先日、自由雲台って使いにくいという内容の動画を見ました。
仕事で忙しい時期だったので一体どの動画だったのか今となってはわからないのですが、被写体が上方にある場合、自由雲台って操作しにくいよねって感じの内容だったと思います。
分かりやすく説明しますと、自由雲台とカメラの方向の関係が上のようなフォームである時、ここから上方にレンズを向けると、だいたい45度くらいでつっかえてしまいます。
45度以上、上方に向けたい場合はいったん先ほどの位置関係を変更し、雲台の溝(ドロップノッチ)側に首(ステム)が納まるポジションに変更する必要があります。
この向きの時、非常に操作しにくくなるから自由雲台って使いにくいですよね?って内容の動画だったと思います。
確かに一般的なドロップノッチが1つしかない自由雲台は仰る通りですが(ちなみにARCA-SWISS社のZ1にはハンドルが逆についている製品もあります)、RRSのBH-55などドロップノッチが2つある機種であれば、基本フォームを変えるだけでこの問題をある程度解決できます。
動画の主様が動画の説明で使用されていた製品はレオフォトの2つドロップノッチがある機種でしたので、今回の記事の内容に当てはまると思います。
解決法
解決法と言っても、基本フォームを変えるだけです。
下のようにグリップ側にドロップノッチが向くようにセッティングします。
このフォームで操作しますと下方/上方に向けたい時に、雲台を基本位置から30度ずらすだけで向けたい方向に傾けることが可能です。
これならグリップは常に右手で握っていられますので、少しは操作が楽になるのではないかと思います。

下方に向けたい時

上方に向けたい時
ちなみにReallyRightStuff社の過去の製品カタログに掲載されていた画像も、このフォームで機材を載せていました。
そもそもですが、ドロップノッチがなぜ2つ必要なのか?を考えた時にまず固定力の観点で見ればデメリットでしかありません。
敢えて2ヶ所にした理由はなぜでしょうか?
公式サイトの商品ページの説明では2つのドロップノッチについて「デュアル ドロップ ノッチにより、カメラを縦向きまたは極端な角度からの撮影に柔軟に配置できます」としか記載がありません。
しかしこの理由であれば1ヶ所でも問題なかったはずです。
その点を突っ込んで質問したところ「各ユーザーが様々な使い方を選択できるように2ヶ所にした」ということです。



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