Nikon APS-Cミラーレス一眼 Z50 開封&ちょい触り レビュー

三脚雲台界は最近まったく元気がありませんが、業界内ではカメラやレンズは盛り上がってきてますね。

順調とは言えない我らが崖っぷちNikonから初となる“Zマウント用DXフォーマット”ミラーレスカメラ「Z 50」が本日発売されました。パチパチパチッ!
では早速さっき届きたてホヤホヤのZ50を最速開封していきたいと思います。

開封の儀

今回購入したのは「Z50 16-50 VR レンズキット」標準ズームが付いたキットです。付属品を含めた一式はこんな感じです。

  • Z50 ボディ本体
  • Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL25
  • バッテリーチャージャー MH-32
  • ストラップ AN-DC20
  • 接眼目当て DK-30
  • USBケーブル UC-E21
  • ボディーキャップ BF-N1
  • NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
  • レンズキャップ46mm LC-46B
  • 裏ぶた LF-N1

付属品を見ていてやっぱり気になるのが、今回から新しく採用されたバッテリーです。小型ながら1,120mAhの容量を持ち、公式発表値は静止画約280コマ、モニター時320コマ撮影可能だそうです。いずれは待機時間・連続使用時間・実使用時間・充電時間など、それぞれ何時間くらい持つのか調べてみたいと思います。

書きました「ニコン Z50 のバッテリー EN-EL25 を検証してみた」

Z50のカメラボディにバッテリーが入った状態状態であれば、USBケーブルを繋いで家庭用電源から充電できます。ただしZ6/Z7同様、充電しながらの撮影や、バッテリーが入っていない状態での撮影はできません。尚、Nikonでは専用USB-C – ACアダプタ「EH-73P」を使った充電を推奨しています。
また公式では推奨されていませんがモバイルバッテリーから給電できるのか試してみました。

NIKON Z50

結果は問題なく充電できました。Z6でも問題なく充電できましたので、まぁ大丈夫だろうと思っていましたが一安心です。

ただUSBケーブルはモバイルバッテリーに付属していたものを使ったところ、充電されませんでした。ケーブルはZ50付属のものを使った方が良さそうです。

左は社外品ケーブル、右は純正ケーブル。社外品は充電ランプが点いていないことがわかる。

スペック

寸法:約126.5(幅)×93.5(高さ)×60(奥行き)mm
質量:約450g
画像モニター:タッチパネル・チルト式3.2型104万ドット
内蔵フラッシュ:ガイドナンバー約7(ISO 100・m、20℃)
撮像素子:23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー、ニコンDXフォーマット
センサー形式:表面照射型
有効画素数(万画素):2088万画素
電子ビューファインダー:XGA(約236万ドット)有機ELパネル
電子ビューファインダー視野率:約100%、倍率:約1.02倍
画像処理エンジン:EXPEED 6
高速連続撮影:AF/AE追従で約5コマ/秒(メカニカルシャッター使用、高速連続撮影(拡張時)、JPEGおよび12bit RAW記録時は最大約11コマ/秒)
シャッター耐用回数:10万回
レンズ手ブレ補正:レンズシフト方式(VRレンズ使用時)
記録媒体:SDカード
ISO感度:100~51200
シャッター:電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター、電子先幕シャッター、電子シャッター
シャッタースピード:1/4000~30秒(ステップ幅:1/3、1/2ステップに変更可能)、Bulb、Time
フラッシュ同調シャッタースピード:1/200秒、オートFPハイスピードシンクロ可能
動画最長記録時間:29分59秒

システムチャート

※画像はNikon webサイトより

あれ?レリーズケーブルの表記がないぞ?使えないのか⁉️

外観・質感・操作性

まず第一印象で感じたことは「小さい!」でした。あれほど小さく感じたZ6が急に大きく感じます。ちょっとZ6と並べて比較してみましょう。

ボディはマグネシウム合金を使用することで堅牢性を確保。防塵・防滴にも配慮しています。あくまでも配慮です。防塵防滴ではないので注意が必要です。

グリップに関してはZ6同様、このサイズにしてはかなり握りやすいと感じました。握った感触が良いというのはカメラを扱う上で非常に重要です。しかし小指は結構余りますね。

レンズ側から見て右肩には、センサー位置を示すマーク以外何もありません。モードダイヤルが左肩に移動したのは問題ないとして、表示パネルが無いのが個人的に不便かも。シャッター周辺はZ6とほぼ同じですので戸惑うことはなさそうです。

背面のボタンも結構ごっそり無くなっているので、慣れるまでの間は戸惑いそうです。ただ液晶モニターで画像の拡大/縮小などをタッチで操作できるようにした「タッチキー」が採用されているので、慣れたら問題なさそうです。いやーこのタッチパネル使いやすい!

自然な見え方!驚きの電子ビューファインダー

Z6で驚かされた素晴らしい電子ビューファインダーは健在です。これだけでNikonを選ぶ価値があります。ファインダーは0.39型XGA OLED、約236万ドット。

液晶モニター

背面のチルト式モニターはパネルは3.2型の104万ドットでタッチパネル対応。すごく綺麗で見やすいです。タッチパネルの反応も上々で、使いやすいです。気に入りました。

チルトに関してはZ6よりも可動範囲が広いから、ちょっとマシになった感じです。相変わらず縦位置では何の意味もないですが…。

下側に180度開閉します。180度開いた状態になるとセルフィーモード(自撮りモード)となり、シャッターボタン以外のボタンはキャンセルされます。※設定でON/OFF出来ます。

うん、これは使わないな。

レンズマウント

Zマウントは口径が55mm、フランジバック16mmとなっています。現在ラインアップされているZマウントレンズは、もちろんすべてZ 50に使用可能です。しかし注意したいのはこれまで発売されたZマウントレンズは「すべて手振れ補正が付いていない」ということ。Z50ボディにも手振れ補正は付いていないので、撮影条件によっては高感度に頼らなければならないシーンが増えるかもしれません。

当然ですがFTZも使えます。が、私はすでに仕事用のレンズ以外、ほとんどのFマウントレンズを手放してしまったためVRやAF速度などの検証は出来ません。

NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

ここでキットレンズの「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」を見てみましょう。

軽い!おもちゃかな?と思うくらい軽いです。測ってみたら135gしかなく、ボディと合わせても585gしかありません。Z6も軽いと思いましたが、なんとZ6ボディ単体よりも軽いのです。嘘でしょ!?

沈胴式ですので、収納時のサイズがパンケーキ並みに小さいです。バッグにほんの少しの隙間があれば楽々持って出かけられます。レンズ側に手ブレ補正機構を搭載。ただしプラスチッキーな作りで正直、高級感は皆無です。フィルター径は46mm。それにしてもこの白いリアキャップは何とかしてほしいですよね。ここってケチるところですかね?

あとレンズ交換の時にいちいちズームが伸びてしまって面倒くさいです。

逆光

まだちょっとしか検証していないのでまだ何とも言えませんが「逆光に弱くて困る!」なんてことはなさそうです。

撮影した中でゴーストやフレアが出ていないか確認したところ、数枚ありました。上の写真では街灯のゴーストが中央上に少し発生してますね。

素早く画面の隅々までピント合わせが可能

フォーカスポイントは209点。AF範囲は撮像範囲の水平約87%、垂直約85%の面積をカバーし、像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッド動作で、画面全域で高速で高精度なAFを可能にしています。当然タッチフォーカスにも対応しています。瞳AFも搭載。

無音撮影

「Z50」はファインダー撮影時でもライブビュー撮影時でも電子シャッターによる無音のサイレント撮影が可能です。私は年に数回ピアノの発表会での撮影があり、これまではシャッター音が邪魔にならないよう一番後ろの撮影スペースから望遠で撮っていました。これで手前の撮影スペースから堂々と狙うことができます。

ISO感度

Z6は高感度が強かったですがZ50はどうでしょうか?屋内暗めの条件の良くない中でISO8000で撮影してみました。うーん、まぁこんなものかな?同じ条件でZ6で撮影して、一部トリミングして比較してみます。

左がZ50 ISO8000、右がZ6 ISO8000。レンズは同じ85mm MACRO f/2.8

ライトルームでカラーノイズだけ処理してみました。幾分マシになりますが、ノイズの量もディテールの細かさも差は歴然です。

左がZ50 ISO8000、右がZ6 ISO8000。レンズは同じ85mm MACRO f/2.8

フルサイズと比較するのは酷かもしれませんね。

通信機能

Wi-Fi機能を内蔵しており、SnapBridgeアプリ経由でスマートフォンやタブレット端末に静止画や動画を無線で転送したり、リモコンとして使用したりすることができます。Z50の内蔵Wi-Fiで直接接続が可能です。

早速試してみましたが、Z6/Z7と一緒です。

端子類

端子類はボディ左側にまとめられており、上から外部マイク入力端子、USB端子、HDMI端子が備えられています。システムチャートにレリーズケーブルの表記がなかったのでまさかと思いましたが、やっぱりアクセサリーターミナルが無いのですね。ガーンッ!

記録媒体はSDカード

おそらくZシリーズで一番叩かれたであろうシングルスロット問題。そんな声など聞く耳持たずに今回も強気のシングルスロットです。私の使用用途はそんなに過酷ではないので、これまでメディアが破損したなんて経験はほとんどありません。しかしそれでも仕事で使うと考えると怖いものがあります。が、このカメラを仕事で使うことはないので、まぁ良いかなぁと安易に考えています。プライベートでもデータ消えたら悲しいですけどね。UHS-IIに非対応なのは残念。

内蔵フラッシュ搭載

Z 50にはZ 7/6にはなかった内蔵ストロボが搭載されています。

しかしZ50には外部スピードライトをシンクロ発光させるコマンダーモードがありません。二度目のガーンッ!いちいち無線送信機を付けなくても良いので、付いているとすごく重宝したのですが…。これではスレーブのマスターくらいにしか使い道がないですね。ワイヤレススピードライトコマンダーSU-800、GodoxのX1ワイヤレスフラッシュトリガーで試してみました。どちらも正常に使用できました。

アルカスイス互換L型プレートが出ない?

現段階ではまだ一社もアルカスイス互換L型プレートの開発のアナウンスはされてません。アルカスイス互換の38mmに対して、Z50の底の厚みは23mmしかありません。またチルトが180度倒せる構造というのも設計を難しくしている原因だと思います。取り敢えず今はマーキンスの汎用L型プレートを装着しています。

自撮りチルトさえ使わなければ、特に不都合はありません。各メーカー、どんな風に作ってくるか楽しみですね。

うまく作らないと干渉してFTZの脱着ができなくなります。

また仮に装着できたとしても、ある程度高さがないとやはり干渉してクランプに取り付けられません。

リモコン ML-L7

カメラとBluetooth接続して、リモートで撮影できます。対応するコンデジなどではズームなども出来るようですが、Z50で操作できるのは、基本的に静止画撮影と動画撮影の開始・停止だけ。本体で録画ボタンに割り当てた機能には対応しません。あとはカメラから機能を割り当てられるFn1/Fn2ボタンに期待しましたが、割り当てられるのは「再生ボタン」「iメニュー」「MENUボタン」の3つのみ。メニュー操作をリモコンでぽちぽち操作するかなぁ? 無駄に再生機能が充実しています。本当に無駄です。それならシャッターボタンのみに特化したリモコンを出してほしかったです。1分間で自動的に電源OFFになってしまうので撮影のリズムが狂います。1分は短すぎるので電源OFFまでの時間は自分で設定できるようにしてほしかったです。赤外線と違ってカメラに向けなくても受信してくれるのは唯一の長所でしょうか?電池はCR2032。毎日200回操作したとして、約1年間持つらしいです。

SnapBridgeなどを使うためにWi-Fiに切り替えると自動的にペアリングが切れます。Wi-Fiを切っても自動ではペアリングしませんので、再度Z50で接続をONにする必要があります。結構面倒臭いです。

ちょっとおかしいな?と思うのが、たまになんですが(本日2回)Z50がスリープモードに入った後、リモコンを再度ONにして送信しても反応しなくなり、点滅していた緑色のランプが点灯に変わり、1分過ぎても電源も切れなくなってしまいました。完全に固まってるみたいで、リモコンから電池を抜かない限り復帰しませんでした。これってバグなのか、仕様なのか、私のリモコンが初期不良なのか、判断に困ります。※トラブルを再現出来たので、Nikonのサポートに問い合わせ中です。回答がきましたら追加します。

液晶保護

タッチ操作をするので液晶の保護は必要です。ボディ購入前に買っておきたいですね。しかし発売前日時点でヨドバシで販売されていたのは(在庫があったのは)エツミのE-7567 ZEROプレミアムのみでした。品質もわからない上に結構高いので悩みましたが、仕方ないのでこちらを買いました。貼ってみましたがガラスフィルムの方が高級感があります。

Kenkoの安い物もAmazonには売っていますので、評判の良いGRAMASなどから販売されるまでは、安いもので一時凌いだ方が良いかもしれません。

残念だった点

一番残念だったのが液晶モニターのチルトですね。この自撮りモードのおかげでL型プレートは困難になりますし、何より使いにくくて仕方がありません。やっぱりバリアングルが良かったです。
次にアクセサリーターミナルがないこと。そして内蔵ストロボがあるくせにコマンダーモードがないこと。勝手にあると思い込んでいただけに痛いです。
ボディの小型軽量化にともない仕方がなかったのかもしれませんが、Z50はボディ内手ブレ補正がないのは残念でした。特に現在販売されているフルサイズ用のZレンズは、すべてレンズ内手ブレ補正機構(VR)を搭載していないのが痛いところです。

〜新たに残念なところ書きました〜 Nikon Z50を3日使ってみて感じた不満点

買うべき?

そんなもんまだ分かりません。ただ皆さん、今ならキャッシュバックキャンペーンも実施中なんですよ。これは買わなきゃ損だな!(洗脳

作例(少しずつ増やしていきます)

 

SS1/20 f/8 24mm(35mm換算) ISO100 レンズ:Z DX16-50mm 手持ち手ブレ補正ON

SS2.5秒 f/11 24mm(35mm換算) ISO100 レンズ:Z DX16-50mm 三脚使用

SS10秒 f/22 75mm(35mm換算) ISO100 レンズ:Z DX16-50mm 三脚使用

SS2.5秒 f/8 24mm(35mm換算) ISO100 レンズ:Z DX16-50mm 三脚使用

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

コメント

  1. […] 内蔵フラッシュにコマンダーモードが搭載されていないことは前回の記事で書きましたが、そこを引きずっていても仕方がありません。何とかこの内蔵フラッシュを使って外部ストロボ […]

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