NikonのフルサイズミラーレスカメラZ6/Z7が発売されてから1年が経ちました。また先日はAPS-Cセンサー搭載のミラーレスカメラZ50も発売されました。それに伴って徐々にですがZマウントレンズが揃ってきました。そろそろFマウントを卒業してZマウントに完全移行しても大丈夫なのか?を考えてみたいと思います。
サードパーティレンズを含めれば購入可能なレンズは全部で35本!(予約含む)
すべてにリンクを貼っていますので、作例などはリンク先でご覧ください。中にはメーカーwebページが見つけられなくて、仕方がなくB&Hの商品ページやリリースニュース記事へのリンクのものもあります。サイズや重量など、何かしらの情報は得られると思いますので、気になるレンズがあればそちらをご参照ください。APS-C専用レンズは3本しか見つけられませんでしたが、もしかしたら隠れているかもしれませんので、Z6/Z7ユーザーの方は間違いないかよくご確認ください。
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
- NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR (APS-C用)
- NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR(APS-C用)
- Anhui ChangGeng Optical Technology LAOWA 10-18mm F4.5-5.6 Zoom 約9.8万円
- Venus Optics Laowa 12mm f/2.8 Zero-D Lens 約950ドル
- SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC 約4.8万円
- Anhui ChangGeng Optical Technology LAOWA 15mm F2 Zero-D 約10.5万円
- VILTROX PFU RBMH 20mm F1.8 ASPH VM2018Z 約6.3万円
- KIPON Elegant 24mm f/2.4 約500ドル
- Venus Optics Laowa 25mm f/2.8 2.5-5X Ultra Macro Lens 約400ドル
- Lensbaby コンポーザープロII エッジ35 約5.7万円
- Lensbaby コンポーザープロII スウィート35 約4万円
- KIPON Elegant 35mm f/2.4 約470ドル
- 安原製作所 ANTHY35 約3.5万円
- Lensbaby SOL 45 約2.8万円
- Lensbaby コンポーザープロII スウィート50 約3.6万円
- Lensbaby コンポーザープロII エッジ50 約4.7万円
- 中一光学 SPEEDMASTER 50mm F0.95 III 約9.6万円
- Meike MK-50mm f / 1.7 約130ドル
- KIPON Elegant 50mm f/2.4 約325ドル
- Lensbaby Velvet 56 f / 1.6 約5万円
- KIPON Elegant 75mm f/2.4 約355ドル
- Lensbaby Velvet 85 約5.6万円
- SAMYANG 85mm F1.4 AS IF UMC 約3.8万円
- Meike MK-85mm f / 2.8 Macro Lens 約270ドル
- Venus Optics Laowa 100mm f/2.8 2X Ultra Macro APO 約450ドル
- KIPON Elegant 90mm f/2.4 約385ドル
- 七工匠 7Artisans 60mm F2.8 Macro 6028ZB 約2.4万円(APS-C用)
今後発売される純正レンズは12本
- NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
- NIKKOR Z 28mm
- NIKKOR Z 40mm
- NIKKOR Z Micro 60mm
- NIKKOR Z Micro 105mm S
- NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-105mm S
- NIKKOR Z 100-400mm S
- NIKKOR Z 18-140mm(APS-C用)
- NIKKOR Z 24-200mm
- NIKKOR Z 200-600mm
気になるレンズ
気になるレンズはたくさんありますが、まずは必要なレンズといえば大三元ズームでしょうか?
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S と NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 S は手に入れておきたいですね。個人的にはZ6を仕事でも使えるように NIKKOR Z Micro 105mm S は欲しいです。望遠も欲しいので NIKKOR Z 200-600mm も欲しい!と夢は広がりますね。貯金は始めていますが、これは全然お金が足りそうにありません。優先順位的に一番は NIKKOR Z Micro 105mm S 、次にNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 S になると思います。
今現在出ているサードパーティ製レンズの中ではやっぱり突き抜けた焦点距離のレンズは試してみたいですよね。特にNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct は値段的に購入はちょっと難しいので、どんな感じなのかな?という意味で、似たような焦点距離で同じ開放F値の中一光学 SPEEDMASTER 50mm F0.95 III をちょっと試してみたい気がします。ただノクト気分を味わうために買うのは、全くの別物ですし何より虚しい気もします…。Anhui ChangGeng Optical Technology LAOWA 10-18mm F4.5-5.6 Zoom は画角的に突き抜けていて気になりますね。リアフィルターが装着可能というのが良いですし、写りが良ければちょっと使ってみたいなと思います。Venus Optics Laowa 25mm f/2.8 2.5-5X Ultra Macro Lens も欲しいですね。5倍マクロで何を撮るんだと自問自答しながら買いたいです。
お買い得レンズ
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S …高品質標準ズームレンズ。特に個性のないレンズですが、小型軽量で画質も良く、中古美品が入手しやすいので、とりあえず初めの一本目に良いと思います。キットレンズだったからなのか、中古市場にそこそこ流れていまして中古ショップでは6万円〜、ネットオークションでは4.5〜5万円前後で売買されています。このレンズの品質を考えたら、この中古価格で買えるのは最高ですね。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S …私は購入金額127000円で10000円キャッシュバックだったため、117000円で購入できました。新品であればこの値段なら破格ですが、今は少し値上がりしちゃってますね。でもおそらくこの値上がりは一時的なもので、また近いうちに12万円台まで落ち着いてくると思います。何らかのキャンペーンが適用されて11万円台になればお買い得だと思います。
買ってよかった!と思ったレンズ
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S …広角レンズは今のところコレしかないという状況です。買う前は散々悩みましたが、使ってみるとやっぱり手放せない画角だなぁとシミジミ思いました。f/2.8が出たら手放すかもしれませんが、とりあえず今は買ってよかったなと思っています。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S …Zマウント初の大三元レンズとなる一本です。f/4と比べて1段明るいレンズですので、シャッタースピードを倍稼ぐことができます。条件にもよりますが画質もf/4と比べて圧倒的で、良さを実感するとf/4には戻れません。値段は高いですがそれだけの価値はあるなと思いました。心から買って良かった!と思えたのはこのレンズだけです。
買わなくてもよかったかな?と思ったレンズ
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S …良いレンズだと思うのですが NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S を買っちゃうと必要性を感じなくなりました。個人的には買う必要はなかったなぁと思う一本でした。
Meike MK-85mm f / 2.8 Macro Lens…マクロレンズ欲しさに買いましたが、画質は今一歩でした。ただ1.5倍マクロでかなり大きく寄れますので、撮影していて楽しいレンズではあります。せめて画質が古いタムキューくらい良ければお買い得だったと思います。
微妙だったレンズ
安原製作所 ANTHY35 …このレンズ独特の味があって、個人的には気に入っていますし、買って良かったと思っています。ただし周辺減光と青いゴーストフレアが原因で非常に扱いが難しく、万人にお勧めはできないレンズです。
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR…Z50のキットレンズとして購入しました。先にばら撒かれた方々の評価が非常に高かったので期待していましたが、正直なところ画質は微妙です。ただ手振れ補正付きのZマウントレンズ(と言うかAPS-C用レンズ)は、今のところズームレンズ2本しか出ていないので、ある程度いろいろなシーンで使うには、とりあえず買うしかないのかな?というのが現状です。
まとめ
さて販売予定を含めればサードパーティ製を合わせて50本近くになったZマウントレンズ群。ようやく魅力的なラインナップになってきましたが、APS-C機用はまだまだこれからという感じですね。特にZ50にはボディ内手振れ補正が搭載されていないので、現状のZマウントレンズでは、なかなか使いにくいというのが正直なところです。
またフルサイズ用としてもサードパーティ製はすべてマニュアルフォーカス専用ですし、参入メーカーのほとんどがアジアメーカーです。純正と比肩するようなレンズは出ていませんし、当分は期待もできないでしょう。純正レンズにしたって大三元レンズも揃っていない状況ですし、マクロや望遠に至っては一本もリリースされていません。
そのためまだまだFマウントを卒業してZマウントに完全移行は難しいと言えます。もうあと2〜3年もすればレンズも充実してくると思いますので、完全移行は2022年頃かなぁと思います。その頃にはNikonの体力が相当削られてそうで心配ですね。


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