Nikon P1000が出るから、P900を借りてみた

遠くの被写体を撮影する必要があったので、今更ですがNikon P900をお借りしました。古い製品ですので書かなくても良いと思ったのですが、来月には海外でP1000が出るそうですので、タイミング的に丁度良いかな?という気持ちもあって書くことにしました。

超遠くが見える!

「見える」という表現がカメラにとって正しいかはわかりませんが、とにかく遠くのものがよく見えます。電子ズームを使うと画質は悪くなりますが、光学と併用で8000mm相当ということですので、それはもう異次元の世界です。

P1000なんてどうなっちゃうのでしょうか?

重いけど軽い

約900gありますので、コンデジの中では重い方だと思います。しかし普段一眼レフ機で慣れている方にとっては軽い部類に入るのではないでしょうか?ましてや2000mmなんて焦点距離のレンズ、こんなに軽々と持って運ぶことなど出来ません。P1000はかなり大きくなって、重さも1400g程度になるようです。ここが結構ネックかもしれません。

汎用フィルターが使える

P900は67mmの汎用のフィルターが使えます。大口径とまではいかないので比較的安価に入手できるのが嬉しいですね。P1000はまだハッキリ分かりませんが、レンズが大きくなることは間違いなさそうですので77mmになるのではないかと思います。結構フィルターの価格が高くなりますね。

ピントのマニュアル合わせが難しい

ピーキング機能が付いていたり拡大表示が可能ですので、めちゃくちゃ合わせにくい訳ではないのですが、リングではないので直感的でなく、合わせにくいです。電子ビューファインダーの画質も粗くて少し分かりにくいです。P1000にはピントリングに相当するリングが付くようです。電子ビューファインダーもかなり高解像度に変わるようです。これはめちゃくちゃ羨ましいです。

ズーム性能

ズームが遅いので凄く急いでいる時にはイライラします。素早い動体を撮るのは困難です。P1000では改善されていると良いですね。

ズームが伸びる

ズームがビニョーンと伸びます。結構間抜けな感じです。P1000はもっと伸びるのでしょうか?

親指AF

親指AFに慣れていると動画の録画ボタンを押してしまう羽目になります。P1000ではこの位置にボタンが追加されているので、おそらく対応しているのだと思います。これも何気に羨ましいです。

ホットシュー

P900にはホットシューが搭載されていません。ストロボを使うには内臓フラッシュをトリガーにしたスレーブ機能を使うしか手はありません。P1000にはホットシューが搭載されていますので、より作品性の高い写真を撮影することが可能です。

RAWファイル

P900ではRAW形式での保存できません。P1000はRAW形式の保存に対応しているそうです。ただLightroomやフォトショップがすぐに対応してくれるとは限らないので、最初はNikonの現像ソフトで現像することになり、Lightroom使いにとってはあまり恩恵を受けられないかもしれません。

価格

P900は現在Amazonで47000円くらいです。P1000は国内での発表はありませんが海外発表の価格を為替換算すると約11万円くらいです。価格差は2倍以上あり、純粋に比較対象にならないと言えます。

まとめ

このカメラを使って何を撮りたいか?と考えました。やはり月や鳥など超望遠として使うのが一般的でしょう。ではマクロを撮るか?ストロボを使ってブツ撮りをするか?と考えたら、おそらくしないと思います。またレンズ交換式カメラに慣れてしまっている人にとって、コンデジはやっぱりちょっと使いにくいなと思う部分が多いです。充電はカメラに直接ケーブルを刺さないといけないし、SDカードは1枚しか入りません。Really Right StuffやKIRKからLブラケットが出ることもないでしょう。それはきっとP1000でも同じだと思います。

そうするとかなり強引ですが2000mmに47000円出すか、3000mmに110000円出すか?くらいに考えるくらいが丁度良いような気がします。どちらにしてもこの焦点距離でこの価格はあり得ません。画質はさておき、このカメラでないと表現できない作品もあるでしょう。どちらも価値のあるカメラだと思います。

今回、夏休みの自由研究で「星の観察」をした際に、小6の娘が撮影した土星、火星、木星です。本人は土星の環が撮れたことに興奮していました。TVや本、ネットで見て知っていたけど、地球から、ましてや普通のカメラで観測できるなんて思っても見なかったのでしょう。実際には安価な30倍程度の天体望遠鏡があれば観測は可能と言われています。今年の夏は非常に観測しやすいので、皆様もぜひ夏の夜空を満喫してください。

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!
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