することができます。部品交換も比較的に容易にできる箇所が多いのもポイントが高いと思います。

ただしGitzoが採用しているGロックultraは操作性は良いのですが、ゴムの部分が薄すぎて岩場で擦って切れてしまうこともあります。また雪中使用で切れてしまったという報告も聞いたことがあります。

Really Right StuffのMk2三脚のロックナットは非常に操作しやすくなり、ゴムも分厚く丈夫にできていますので気に入っています。

ロックナットは乱暴に扱うとレバーロックよりも劣化が早まります。丁寧に扱うとどちらも変わらず長持ちしますので、正しい操作を行いましょう。

詳細はこちら→ 三脚を快適に長持ちさせるためにやってはいけない事 (共回り防止対策)

脚の段数を頭が痛くなるまで悩むこと

脚の段数は地味に後悔が多い選択肢だと思います。段数が増えれば増えるほど、脚はたわみやすくなり、最下段の脚が細くなり、剛性は低くなります。しかし段数が少なくなればなるほど、全高が低くなったり、縮長が長くなったりと、一長一短があり悩ましいところです。ここをあまり深く考えずに購入してしまうと「あーやっぱり●段にしておけばよかった!」といった風に後悔してしまうのです。

持ち運びが便利で、軽く、高さがあり、ブレに強い。私が思うにそんな万能な三脚は存在しません。携帯性を重視すれば高さや剛性は目を瞑らなければなりませんし、剛性を重視するならば重さは覚悟しなければなりません。ですので自分が三脚を使う上で必要なシーンを想定し、それにもっとも適した三脚を複数もつことが、結局は三脚を無駄にしないことに繋がると思います。

少し段数の話題から逸れてしまいましたが、携帯性を重視するなら段数が多くても良いと思いますし、剛性を重視するなら段数は可能な限り少ないモデルを選んだ方が満足度が高いと思います。

三脚の全高

TVC-34L

三脚の高さは結構重視されている方が多いと思います。しかし重視している理由の多くが「アイレベル」というのがちょっと考えが浅いと思います。まず突っ立った位置で撮影することなんて実はそんなに多く無いと思います。また柵を超えるにはアイレベルでは足りないことが多いですし、真上に向けてファインダーを覗こうにも、これまた結構低くて見にくいです。花火などで多くの人だかりを超えたいと思うならば、Gitzoのジャイアントやハスキーのハイボーイなど、アイレベルよりも遥かに高さがある三脚が必要です。

逆に街中でのスナップや一般的な撮影では、そんなに高さが必要なかったりします。一度三脚を購入する前に、撮影に出かけてカメラを構えてみてください。ほとんどのシーンでアイレベルで撮っていないことに気づくとともに、自分が本当に必要な三脚の高さが分かるはずです。

センターポールは必要かどうか?

センターポールはさっとスピーディーにセッティングする必要がある場合や、十分シャッタースピードを稼げる条件の時や、必ずストロボを使える場合を除いて、多用すべきではないというのが私の個人的な意見です。その理由はわざわざブレやすくなる機構を付ける必要がないと思っているからです。

またセンターポールがあると開脚した時に邪魔になり、グラウンドレベルに出来ない場合があります。

また縮長が長いとグラウンドレベルにしても、狭い場所だとスペースの都合で設置出来ない可能性もあります。特に岩場などでは思ったようなアングルにセッティング出来ない事が多いので、注意が必要です。

開脚角度

せっかく開脚の話題が出たので、開脚角度についてもチェックしてみましょう。

このように3段階くらい角度を変更できると便利です。高さを低くセッティングするだけではなく、片脚のみ手すりに掛けて狭い場所で他の人に邪魔にならないように三脚を使うことも可能です。

センターコラムの機能

センターコラムの機能もしっかりチェックする必要があります。ジッツオのシステマティックやReallyRightStuffのTVC三脚は、レベリングベースやセンターポールなどに交換する事が可能です。

特にgitzoのシステマティック三脚は工具不要で脱着可能ですので、非常に便利です。通常の雲台を使った三脚使用とは別に、パノラマ撮影やジンバル雲台、ビデオ雲台を使った動画撮影など、様々な雲台を使い分けたい場合は、やはりGitzoのシステマティックがお勧めと言えます。

しかし究極の持論を展開させていただくと「センターコラムには一切何も無い方がベスト」です。

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Really Right Stuffでは「TFC」という上の画像のように、ただ雲台と脚を接続するだけという、非常にシンプルで軽量で剛性に優れたシリーズがあります。ネイチャー用途であれば、このセンターコラムがもっとも適しているのではないかと私は思います。

雲台は緩むことがある

雲台はネジで右方向に回転させて装着しているだけですので、当然左方向に強い力が掛かれば、簡単に緩んでしまいます。その対策として、雲台取り付け台には雲台が空転して緩まないように、緩み止めの止めネジが付いている製品があります。このネジを三脚の裏側からネジを押し上げ、空転しないように雲台を固定できます。ただしネジ止めすることで雲台の底部に傷が入ってしまいます。

水準器が付いていること

必ずしも地面が水平でフラットとは限りません。そこに三脚を立てる訳ですから、脚を平均的に伸ばしても水平にはセット出来ません。三脚に水準器が付いていると、簡単に真っ直ぐにセッティングする事が出来ます。

エンドフックが付いているか?

三脚が軽い事は長所でもありますが、同時にブレに弱いという短所にもなります。その短所を補うためにエンドフックという機能が三脚には搭載されています。これにバッグなどを吊り下げ重しとし、荷重を掛けて安定させることが目的です。

詳細はこちら→ 重い三脚は正義か?

アクセサリーを追加できると便利

先ほどのエンドフックもそうですが、三脚ストラップを装着できるものや、1/4インチUNCネジ穴を設けられており、様々なアクセサリーを追加できるモデルがあります。

三脚ストラップはあると非常に便利なアイテムですが、風の強い日にはストラップが原因でブレを誘発する可能性があります。しかし脱着可能であれば、その問題を一瞬で解決できます。

244MICRO

Manfrottoのフリクションアームを装着することで、強力な望遠レンズサポーターとしても利用できます。

他にもスマートフォンホルダーを取り付けると便利ですが、バイブレーションがONになっていると、撮影に影響が出てしまうので、必ずサイレント設定にしておくように心がけましょう。

メーカー発表の耐荷重は見る必要はない

メーカー発表の耐荷重は統一されていないので何の目安にもなりません。実際に機材を乗せた時に、脚が撓んでしまっては、それはもう耐荷重として足りていません。三脚はただ機材が載るだけでは意味がないのです。

詳細はこちら→ 失敗しない三脚・雲台の耐荷重の読み方

雲台はアルカスイス互換を選ぼう

ちょっと三脚の話から離れますが、雲台とプレートの話もしておきます。

雲台とカメラの取り付けは、長く直付けが良いとされてきました。間に何も挟まずに直接取り付ける方が、ブレの要因が少ないという理屈です。

しかしカメラネジでカメラを取り付けるのは、ネジの方向を間違えると簡単に緩んでしまいますし、コルクやゴムが貼られたカメラ台を採用していると機材の重さで撓むこともあります。

それと比べてボディ専用で作られたアルカスイス互換のL字プレートであれば、ボディを包み込むように作られているため、しっかり六角レンチで固定さえすれば、まずズレる事がありません。

ただしボディ専用プレート以外だと、どうしてもズレの可能性が高くなります。またL字プレートじゃない場合は縦位置で撮影したい場合、非常に不安定な位置で固定しないといけません。光軸をズラすことなく、安定した撮影を望むなら、ボディ専用L字プレートを強くお勧めします。

またアルカスイス互換のクランプとプレートは面接触となりますので、非常に強固に固定する事が出来ます。

もちろんメーカーによっては形状に誤差があるため、きちんとした面接触にならず、固定力を発揮できない場合があるので、なるべくプレートとクランプのメーカーは揃えた方が良いと思います。

このように形状がほとんど一緒であったとしても、微妙にアリガタの傾斜角が違うと面ではなく、点接触となり当然固定力は弱くなります。また高さが合わないプレートも存在します。できれば品質の良いメーカーのプレートを選ばれることをお勧めします。

詳細はこちら→ 楽しい雲台沼の沈み方

詳細はこちら→ アルカスイス互換の機種専用 L型プレートをオススメする理由

詳細はこちら→ これで納得!アルカスイス互換プレートはなぜ合わないか

フリクションコントロールの有無

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今や多くのアルカスイス互換自由雲台に搭載されているフリクションコントロール。この機能を上手く使うと雲台のロックを解除した時に、急激にお辞儀してしまうことがなくなります。つまり雲台と機材の隙間で指を挟んで怪我をしたり、三脚の転倒事故の可能性が低くなるわけです。

「そんな失敗しないよ」と自信がある方や、抵抗があると逆に操作しにくいという方もいらっしゃるので一概に絶対必要という機能ではありませんが、完全にフリーにして使うことも可能ですので、望遠レンズなどを使う時だけ使う、といった使いたい時に使えるという意味でも、やはり搭載されていた方が良いと私は思います。

ずばりどの三脚がお勧めなのか?

さて三脚に話を戻して、まとめていきたいと思います。

以上の理由から現時点で最高の三脚の称号に相応しいのは、やはりGitzoのシステマティックシリーズではないかと私は思います。

理由は全体的な性能の高さと、センターコラムの操作性の良さ、メンテナンスのしやすさ、補修交換パーツの入手が容易という点です。最大高が278cmにも達するジャイアント(型番:GT5563GS)のように、他ではなかなか替えがきかないモデルもあります。またシステマティックを使う場合、特殊な要望じゃない限り、あまり可搬性は重視しないと思います。剛性重視として考えるならば、やはり3段を選んだ方が満足度が高いような気がします。もちろんこの辺は個人的な好みや体格なども左右されますので、実際に売り場に行って実際に手にとって触ってみると良いでしょう。

ReallyRightStuff三脚も良いですが、センターコラムの脱着に工具が必要なことと、補修交換パーツの入手が容易ではない部分において、若干Gitzoには届かないと思います。しかし携帯性の高さのみで考えるとシリーズ1(型番:TFC-14 MK2)の完成度は非常に高く、gitzoの2型トラベラーの性能を超えているようにも感じます。

結局はGitzoとReally Right Stuffの三脚のみの紹介となってしまいましたが、私が色々なメーカーの三脚を使ってきて、最終的に手元に残り、今も使っている三脚がGitzoとReally Right Stuffの三脚だけなのです。実際に使ってきたからこそ、自信を持ってお勧めできる訳です。

まとめ 〜三脚を撮影できる〜

格好いい三脚、美しい三脚を手に入れると三脚を撮影することもできます。いまじわじわとSNSを中心に流行りつつある噂の「三脚ポトレ」です。

実際は私の中だけで盛り上がっているだけですが、せっかく格好いい三脚を買ったのですから、格好良く撮ってあげてくださいね。

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

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