Really Right Stuff TA-3-FRC とGemtuneの TFC 三脚用スパイクステンレス製石突のレビュー&比較をしたいと思います。まずこの製品は岩場など苔や水で滑りやすい場所で三脚を使う際に、がっちりホールドして安定させるための石突です。
こちらがReally Right Stuffの「TA-3-FRC」。3個セット93ドルですから、約1万円…。いくらなんでも高過ぎるとお布施だと思います。
そして下のものがAmazonで売っていた「Gemtune」というメーカーの 「TFC 三脚用スパイク ステンレス製石突 3個セット」という商品です。今はGemtuneのものは在庫がなくなっていますが、違うメーカーから似たような製品が出ています。
ではまずは大きさから比較してみましょう。
高さがRRSが14.4mmに対して、Gemtuneは17mm。重さはRRSが42gに対して、Gemtuneは48gと、少しGemtuneが大きく重いです。見た目はRRSが重厚感のある色合いで上部の滑り止めのゴムがブラックです。一方Gemtuneはテカリの強い色合いで上部のゴムはホワイトとなっています。
RRSはエッジの処理が滑らかに仕上げられており、手で触っても痛くありません。底の処理も非常に綺麗でテーブルの上で動かすとスルッと滑ります。Gemtuneは仕上げが粗くバリが残っている所もあり、手で触ると痛いです。底もざらついており、テーブルの上で動かすと引っかかる感じです。底面がRRSがフラットなのに対して、Gemtuneは角度がついています。
氷面や砂上、岩場などで使用する場合においては、大差は無いように思います。過酷なフィールドメインのフォトグラファーが1年くらいの使い捨て感覚で使用するなら良いような気がします。少なくとも手に取った感想としては、粗悪品とまでは言えません。
ただし角の仕上げの違いは一目瞭然で、この粗さが原因で誤って手を切ったり、三脚ケースの布を傷つける可能性があります。床を傷つけてしまう可能性も高いでしょう。このまま使っていて、何らかの拍子に当たって他人を怪我でもさせたら大変です。リューターなどでエッジの処理だけはしておいた方が良いでしょう。
角の処理だけしておけば三脚ケースも破れないと思います。使用頻度が少ないようでしたらコピー品でも十分じゃないかな?と思います。
※あとがき
私は個人的にはコピー品はあまり良しとは思っていません。なぜなら開発にはお金がかかっており、安易にコピーされ安価で販売されると本物を作っているメーカーが弱体化してしまう可能性があるからです。しかしモノには適正な価格というものもあり、RRSのこの石突はちょっと度を超えているようにも思います。元が高いからコピーしても良い訳ではありませんが、もう少し一般のフォトグラファーが使いやすい価格設定をしないと、このようなコピー品を容認せざるを得ないと思います。せっかく良いものを作っているのですから、適正価格の範囲内で販売してほしいと切に願います。


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