NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S スペック紹介と作例とちょっぴりレビュー

(2020/09/09加筆修正しました)

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」は今年のバレンタインデーに発売予定だったのですが、「生産上の都合により」延期となり、その後新型コロナの影響もあり、発売が半年以上延びに延びていました。しかし本日2020年8月28日、ついに発売となりました。さらにテレコン2種類が同時発売!これはとても嬉しかったですね。

とりあえずスペックや製品概要をNikonのwebページから引用してご紹介したいと思います。

仕様表(公式発表値)

型式 ニコン Zマウント
焦点距離 70mm-200mm
最大口径比 01:02.8
レンズ構成 18群21枚
画角 34° 20′-12° 20′(撮像範囲FX)
22° 50′-8°(撮像範囲DX)
焦点距離目盛 70、85、105、135、200mm
ズーミング ズームリングによる回転式
ピント合わせ マルチフォーカス方式、IF(インターナルフォーカス)方式
手ブレ補正 ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式
手ブレ補正効果:5.5段※CIPA規格準拠
VRモード:NORMAL/SPORT
三脚使用時ブレ補正:有り
最短撮影距離 0.5m(焦点距離70mm)、1.0m(焦点距離200mm)
最大撮影倍率 0.2倍
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
絞り方式 電磁絞りによる自動絞り
最大絞り f/2.8
最小絞り f/22
フォーカス制限切り換えスイッチ FULL(∞~0.5m)と ∞-5m の2段切り換え
フィルターサイズ 77mm(P=0.75mm)
三脚座 位置指標(90°)付きの360°回転三脚座リング、三脚座のみ着脱可能
寸法 約89mm(最大径)×220mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約1440g(三脚座を含む)
約1360g(三脚座なし)
付属品 • レンズキャップ77mm LC-77B(スプリング式)
• 裏ぶた LF-N1
• バヨネットフード HB-92
• レンズケース CL-C3

(※すべてNikon webサイトより)

付属品・外観

付属品は、レンズキャップ77mm LC-77B(スプリング式)/ 裏ぶた LF-N1 / バヨネットフード HB-92 / レンズケース CL-C3

レンズ前玉側

屋内試写

近距離から無限遠までどの撮影距離でも、絞り開放から画像周辺部まで高い解像力を発揮する。「マルチフォーカス方式」を採用することで、一般的に収差が発生しやすいとされる至近距離の被写体に対しても、収差の少ない優れた解像力を発揮します。焦点距離、撮影距離を問わず、画像の最周辺部まで、絞り開放から高い結像性能が得られます。

との事ですので屋内で何枚か絞り開放で撮ってみました。

F/2.8 : 104mm : 1/200 : ISO100

105mm付近で撮影した作例です。トリミングして細部まで確認しましたが、色収差もなく、ボケも綺麗で非常に美しい描写です。

ピント付近。しっかり解像してますね。

SRレンズは青より短い波長の光を大きく屈折させる特性を持つ特殊高分散ガラスを使用することにより、高精度な色収差補正が実現されました

満足です。

F/2.8 : 200mm : 1/200 : ISO100

望遠ズームレンズでありながら望遠端でも1mの最短撮影距離(広角端なら0.5m)を実現。被写体に近寄って撮影できますので、商品撮影やテーブルフォトにも実力を発揮します。

今回発売されたx2テレコン「Z TELECONVERTER TC-2.0x」と合わせたら換算600mmになるので、ようやくZ50を有効利用できそうです。

ベランダに出て、約180m先のマンションの屋上付近を撮影してみました。

Z50 & Z TELECONVERTER TC-2.0x 換算600mm : F11 : 1/160

ピント周辺をトリミング。Z50にテレコン付けてこれですから、やっぱり噂通り性能は良さそうです。

作例

Z50/Z70-200F2.8VRS/Z TELECONVERTER TC-2.0x(210mm:1/200:F10:ISO100)

Z50/Z70-200F2.8VRS/Z TELECONVERTER TC-2.0x(360mm:1/200:F10:ISO100)

Z50/Z70-200F2.8VRS/Z TELECONVERTER TC-2.0x(210mm:1/20:F10:ISO100)Lightroomシャドウ補正

Z50/Z70-200F2.8VRS/Z TELECONVERTER TC-2.0x(360mm:1/13:F11:ISO100)Lightroomシャドウ補正

Z50/Z70-200F2.8VRS/Z TELECONVERTER TC-2.0x(210mm:10sec:F11:ISO100)Lightroomシャドウ補正

Z50/Z70-200F2.8VRS/Z TELECONVERTER TC-2.0x(210mm:10sec:F11:ISO100)Lightroomシャドウ補正

Z50/Z70-200F2.8VRS/Z TELECONVERTER TC-2.0x(210mm:1.6sec:F11:ISO100)Lightroomハイライト補正

アクセサリー

できればこんなに性能の良いレンズですから保護フィルターは付けたくありません。しかし傷が気にならないか?と聞かれればぶっちゃけ気になります。ですので保護フィルターをつけるなら性能が良いものを選びたいですね。高いのを買っときゃ良いんだろ!と言って買いFマウント70-200mmに付けていた「Zeta Quint」を再利用したいと思います。77mmのフィルターは結構残していたので無駄な出費がなくて良かったです。

アルカスイス互換プレートはKIRKの「KLP-360-2NL」がストッパーを付けた状態だとネジ1本しか止まりません。

でもテレコンやバッテリーグリップを付けると、バランスは三脚座を大きく後ろ側にズレてしまいます。そのため三脚座のサイズにピッタリのプレートよりも、後ろに少し長いプレートの方が使い勝手は良いです。つまりKIRKの「KLP-360-2NL」のストッパーを逆に付けて、プレートの方向も逆に装着するとちょうど良いくらいの長さになります。無駄にならずに済んで一安心です。

気になった点

アルカスイス互換じゃない

一番気になった点は三脚座ですね。アルカスイス互換を採用してこなかったのはガッカリでした。本当にガッカリです。

Nikonは2018年にオリジナル三脚 NDTP1を、2020年にZ用エクステンショングリップ Z-GR1を発売。確実にアルカスイススタイルへと歩みを進めてきました。これでNikonの三脚にNikonのグリップを直接装着できるようになったという訳です。めでたいですね。

しかし2018年12月以降に発売されたレンズの三脚座は、いまだ唯の一つとしてアルカスイス互換を採用していません。「三脚に付属のプレート付いてるんだから良いでしょ?」と思っているのでしょうか?だとしたら非常に残念です。

重心位置が考えられていない

レンズにボディやテレコンを装着して、三脚や一脚に載せる時には、機材のバランスが非常に重要です。雲台に【余計な】負荷がかかったり、ジンバルやビデオ雲台ではセッティングが難しくなります。足場の悪い場所などでは転倒のリスクも高まります。

しかしこのレンズは三脚座に三脚や一脚を装着することを想定して設計していないのでしょうか?テレコンを付ければ重心位置が後ろにズレるのは、開発の段階で分かっていたはずです。

三脚座以外ではフードがショボいです。そろそろPLフィルター窓くらい付けてほしいです。

動画

Nikon NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S ファーストインプレッション レビュー&作例

※動画内でフォーカス制限切り替えスイッチの説明が間違えていました。 近接撮影とFULLと説明していますが、正しくは「∞ー5m」でした。 撮影距離が5m以上の場合にピント合わせを短縮できる機能です。 申し訳ございません。お詫びして訂正いたします。

Nikon NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S レンズ情報パネルの見方と設定変更方法
動き物の望遠撮影で便利な雲台

まとめ

まだ数時間しか撮影していませんが、ざっと撮影データを見た感じは良いです。特に収差の少なさに驚きました。テレコンを使ったせいかもしれませんが、暗所でのAFの迷いは少し気になりましたが、AF自体の精度・スピード・静音性は文句の付け所がありません。

見た目のデザインは好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはシンプルで気に入っています。例のディスプレーも無駄にカッコいいです。

三脚座の回転は滑らかで、引っかかりもありません。アルカプレートを採用しなかったのは残念ですが、中途半端なものを作られてもそれはそれで困るので、今回もサードパーティ製に期待しましょう。

かなり期待して購入したレンズですが、その期待に応えてくれる良いレンズだと思います!

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!
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