先日発売されたKANIのフィルター「ストリーク レインボー 82mm」を購入しました。アナモルフィックレンズのような直線状のフレア効果が得られるレンズフィルターです。
このフィルターについては別の機会に紹介させていただくとして、今回は82mmのフィルターを入れるケースに余裕がなくなったため、 新しいケースを購入したのでそのレビューとなります。
82mmのフィルターケースって以前はそんなに種類が無く、これまでは8枚収納のソフトケースKenko「COMODO」を使ってきました。
今回調べてみると、まぁまぁ種類が増えているようで無難にKenkoを選ぶというのも面白味がありません。
それに同じ枚数収納できるのであればファスナーを一回開けたらすべてのフィルターにアクセスできる方が便利そうな気がします。
という訳で今回はNISIのハードケース「CADDY II」を試してみることにしました。
と、説明の前に付属のカラビナが初期不良かな?と思うほど品質が悪かったので交換しています。
普通に使用するとゲートとノーズがズレてしまうため、意識して合わせないと噛み合いません。すごくストレスです。
交換したのは神戸輝きのスリット入りカラビナ 60mmです。スリット付きですので、カラビナ自体の回転を防止してくれます。これが地味に便利。
安価でカラビナの品質も良いと思います。
さて肝心のフィルターケースの使い勝手ですが、これまた今一歩。
95mm径が入って8枚収納できるという商品説明でしたが、フィルターの厚みによっては、かなり条件が揃わないかぎり8枚入れるとファスナーが閉まりません。
分厚いと言ってもC-PLのように2枚重ねではなく、ノスタルトーンやブラックミストといった効果フィルターでも8枚は厳しいです。
無理をすれば閉まりそうな気もしますが、フィルターを痛めてしまうのでは?という恐怖が勝ってしまい、閉めることができません。
COMODOではきちんと8枚入ったので、この点は個人的にかなりマイナスです。
また 両端の2室がケースのファスナー部分が近いため、非常に出し入れしにくい構造です。
もったいないですが両端は使わず6枚で運用していこうと思います。
COMODOは分厚いC-PLと可変NDを含むMAX8枚収納した状態でこのサイズ。
いくらハードケースとは言え、これだけ収納に制約があるのであればNISIのCADDY IIはコンパクトとは言い難いです。
長所
ちょっとネガティブな事ばかり書きましたが、良い部分もあります。
特にフィルター径95mmまで収納可能という点。
COMODOは最大82mmまででしたので、この点は明確に優っています。
またソフトケースと違ってバッグ内で機材に押されたり、外部から何かがぶつかるなどの衝撃には強いので安心感があります。
ただし内部のクッション性は高くないので、落下には気をつけた方が良さそうです。
COMODOでは、夜間ですとどのポケットにどのフィルターが入っているか分からなかったので、ミニライトをファスナーに取り付けたり、フィルター名を記載したシールを貼るなど色々と工夫していました。
CADDY IIは一回ファスナーを開けば、大きく開いてくれるので、どこにどのフィルターがあるか、すぐに見つかるので便利です。
撥水加工が施されており、ファスナー部分も機密性が高いので、少々の雨の中でも安心して使えます。(防水ではありません)
ファスナーはまぁまぁ固いです。
まとめ
前々から気になっていたNISIのCADDY IIでしたが、私の所有しているフィルター環境では、長所短所入り混じった微妙な製品でした。
薄いフィルターをたくさん持っている方や、数枚だけ95mm径を持っている方など、使用用途が合えばめちゃくちゃ使いやすいと感じる方もいると思います。
また6枚と割り切って使うならハードケースならではの安心感もありますし、雨にも強いのでカラビナをバッグの外側に取り付けて移動すれば、バッグ内のスペースを節約でき、一本レンズを追加できます。
購入を迷っていた方は、まずはお持ちのフィルターの厚み、径や枚数などを確認したうえでご検討ください。
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